2011年秋 京都への旅 5
電車とバスを乗り継いで、大雨の桂離宮に到着。
こんな雨でも参観者はいるものです。
10人以上はいたかな?
時間になると、係の人の案内が始まり、
雨のお庭散策がスタートしました。
ぞろ ぞろ
御幸門 (みゆきもん)。
蘇鉄(ソテツ)の山。
日本庭園にソテツって、なんだか不思議です。
このソテツたちは、庭の全景をわざと見せないよう、目隠しの役割を担っているそう。
こんな広いお池があります。 (写真に見えているのはごく一部)
真ん中の石たちは、天の橋立を見立てているそうです。
(雨の中、プラス、ガイドツアーのペースに合わせて行動しなくてはなので
写真のアングルなどをあまり凝れないのがざんねん・・・)
松琴亭 (しょうきんてい)。
市松模様の襖、ここにも!
青色がだいぶ色あせているのですが、
うすい水色が返って好みです。
雨が降っていることで
しっとりと、青々しさが増している苔がきれいです。
前日まで真夏並みの暑さが続いていたので
ひからびぎみだったそう。
雨でも、いいことなしってわけじゃないですね・・・
こういう、障子の窓が額縁の役割を果たす景色は
薄暗く、簡素な日本家屋ならではの美しさ。
こちらも。
こちらは、この窓の高さが
まるで屋形船に乗っているかのような錯覚を起こさせるよう
計算されて建てられたものだそうです。
(手すりも、その演出の一つです)
昔の人の考えることは、
今聞いても新しい。
粋だなあ~
こういう小話は、案内してくれるガイドさんが聞かせてくれるのですが、
その語り口調がなんとも独特で、
ひそかにツボだった私 笑
何も見ず、そらでよどみなく解説をするガイドさん。
参観者の方々も、わりと年配の方ばかりなので、
何か言うたび
「へえ~」
「そう~」
「うん、うん」
と、いいリアクションをしてくれます。
屋形船のくだりなんかは、
かなりの盛り上がりでした 笑
あの解説を聞くだけでも
訪れる価値ありです。
立派な松の木。
これもやっぱり、目隠しの役割なんですって。
なかなか全景を現さないように設計されたお庭。
日本人の美意識に、改めて感動しました。
(しかも、これでタダって、かなりお得!! )
もう一度、快晴の、紅葉の時期に来てみたいな~
桂離宮最寄りのバス停前には、
有名な和菓子屋さん、中村軒があります。
ここで有名なのは、麦代餅(むぎてもち)というあんこの入ったおもち。
こんなところめったに来ないし!と
一人でお持ち帰り用に購入しました。
(彼はあんこもおもちもきらいなので・・・ )
かき氷も有名です。
寒かったので、とても食べる気にはなれませんでしたが・・・
まあ、またの機会に。
6へつづく
2011年秋 京都への旅 4
台風接近、どしゃぶりの雨の音でめざめた二日目。
と、とりあえず、
朝御飯にいきますか・・・
白いご飯に、焼き魚に、ひじきやお豆腐・・・
ザ・日本の朝ごはん
日本人でも、こういう朝ごはんを毎朝食べてる人は
少ない気がします。
(私ももっぱらパン派。)
そしてフランス人の彼はというと・・・
「朝から魚!??」
朝は、甘いものを食べる人が多いフランス。
朝からしょっぱいもの、というのがフシギだったみたいです。
そして納豆も初挑戦。
・・・お気に召さなかったようでした 笑
あんなにおいしいのになー、納豆
こんな素敵な中庭が見えるお部屋で
ゆっくり朝ごはんがいただけます。
雨は降れども、
せっかくの京都。
出かけないわけにはいきません。
お宿を出て、まず向かったのは京都御所。
御所内にある宮内庁の事務所で、
桂離宮の参観申し込みをするためです。
桂離宮といえば、事前にハガキなどで参観申込みをしないと入れないイメージだったのですが、
空きさえあれば、当日でも宮内庁事務所の窓口で予約できる(要身分証明書)、という情報を仕入れ
行ってみました。
「今日でも明日でも空いてますよ~」
台風きてますもんね・・・
(紅葉の時期などは、3か月前から予約がいっぱいみたいです)
明日も雨予報だったし、
帰る日はばたばたしそうなので
今日の14時からの回を予約しました。
さ、桂に行く前にランチ!
