しばらくぶりです。ゆっくりとブログを再開したいと思います。最後の記事がフォーだったので、まずはヌードルでいきましょう。

モントレーパークにあるShen Yang(瀋陽)はLAには珍しい瀋陽料理のお店。これは店内の写真。店の外からの写真は忘れちゃった。

$ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店のなか

窓に羊の串焼きって書いてあるのが見えるかな。これも北方の料理で大好物なんだけど、今日のお目当てはこの店の売りの冷麺。韓国風の冷麺は、日本にもあるけど(盛岡冷麺好き!)中国にもあるのです。瀋陽は昔から多くの朝鮮族が住んできた街で、食べ物もその影響をうけているというわけ。瀋陽にはロサンゼルスに次いで世界で二番目に大きなコリアタウンがあるんだってさ。行ったことはないけどね。

冷麺には甘酸っぱい味(Sweet&Sour)と塩辛い味(Salty)があるというので、甘酸っぱいほうを選ぶ。

$ロサンゼルスにだっておいしいものはある-冷麺

一口すすると、これは面白い。韓国の普通の冷麺(ムルネンミョン)みたいなスープヌードルだけど、スープはもっと甘酸っぱくて、少し辛くて、そしてぬるい。麺はちょっと日本の冷やし中華みたい。パクチーと微かな八角の香りが、いかにも中国の冷麺という感じをだしている。それ以外の具は、キムチ、固ゆで卵、キュウリ。かなりにんにくが効いている。うん、この冷麺は、ありだね、ありだよ。

もうちょっと冷やしてもいいかなとはおもうけど、こういう店はロサンゼルスでは珍しいから、ちょっとおまけして5つ星をつけることにする。

さて、次にレビューするお店はどこにしようかな

評価:$ロサンゼルスにだっておいしいものはある
Shen Yang Restaurant
639 W Garvey Ave
Monterey Park, CA 91754
どうしてもフォーでなきゃいけないときがある。ラーメンでもだめだし、うどんでもだめ。もうもうと湯気が立ち上るクリアなスープにハーブやもやしとかをこれでもかと散らし、ライムをきゅっと搾って、赤みがまだかすかに残っている肉が硬くなる前に米麺をすすりこむ、あの瞬間にまた戻りたくなるのだ。

思うに、これはフォーというこの北ベトナム発祥のヌードルの個性がよくよく強烈だからなんだろう。フォーはこの世でもっともキャラの立ったヌードルの一つじゃないかな。日本のラーメンには洗練されたおいしさがあるけど、ヌードルのキャラとしては一歩負けていると思う(最近はラーメンの世界進出が激しいけどね)。

と前置きはともかく、今日はロサンゼルス郊外、El Monteのいわゆる「フォー通り」のフォーの店を紹介したいわけだ。まず一軒目に紹介するのはPho Huynh。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-外観

ここは朝が早い。7時にはもう店を開けている。僕も朝に行ったんだけど、すでにたくさんのお客さんで賑わっていた。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店内

フォーの店に行くと、メニューにトッピングのバリエーションが違うフォーが数え切れないほど並んでいて選ぶのに困ってしまうんだけど、普通は一番上のやつが一番お勧めのやつなので、こういうときはそれを選ぶのが賢い。

トップにあるのはPho Bacだけど、実際ここの看板メニューはこれなんだな。今回も食べたのはこれ。フィレ肉をたたいて柔らかくしたやつみたいなのが入っている。

フォーを頼むと、まず野菜がやってくる。タイバジル、モヤシ、ハラペーニョ、一枚だけCulantro(日本語がわからない)、そしてライム。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-野菜

と思うと、あっという間にヌードルがやってくる。フォーの店では多分麺を茹でおきしてるんだと思う。具を乗せてスープをかけるだけなので、早いわけだ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-PhoBac2

さっそく野菜をいれる。上のほうにCulantroが写っているね。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-Veg2

ところで、湯気のたつフォーの写真で、上に細ぎりのしょうがが乗っているのが見える?実はこれは北部のスタイルなんだよ。あと北部のフォーのヌードルはやや幅広いきしめんみたいな米麺。こんな感じ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ヌードル

