岸井ゆきのデビュー作 「おじいちゃん 死んじゃったって」 | 映画と音楽のある生活

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 岸井ゆきのと言うと「99.9 刑事専門弁護士」の素っ頓狂な役どころを連想していたが「ケイコ 目を澄ませて」の寡黙な演技を見て考えを改めた。そもそも、彼女と杉咲花の区別がつかなかったのだ。

 彼女のデビュー作というのでAmazonプライムで視聴した。いきなりセックスシーンから始まるという衝撃のデビューだ。彼とのセックスの最中に電話が鳴り祖父の死を知る。

 それから、父(光石研)らと実家に行くが、そこには認知症のおばあちゃんや熟年離婚した父の兄が居た。やがて、それぞれ事情をもった叔母(水野美紀)や従兄たちが集まってくる。通夜や葬儀の段取りで言い争いや喧嘩を始める大人達と、それを冷ややかに見つめる子供達。彼らも大学進学や引きこもり等の問題を抱えていた。彼ら親族の今後の行く末は、、、?

 お葬式にまつわるドタバタは伊丹十三監督の「お葬式」を思い出す。ただ当作の方が、より現代的だと思う。今では親戚が集まる機会というのもお葬式くらいになったのかもしれない。

 気になるのは、岸井ゆきのも含む登場人物の喫煙率の高さ(中には高校生がタバコを吸っている。)だった。

 最後は、なんとかお葬式も終わり、岸井ゆきのの彼氏の提案で親族全員で記念写真を撮る。作品としては、それがラストとなる。

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