アメリカに
移住・駐在・留学・帯同されている方は、
ご自宅にてお料理をされる時に
卵を使うことも多いと思います。
今日は
・アメリカで販売されている卵の一例
・購入時の注意
などについて紹介します。
【アメリカで販売されている卵の一例】
アメリカで販売されている卵は
1ダース（1 dozen）の12個入り
で販売されていることが多いです。
上記の写真の卵は、
ニューイングランド地方に展開する
スーパーマーケットである
Market Basketで購入したものです。
購入時に自分でケースを開けて
中身を確認することができます。
割れている卵なども
普通に販売されていたりするので、
購入時は必ず
中身を確認することをおススメします。
【アメリカで販売されている卵の表示について】
アメリカで販売されている
卵のパッケージには、
いろいろな表示が書いてあります。
①グレードについて
USDA（United States Department of Agriculture）
（アメリカ合衆国 農務省）
USDAによって、
AA・A・Bと3段階のグレードがあり、
内部の質・殻の様子などによって
定められています。
一般的なスーパーで販売されている卵は
Grade AA・Grade Aです。
Grade Bは
冷凍食品などの加工用に使われており
スーパーで見かけることは
殆どありません。
Gradeから判断できることは
大まかな中身の状態・ヒビの有無のみです。
鮮度や生のまま食べることができるかは
グレードでは判断できません。
【参考】Gradeの定義
Grade AA
白身は厚く固めで、
卵黄は高く丸くて欠陥がなく、
殻は汚れ・ひび割れがないもの。
Grade A
白身は適度に固めで、
卵黄・殻はGrade AAと同様。
Grade B
白身はGrade Aより薄く、
黄身は平らに広がっており、
殻はひび割れはないが
多少の汚れがあることがある
②サイズについて
1ダース（12個）あたりの重量によって
6段階に定められています。
・Jumbo：30 ounces（オンス）（約850g）
・Extra Large：27 ounces（オンス）（約765g）
・Large：24 ounces（オンス）（約680g）
・Medium：21 ounces（オンス）（約595g）
・Small：18 ounces（オンス）（約510g）
・Pewee：15 ounces（オンス）（約425g）
【アメリカで販売されている卵は生のまま食べることができる？】
日本では
卵かけごはん（TKG）などで
卵を生で食べる習慣があるため、
卵の生産過程において
サルモネラ菌による食中毒を防ぐための対策が
徹底されています。
しかし、アメリカでは
卵を生で食べる習慣が少ないため、
サルモネラ菌による食中毒を防ぐための対策は
日本のようには殆どおこなわれていません。
①サルモネラ菌とは？
サルモネラ（Salmonella）は、
グラム陰性 通性嫌気性桿菌の
サルモネラ属の細菌です。
鶏卵で問題となるサルモネラは
S. Enteritidisが多いです。
鶏卵のサルモネラ汚染は、
・鶏の消化管内に寄生したサルモネラが卵殻に付着する
・鶏の卵巣・卵管にサルモネラが寄生し
卵そのもの（卵黄・卵白など）が保菌してしまう
などが原因で生じます。
ヒトにおいてサルモネラ食中毒が起きると、
・腹痛
・嘔吐
・下痢（緑色の水っぽい便など）
・発熱（高熱である場合が多い）
などの症状が起こります。
通常は数日〜1週間程度で回復しますが、
抵抗力のない乳幼児・高齢者は
重症化することがあります。
②サルモネラ菌を不活化するには？
熱には弱いため、
加熱処理をおこなえば不活化が可能です。
全卵の場合、
卵黄：60℃、3分30秒で不活化
卵白：55℃、3分30秒で不活化
食品に使われた卵の場合、
68℃、3分30秒で不活化します。
③アメリカで生卵を食べるには？
1⃣ Pasteurized Eggを購入する
