最近、涙腺が緩くなってしまった。ズルい映画だ!永野芽郁 「そしてバトンは渡された」 | 映画と音楽のある生活

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 永野芽郁を知ったのはテレビドラマの「ハコヅメ」からだ。それも放映時ではなく終了後にTverで一気に見た。とても面白かった。当作は「地獄の花園」「マイ・ブロークン・マリコ」の間に公開された様だ。「マイ・ブロークン・マリコ」のブログに「オカッパ頭で舌足らずに喋るお巡りさんが、凄く綺麗になった。」と失礼なことを書いたが、当作でも彼女はとても魅力的だと思った。

 継母(石原さとみ)の再婚で3回も姓を変えた女子高生優子(永野芽郁)は、母親が家を飛び出した後、3番目の血のつながらない父親を「森宮さん」と呼んで奇妙な同居生活をしている。

 複雑な家庭事情の為、学校でもイジメに合う彼女だったが、幼少期より継母の勝手な事情で実の父親と生き別れになる辛い生い立ちがあった。ストーリーは、高校3年生の優子と幼少期の通称「みぃたん」をシンクロさせながら進んで行く。

 当作では「バッド・ランズ」の連れ子を強姦する鬼畜の様な父親は出てこない。登場するのは、血のつながらない娘を嫁に出すまでと心を砕く「森宮さん」(田中圭)や、同じ様に人の好いお金持ちの2番目の父親(市村正親)だ。

 当作は、本屋大賞の受賞の小説を原作としている。同賞の受賞作は、本屋さんが選ぶだけあってサラッと読めて面白い作品が揃っている。

 映画も、子役に「お母さんは、どこへいったの?」とか「お父さんに会いたい。」等と泣き顔で言わせ、ラストの主人公優子の結婚式まで泣かせるシーンが満載となっている。とにかく、ズルい映画だと思った。

 アマゾンプライムで視聴