行ったのは、四条河原町にあるカフェ。
さらさ花遊小路
京都には「さらさ」系列のカフェがいくつかあり、
どこも雰囲気がよさそうなので一度来てみたかったのです
広々とした2階の空間に、学校風の椅子と机。
天井にはハリボテの巨大魚のオブジェ。
おひとりさまもしやすい、開放的な雰囲気です。
ふたりとも、タコライスを注文。
すごいボリューム!!
この時点で、桂へ向かう電車の時間まで
思ったより迫っていることに気付いたわたしたち。
早く食べなきゃ
しかもこのタコライス、彼にとっては「かなり」辛めの味付け。
(フランス人は辛いもの苦手な人多いです)
かなりがんばって食べてました
時間がないながらも、なんとか完食!
桂へ向かいます。
5へつづく
2011年秋 京都への旅 3
かろうじてお天気がもっている京都。
お寺も閉まり、ごはんにもまだ早いのでお買い物。
まずは去年も行った、河原町丸太町にあるモリカゲシャツで彼がシャツを購入。
(ここのシャツはほんとに質がいいのでおすすめ!
店員さんもとってもフレンドリーで感じがいいです♪)
そのまま寺町通り方面へ下り、気になるお店をのぞいたり、
お茶屋さんでお茶を買ったり。
京都のお茶と言えば、一保堂茶舗。
東京でも普通に買えますが、
やっぱり本店の伝統ある雰囲気はステキ。
(でも丸の内のお店にも、そのうちカフェしに行きたいな~ )
どことなくレトロなネオンサイン。
同じくこの通りにある、去年も行った中古レコード屋さんにも行きました。
お店のおじさんは、わたしたちのことを覚えていてくれました!
こよなくジャズを愛するこのおじさん、とってもいい人です
彼がレコードを物色している横で、私はおじさんにおすすめのジャズを教えてもらい
お買い上げ。
今もよく聴いていますが、ジャズの良さに最近目覚めてます
その後また別のレコード屋さんに行ったりしているうちに
(彼はどこででもレコードを探している・・・)
すっかり夜になり、
雨もぽつぽつ降り始めてきました。
どこか近場でごはん・・・
と、ガイドブックで探して行きついたのが、
四条河原町にある
おばんざい 菜の花 です。
野菜たっぷりのサラダに
京野菜の天ぷら。
他に、豆乳グラタンや焼き魚なども注文。
京都らしい、ヘルシーな和食が気軽に楽しめるお店、といった雰囲気でした。
お味もおいしかったです。
店内はこんなかんじ。
奥の部屋にはなぜかピアノが置いてあった 笑
お客さんの入りもほどよいかんじで(三連休のサイゴだったからかもしれませんが)、
ゆっくりくつろげました。
さ~まんぷくになったし、
かえろかえろ~
・・・・ はっ。
時刻は21時半すぎ。
京都にしては遅い時間。
しかも今日は祝日。
いや~な予感がしつつも、最寄りのバス停に向かってみると
やっぱりもうバスがな~い
・・・いや、後からよく考えたら、
たぶんもっと大きいバス停に行けばあったのだと思います。
でもこのときは、そんなことを思いつかず。
地下鉄で近くまで行って、
歩いて宿まで帰るコースを選択してしまいました・・・
地下鉄の駅を降りるまではよかったものの、
駅から出て、近くにいた人に道を聞くと
「だいぶ遠いですよ??雨も降ってるし、大丈夫ですか??」
と心配顔・・・
そ、それでももう、
歩くしかない!!
(いや、なぜ、タクシーにのらない・・・?)
地図を片手に、
雨の中、
買い物した重い荷物を持って
ひたすらてくてく・・・
案の定途中で道に迷い、
再び道を聞いてみると、また
「だいぶありますよ??大丈夫ですか??」
と心配され・・・
(とほほ )
相当疲れ切ってしまったわたしたち、
たぶん30分以上歩いて
やっとのことで宿にたどりつきました。
つかれたぁ~
ゲストハウスの共有スペースでは、
ドミトリーに宿泊されている方々数名がお話されていましたが、
ちょこっとお話した程度で、
(なんと私の出身地から来た方もいました!)
後はお風呂に入って
早々にお部屋に退散・・・
明日も雨の予報。
どうなることやら・・・
4へつづく