バッド・ランズを見て、同じ原田眞人監督作品だったので視聴した。
タイトルの「検察側の罪人」は、おそらくアガサ・クリスティーの「検察側の証人」を模したものと思う。検察とは、人の罪を裁く部署であるから「証人」は居ても、普通「罪人」は居ないはずだ。
ストーリーは、新人検事のニノが上席検事のキムタクの下で老夫婦刺殺事件を担当するところから始まる。キムタクは、この事件の容疑者の一人の名前に釘付けになる。この人間こそ既に時効となった女子高生殺人事件の犯人だったからだ。
キムタクは、この容疑者を復讐の為、今回の老夫婦刺殺事件の犯人として無理やり立件し死刑にしようとする。おまけに捜査の途中で判明した真犯人を自分の手で殺してしまう。
もう一人の登場人物として、ニノの事務官の吉高由里子も出演している。彼女もただの事務官ではなく裏の顔があった。
吉高由里子は、「蛇とピアス」で大胆な演技をしており、映画では、けっこうな汚れ役も演じている。
面白くて、一気に見てしまったが、原作の長編小説をはっしょった部分が感じられる。キムタクと平岳大との関係や、どうして彼が唐突に自殺したのかが分かり辛かった。また、山崎努も弁護士役で登場しているが、シーンも短く、俳優も豪華なのに勿体ないと思った。
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