装丁の美しさと題名からは、とても少年Aを題材にしている本だとは想像つかなかった。
美しいピンクの花の奥にいる美しい少女。
ニルヴァーナはよく知っているロックバンドだったし。
「少年A」に人生を変えられた人々の物語
少年犯罪の加害者、被害者遺族、加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家。「少年A」は彼らに何をもたらしたのか。(内容紹介より)
少年犯罪の加害者、被害者遺族、加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家。「少年A」は彼らに何をもたらしたのか。(内容紹介より)
なんとなく記憶に残っている事件。
それを題材に窪美澄さんがどう描くかすごく興味を持った。
少年Aと、遺族、少年に惹かれている少女と作家の女性の視点で書かれていた。
読んでいてどこが真実で創造なのか境界線が分からなくなった。
私が小説を読む理由の一つは、他の人の人生を覗いて体験出来る気がするからだ。
でも、解説のさいごに『作家が書くことに固執するのは「人間の中身をみたい」からなのだ』と書かれていて、読み手の私も同じような気持ちも持っている事に気付いた。
物語のラストに突然の現れる黒い車の正体が分からず、モヤモヤしてる。
なんだったんだろう???