食べた感じはやわい感じのさっぱりしたヌードル。これだけの太さのヌードルを茹でおきするならしっかり茹でなきゃいけないのでこんな感じになるわけね。南部の細い麺だと、あえてすこし硬く茹でおきして最後に熱いスープの余熱で火を入れる感じにするのでもう少しこしが残るようになるのかな。

僕は普通はこしのある麺がすきなんだけど、でもこれはこれでいいんだな。というか、朝ごはんにはこれぐらいのやわくて喉越しのよい麺がぴったりなんだよ。そうそう、そういえばフォーは朝ごはんに(も)食べるんだよね。

しかしなんといってもフォーの命はスープ。ここのスープは本当においしい。牛肉と牛骨からじっくりとっただしに、オニオン、ジンジャー、そしてかすかなスパイスの香り。クリアなスープで、油も浮いていない。とんこつとかとは正反対だな(でも長浜でとんこつをたべたら、東京と違ってかなりさっぱりとしたスープでびっくりしたけど)。

さて、次の店はPho Filet。Pho Huyhnから数ブロックしか離れていない。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店Filet

前の店のPho Bacはフィレ肉の入ったフォーだったけど、実はこの大人気のフォーはここが発祥なんだな。

そこでここでも同じものをたのんでみる。ここでは店名のPho Filetがそのフォーだ。

まずは野菜。大体同じような感じ。ハノイで生まれたフォーが南部につたわるにつれてこういう風にいろんな野菜やハーブを入れるようになったんだよね。もともとのフォーはトッピングとしては肉とねぎぐらいのシンプルなヌードルだったんだ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-VegFilet

フォーはやっぱり出てくるのが早い。やっぱりしょうがが乗っているね。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-PhoFilet

ヌードルも平べったい北部スタイル。だから、北部と南部の影響がまざったフォーなんだな。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-PhoFilet2

アメリカ、というか世界中でよく知られているフォーは南部のスタイル。これはベトナム戦争の後、南ベトナムからたくさんの移民が出たためだろうね。

これ以外にも海老のフォーをとった。スープの味が微妙に違って、さらにさっぱりした感じ。こちらは細い米麺をつかっている。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-海老フォ

これもおいしい。いつも看板メニューのPho FiletとかPho Bacばっかじゃなくで、いろいろなフォーを試してみないといけないな。

評価:$ロサンゼルスにだっておいしいものはある

Pho Huynh
9706 Garvey Avenue
El Monte, CA 91733

Pho Filet
9463 Garvey Ave
South El Monte, CA 91733


ロサンゼルスのコリアンタウンは韓国の外にある世界最大のコリアンタウンだ。活気にあふれていて、もちろん街中においしい店があふれている。おいしくない店はどんどん淘汰されていくそんな中、ロサンゼルス最高のソルロンタンを出すこの見栄えのしない店は、コリアタウンの最古参の一軒なのだ。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店

その名はHANBAT Shul-Lung-Tang。飾り気のない雑然とした、もう食べることに専念するしかない雰囲気のせいで、いつもここの店名が「飯場ソルロンタン」に脳内変換されるんだけど、それはどうでもいいか。

ロサンゼルスで最高というよりアメリカで最高っていったほうがいいかな。ニューヨークにはガンミオクっていう有名なソルロンタンの店があるけど、こちらのソルロンタンの方がおいしい(キムチはガンミオクが最高だけど)。

まず出てくるのがキムチ2品。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-つけあわせキムチ

ソルロンタンには忘れちゃいけないカクトゥギ君と、
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-カクトゥギ

白菜のキムチ君だ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-キムチ

卓上には塩、胡椒、そしてたっぷりのねぎがいれほうだい。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ねぎ

ソルロンタンは牛の肉、骨、内臓とかを長時間煮込んで作る白濁したスープで、特徴的なのは自分で味付けして食べるとこ。最初はまったく味がないので面食らうことも多い。

メニューはあまりなくて、ようするに肉の部位をえらぶだけ。僕が一番うまいと思うのは舌。うすくスライスされた牛舌はやわらかくてとろけそう。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ソルロンタン1

