ママン精神科医の楽しいまいにち@ameblo。 -27ページ目

予想外。

ここ数日、ある本を探していました。

専門的内容が一般向けに書かれた新書。


…正直、一般向け専門書って結構当たりはずれがあるというのが実感なのですが、

今回探している本は、業界の超超超(!)著名人が、最新の知見やご自身の考えを惜しげもなく盛り込みながら、かつ易しい言葉で読みやすい分量にまとめてくださっていると評判だったのです。

新書は1500円しないからネットで買うと送料も負担することになってしまうので、どうしても本屋で購入したくて

時間を見つけては街なかの本屋をチェックしていたのですが、

どうしても買えない。

いつも品切れなのです(泣)。


思いつく限りの本屋を訪れてダメだったので、いよいよネットで買おうかと思ったところで、

ふと職場の近くに小さな、ホントに小さな本屋さんがあるのを思い出して、

全然期待せずに寄ってみたら…



あるじゃないですか。

それも棚に立ってるだけじゃなく、ご丁寧に4冊も平積みしてある。



なんで?

この小さな本屋さんで、この本のキャンペーンでもやってたの?



ま、そんなわけないんですが。


ともあれ、無事に手に入れることができてとってもHAPPY♪


新書は持ち歩きにも便利なので、しばらくは移動のお供として連れて歩きたいと思います。

あっち、こっち。

最近の息子の活躍はめざましく、

だんだん受け身な存在から能動的なヒトになりつつあります。


この頃は、エレベーターに同乗する家族以外のおとなに手を振ったりニッコリしたり、勝手に挨拶することもあって。

先日なんか、サラリーマンのおじさまが「おはようございます」と声を掛けてくださったら、息子はそれに応えて


「おうっ」


とひとこと。

それもベビーカーにふんぞり返って(笑)。


どんだけ偉そうなんだ。


女子高生のお姉さんに自分からニコニコと手を振ったときには

あー、ちっちゃくてもオトコなんだなぁ、

と密かに感心。



そんな息子、自宅ではおとなの手を歩行器代わりにして家中歩き回ります。

どこに行けばベランダに出られるのか、

どこに行けば「洗面器投げゲーム」ができるのか、

そしてどこに行けばおやつが食べられるのか、

もう怖いくらい熟知してて。


人間歩行器または超高速セルフずり這いで

迷わず目的地へ向かう姿は

もはや赤ちゃんじゃない(笑)。


自分の知ってることやできることをフルに使って

常に人生を楽しもうとしていることに

本当に驚かされる毎日です♪


おとなの私も、そんな息子の姿勢を見習わないとねっ☆

もっともっと。

昨日患者さんのご家族と話していて思ったのですが、

患者さんご本人に対してはもちろんのこと、

もっともっと、ご家族の力にもなれたらいいな…と。



私たちからみたら順調に回復してるようでも

ご家族にはもっと理想的な本人の回復イメージがあって

今の本人の姿について、こちらの想像を超えるくらい悲観的に考えてらっしゃる、

ということに改めて気付かされました。



もちろんご家族がたくさん心配してくださることは

患者さんの大切な支えのひとつになるけれど

ご家族があまりに希望を失っておられたら

本人の力を十分に引き出せなくなる、ということだってあり得るわけで。

もう一度、今できていること、今までに乗り越えてきたことを

ゆっくり振り返って噛みしめる、

ときにはそんな手続きも大事なんだな。


山登りみたいに時々ふもとを見下ろして

通ってきた道のりをたしかめて

「ここまでよく登ってきたよね」って。


そしたらまた山頂めざして

気持ちも新たに踏み出せるかも。


…そんなとこを自然にサポートできるように

常に準備しておきたいな、と思いました。


希望って大事、だよね?

杞憂。

つい昨日の朝「どげんかせんといかん」と呟いたばかりでしたが、

そんな心配は杞憂だということがわかってホッとするようなできごとがありました。


みんな関心をもって「どげんかせんといかん」と思ってくれてるんだな。

大切なのはどう介入すれば有効なのかをみんなが知っておくこと。

できるだけ早期に支援して、問題をこじらせないようにすること。


そういう目をもっているだけでも結果は全然違ってくると思う。


こういう輪が広がっていくといいな♪





ええと…具体的にいろいろ書きたいことはあるのですが、ひとりごとみたいなわかりにくい記事になっててすみませんあせる

どげんかせんといかん。

さすがに最近あまり聞かなくなったかな、

「どげんかせんといかん」って。


でも私、この頃「どげんかせんといかん」と思うことがよくあります。


この前も、かつて指導医だった先生とお話ししていて愕然としたのですが、…でもきっとそれが現実。

そういえばちょうど1年くらい前にも似たようなことがあってショック受けたなぁ。


今のままじゃヤバい、と思いました。


自分にできることは、せめて目の前に来てくださった患者さんだけにでも、きちんと必要な支援を提供すること。


危機感と使命感を持ちながらがんばりたいと思います!