Pasteurized Eggとは、
低温加熱による殺菌がされた卵のことで、
卵殻に「P」というマークがついています。
ちなみに、上記の写真は、
ボストン近郊の日系スーパー
Ebisuya（えびすや）で撮影したものです。
私が真剣に
生卵を探していないからかもしれませんが、
ボストン近郊では
Pasteurized Eggはあまり見つかりません。
オーガニック商品を多数扱う
ホールフーズ・マーケットなどは、
Pasteurized Eggもありそうなのに
意外とありません。
鶏卵農場の公式ホームページなどを見ると、
自主的にサルモネラ対策をしている
鶏卵農場の卵などもありますが、
「P」マークがない場合は
あまり信用しない方がいいかもしれません。
2⃣ 普通の卵を自分で低温殺菌する
Pasteurized Eggの購入が難しいのであれば、
普通の卵を自分で低温殺菌してもよいと
思います。
ただし、
インスタントポットなどをお持ちで
サルモネラを不活化できる温度
60℃をキープできる場合に限ります。
【アメリカで販売されている卵の表示の例】
アメリカのスーパーで販売されている
卵のパッケージには
様々な表示が記載されています。
そのうちのいくつかを紹介します。
①Pasteurized Egg
低温加熱による殺菌がされた卵のことです。
卵殻に「P」というマークがついています。
②Pasture-Raised Egg
放牧で育てられた卵のことです。
のびのびと草・虫を食べて育った鶏の卵なので
栄養価が高いです。
（Pasteurized Eggと間違いやすいので
注意しましょう）
③Free Range
小屋から屋外に出ることができ
自由に動くことができる状態の鶏の卵です。
ω-3だけでなく
ビタミンが加えられているものなども
あります。
【その他、卵のパッケージ紹介】
最後に、
アメリカで今まで購入したことのある卵を
いくつか紹介します。
【我が家が購入しているアメリカの卵について】
私自身は、
日本在住時は
常に卵かけご飯用の醤油を
冷蔵庫に常備しているくらい
生卵が大好きです。
すき焼きの際にも
生卵を用意したいタイプです。
しかし、
アメリカ在住の間は
アメリカの食事を堪能したいこともあり、
そこまで生卵が恋しくなることもないので
普通のGrade AもしくはGrade AAの卵を
購入しています。
卵が切れたタイミングで訪れたスーパーで
購入しているため、
購入するスーパーや購入する卵のメーカーも
固定ではありません。
【まとめ】
・クリスマスシーズンのエッグノッグ
・エッグベネディクト
など、
アメリカでも
卵を生の状態でいただくケースはあるのに、
アメリカでは
サルモネラ菌対策がそこまでされていないのが
少し不思議です。
サルモネラ菌による食中毒に注意して
アメリカの卵と上手にお付き合い下さい。
見入ってしまった名勝負といえば？
→将棋の試合を見入ったことがないので
名勝負について語れませんm(__)m
▼本日限定！ブログスタンプ
自分でできるけど人にお願いしたいことは？
→自分でなくてもできる仕事は
誰かにお任せしたいです。
セルフレジといえば、
日本のセルフレジは中途半端なものが
多い気がします。
【中途半端なセルフレジの例】
商品のスキャンはスタッフがおこなった後、
クレジット支払いの場合は
スタッフが処理をして、
現金支払いの場合は
セルフレジに誘導される。
「セルフレジ」というなら
完全に自分でやらせてほしいです。
▼本日限定！ブログスタンプ
自宅トイレの掃除頻度は？誰が掃除してる？
→ほぼ夫がおこなっています。
立って排尿したいらしいので
汚している自覚があるみたいです。
▼本日限定！ブログスタンプ
ピザが食べたくなったらここ！というお店は？
→ケンブリッジのAREA4。
▼本日限定！ブログスタンプ
フライドチキンは素手で食べる？
→基本的には
素手で余すことなくいただきます。
▼本日限定！ブログスタンプ
