す(前回までの続き)
昼職で、境界知能と思われる女性に振り回される毎日。
そんな彼女と二人体制で仕事をしているので、ストレスがでおかしくなりそう。
ゆえに強行手段に出てみた。
![]()
「もー、ムリムリムリムリかたつむりー!!!!」
と何度心の中で叫んだかわからない。
このままではストレスで適応障害を起こしてしまう。
なので、不用意に近寄って来れないよう空気的なバリアを張る強硬手段に出てみた。
挨拶と必要最小限の仕事以外では完全に口をきかない。
視界に入れず、徹底的にビジネスライクで、感情の起伏がないロボットを装いつつ、「仕事が忙しいアピール」をする。
仕事の相談をされたら
「上司と三人で決めましょう。私たちはあくまで上司の下で働いているので、二人で決定するのは越権行為です」
と返して二者間の会話を避ける。
だからといって情報があれば隠さず共有する。
一応、Geminiに確認してこれらはパワハラに当たらないと了解を取った。
ただし、「無表情で目も合わせない」「話しかけるなオーラ」はグレーゾーンとのこと。
さすがに近寄ってこなくなった。
世間話すらゼロになったので、かなり冷え切った関係になってしまった。
それを申し訳なく思って仏心を起こして接触すれば、私の精神が攻撃を受けるのは何度も経験済みなのでやめた。
彼女は自分で仕事を見つけて働く人。
ただし、前の会社で「言われたこと以外の仕事はしないで!」と頻繁に注意されたそうで、その習慣から勝手に仕事のやり方を変えるような行動には出ないから放置でOK。
(注意対象だったんだね。前の会社でよっぽどひどい仕事ぶりだったのか。しかも本人はその注意の意図にまったく気づいていない)
私は私で彼女の存在を忘れるくらい抱えている案件に集中・没頭する。
仕事の相談は絶対にAIと上司とだけと決め、彼女には結果のみ報告。
不思議とこれでお互いに仕事が回るようになった。
正直ほっとしている。
「仕事ができる人」ではなくていい。
せめて「普通の人」であればそれでいい。
私だって「仕事ができる人」ではないのだから「普通同士」でお互い補えればいい。
でも、「レベルが低すぎて仕事にならない」はさすがに困る。
たぶん、彼女が職場で冷えた人間関係に帰結するのはいつものことなのだろう。
「20年間働いてきて、いままで会社の人と退社後にお茶したり食事に行ったことがない」と言っていたくらいだから。
「またか」と思って受け入れているようにすら見える。
彼女は家族とも疎遠で友達もおらず、SNSもしていないから基本的に人間関係が希薄。
職場の人間関係の希薄さすら日常の一環なのだから、これは「彼女の普通」に戻っただけなのだろう。
これで一旦の解決をみたといっていいかもしれない。
(と思いたい)
![]()
会話がなくなる前、彼女には
「職場にいるだけでは仕事ができるようにはならないから、自分で本を読んだりネットで情報を集めるなりして、勉強しないと能力は向上しないよ」
「新入社員が入社したら今度はあなたが教える立場になるんだよ」
を何度も言ってきた。
そのたびにポカンとした顔をされた。
境界知能とはいえ、この言葉を思い出して危機感を持って努力し、結果を出せるようになるまでは、このままの距離感でいいかなと思っている。
(終わり)