もちろんソルロンタンにはご飯がついてくる。ここのソルロンタンにはある程度塩味がついてるね。これは自分で全部味付けをしたいっていう人には気に入らないかも(っていうか、日本人だから味付けしてくれたのかな?)。ぼくは薄味が好きだからこのデフォルトの塩味でもうOK。

だから、胡椒だけふって、そしてねぎをたっぷり!
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ソルロンタン2

で、もうあとはどう食べてもうまいんだな、これが。ご飯を入れてもいいし、キムチを入れてもいい。とても深みとコクがあるスープが美味。これでチップを入れて$10ぐらいだから財布にもやさしい。

最近韓国の某有名ソルロンタンチェーンの明洞店に行ったけど、これはまったく遜色ないね。てっいうか、こっちのほうがおいしいんじゃないかな。

というわけで、僕の評価はまたもやロサンゼルスにだっておいしいものはある

コリアンタウンにはこれ以外にも数え切れないほどおいしいお店があるから、少しづつレビューしていこうかな。

HANBAT Shul-Lung-Tang
4163 W 5th St
Los Angeles, CA 90020

ロサンゼルスでうまい中華を食べようとしたら、まず中国人がたくさん住んでいるモントレーパークとかアルハンブラとかまでドライブしていくことを考えるわけね。まあもっとはっきりいえば、いわゆる「ロサンゼルス」にはうまい中華はないわけ。だからあなたがLAに観光にきているなら、中華だけは食べちゃだめなのよ。

...とまあ、いままでは思ってたんだ。だからビバリーヒルズの近郊にBAOを見つけたときは本当にびっくりしちゃったんだよ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-正面

ここは点心の専門店。ディムサムだよ。ビバリーヒルズでディムサム。当然地雷だと思うでしょ。ところがそうじゃないんだな。

店内はいかにもビバリーヒルズ。暗くてシック。バーもある。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店内

早い時間にハッピーアワーがやっていて、ビールとか点心が安いんだけど、あまり客はいないんだな、なぜか。

テーブルにはチリとマスタード。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-チリとマスタード

そして酢と醤油。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-酢と醤油

このお酢がまずあれ?とくるところ。黒酢でも赤酢でもなくて、僕らになじみの米酢なんだよ。あー,
なんかアメリカン中華なのかな、なんて思ってたんだけど.....

ここはワゴンではなくて注文式。まずは餃子系から。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-シュウマイ
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-餃子
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-小龍包

最後の小龍包は平凡だけど、それ以外はどれも蒸したてでジューシーでおいしい!

そしていきなりクライマックス。大根餅。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-大根餅

この大根餅がうまいのだ。外がかりっと香ばしく、中の臘腸といっしょにいい味を出している。もともと大根餅が特に好きなわけではないけど、これはいままででベストに近い大根餅。

定番の海老マヨ(甜桃明蝦球)。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-甜桃明蝦球

そしてインゲンの炒め物。これは元は四川。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-いんげん

こんな風に意外にこったものもある。ナスに海老しんじょつめて、うえからあんかけかけたやつ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-海老

細かいことなんだけど、このあんかけの中のみじんぎりの赤ピーマンがとてもおいしかったんだよね。で、僕はこれがこの店の価値を象徴してると思ったんだ。ここは点心の種類は必ずしも多くないし、ものすごくオーセンティックでもない。だけど、いい素材を使って繊細な味付けをしているんだよ。

移民から始まった料理によくあることなんだけど、オーセンティックな店に行くと料理には感心するけど材料がいまいちということが結構あるのね。もともとあまり裕福でない移民がメインのお客さんだったという歴史があるから自然にそうなるんだけど、するとロサンゼルスみたいなところには、安くて本格的でおいしいところはよくあるんだけど、オーセンティックでかつ高級なところっていうクラスタがなかなか育たない、ってことになるわけだ。

その点、ここはちょびっとだけ高いけど、そこらへんの本格度と高級度のバランスをうまくとっているような気がするんだな。なんというか、ちょっと横浜の中華街で点心食べてるみたいな。びっくりはしないんだけど、しみじみおいしいという感じ。というか実はここは日本か韓国で働いた経験がある中国人のシェフが雇われてるんじゃないかという気がしてるんだけど......(お酢のこともあるしね)。

