何故、ジュリーが主演なのか疑問だった。「キネマの神様」 | 映画と音楽のある生活

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 久しぶりにNHKのBSで視聴した。沢田研二と言う人は、私にとっては「タイガース」のボーカルで、当時のGS出身者やアイドルは、ある程度の年齢になると俳優や演歌に転向したが、彼はソロになっても同じスタイルを貫いていた。ちゃんとヒット曲も出し、全盛時代の「歌謡ベストテン番組」にも常連として毎週出演していた。 

 映画では「太陽を盗んだ男」が印象的で、名画座のレントショーで視聴したが、RX7のカーチェイスでジャンプして前方が大破した車両が、次のカットで全く無傷で走っていたのに唖然とした。

 そのジュリーも、最近では老けたのか太ったせいでステージ活動を中止しているとのことだった。

 当作では主演とのことで最初はびっくりしたが、亡くなった志村けんさんの代役ということで納得した。

 ストーリーは、現在の飲んだくれでバクチ好きの主人公(ジュリー)と、若い頃の映画マンだった主人公(菅田将暉)をシンクロさせて進んでいく。奥さん役が現在は、宮本信子で若い頃が永野芽郁だ。

 当作は、松竹映画100周年記念作品とのことで、山田洋次監督を起用している。それで、内容が若い映画マンの夢とその晩年だから、まさに松竹の松竹による松竹の映画だと思った。