さて次はご飯もの/麺類を紹介。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ちまき

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-炒飯

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-かた焼きそば

ちまきに炒飯にかた焼きそば。どれも普通においしい。ただご飯もの一般は、他の料理に比べるとちょっとインパクトが落ちるかな。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-酢豚
これは酢豚。かりっと揚げた豚に、透明のあんがかかっているのがおもしろい。甘酢ーっというよりはもうちょい抑えた品のある味。ちょっとこれは韓国風酢豚(タンスユク)みたいだな。

中華なのに、デザートもおいしい。これはカスタード。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-カスタード

最後のお茶は山本山でした。やっぱり日本人系?
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-お茶

こんな場所でおいしいちゃんとした点心を提供してくれるこのお店に最高の評価以外はあげられません!というわけで僕の評価は
$ロサンゼルスにだっておいしいものはある

しかし何でいつもあまり混んでないんだろ。この味はアメリカ人にはまだ早いのかねえ。

BAO Dim Sum House
8256 Beverly Blvd
Los Angeles, CA 90048

サンセット大通りを東に東に、タイタウンを抜けて、サイエントロジーの巨大なビルディングも超えて、ずっとドライブしていくと、シルバーレイクっていうところにつく。比較的若くて平均以上の収入のあるクラスターが最近引っ越してきているエリアで、なかなか活気のあるところだ。レストランもちょっと尖った感じのところが多くて、たとえばロサンゼルスで最近はやってきたハイエンドのコーヒーショップの先駆けのLamillCoffee(ラ・ミルコーヒー)とかIntelligentsia(インテリゲンチャ)はどちらもシルバーレイクにある。でその一方で、昔から住んでいるメキシカン御用達のメキシコ料理屋もあるというごちゃごちゃした感じが面白い。

というわけなので、シルバーレイクにベルリンのストリートフードのカリー・ヴルストを売っている店を見つけてもそれほど驚きはしなかった。店の名前はBerlin Currywurst(ベルリン カリー・ヴルスト)。そのまんまだね。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-入り口

お店の中に入ると、ドイツ人の気のよいカップルが笑顔で迎えてくれた。数ヶ月前にベルリンから引っ越してきたとのこと。初めて、と聞くから、そうだよ、というと、カリー・ヴルストの由来を説明してくれた。第二次大戦のすぐ後、あるドイツ人の女性がイギリス軍から仕入れたケチャップ、ウスターソース、カレー粉を混ぜてソーセージの上にかけてベルリンの道端で売ったところバカ売れしたのが始まりということらしい。

ところで神戸元町にはカリー・ブルストの専門店があるんだねえ。さすがインターナショナルな街です。

さてカリー・ヴルストの頼み方だけど、ここではソーセージと辛さとソースが別々に選べる。僕はソーセージは豚(Bratwurst)、辛さは4段階目の2段階目、ソースはお勧めといわれたガーリック系のをチョイスすることにした。

喉が渇いたので、待っている間にBionadeという発酵させたジュースをもらう。こちらはライチ味。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-Lychee

これは何かベリー系。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-Pomegranete


店内はそれほど広くない。昼時にはこれは満員になるだろうな。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店内

すこしまっていると、やってきましたよ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ソーセージ

これです、カリー・ブルスト。輪切りのソーセージの上にケチャップベースのソースがかかっていて、そのうえからカレー粉がぱらぱらと。木のピックで食べるのがいかにもオーセンティック。パンと食べるとおいしいねえ。

そして一緒に注文したこのポテトがまたうまかった。お好みで足せるたまねぎがぴったり。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ポテト

ザワークラウトもあるというからとってみた。なんかハーブの味がするんだけど、なんだろうな。クローブみたいだけどなんだかわからない。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ザワークラウト

ファストフードといえばファストフードなんだろうけど、これはファストフードをはるかに上回る満足度でした。というわけで評価は$ロサンゼルスにだっておいしいものはある

Berlin Currywurst
3827 W Sunset Boulevard
Los Angeles
CA, 90026