今日、6月19日(土)は、
アメリカでは
ジューンティーンス・デー(Juneteenth Day)です。
ジューンティーンス・デーとは、
アメリカにおいて奴隷身分であった
人々の解放を祝う祭日です。
Juneteenth Dayは、
6月:June
19日:Nineteenth
の混成語です。
自由の日:Freedom Day
歓喜の日:Jubilee Day
解放の日:Liberation Day
とも言われます。
1865年6月19日、
北部合衆国軍のGordon Granger将軍が
テキサス州ガルヴェストンにおいて、
「テキサス州で奴隷身分とされてきた
全ての人々は自由である」
とする連邦政府からの命令を
読み上げたことが由来です。
[参考]
アメリカ南北戦争の開戦は
1861年4月、
第16代アメリカ大統領
Abraham Lincolnが
奴隷解放宣言の
第一部を発布したのは1862年9月
第二部を発布したのは1863年1月です。
ボストン・コモン(Boston Common)は、
1634年に創立された
アメリカ最古の都市公園です。
約202,000㎡の敷地内には、
フリーダムトレイルの出発点でもある
観光案内所、
冬期はスケート場にもなる
フロッグポンド、
その他いろいろな史跡があります。
もともとは、
清教徒(ピューリタン)のために
購入された土地で、
当時は集会や演説がおこなわれました。
次第に、清教徒だけでなく
市民の憩いの場となったそうです。
ボストンコモンに点在する史跡の中で
今回は、
ロバート・グルード・ショーと
マサチューセッツ州第54連隊顕彰碑
(Robert Gould Shaw &
54th Massachusetts Regiment Memorial)
を紹介します。
Robert Gould Shawは、
ボストンの奴隷解放論者の家庭に生まれ
アメリカ南北戦争で活躍した
マサチューセッツ州第54連隊の大佐です。
マサチューセッツ州第54連隊は、
大佐以外は
アフリカ系アメリカ人の兵士のみで
構成された歩兵部隊です。
南北戦争において
北軍は奴隷解放派ではありましたが、
黒人に対する差別意識はまだ根強く
白人兵士達は
「黒人の兵士など役に立つわけがない」
と考える者が多かったそうです。
Robert Gould Shawや
第54連隊の兵士たちは、
敵である南軍よりも先に
味方であるはずの北軍内での差別や
無理解と戦うことになりました。
南北戦争においては
実力で存在感を示していき、
北軍の勝利に貢献しました。
映画「グローリー(Glory)」(1989)を
見たことがある方は
ご存知かもしれません。
(監督:Edward Zwickの作品です。
「ラストサムライ」の監督、と言った方が、
イメージがわきやすいかもしれません)
顕彰碑は、
マサチューセッツ州議事堂の向かい
ボストンコモンの北にあります。
ボストン観光のトレイルルートの1つである
ブラックヘリテージトレイル
(Black Heritage Trail)
のスポットの1つでもあります。
2020年5月25日の
アフリカ系アメリカ人George Floydさんが
死亡した事件以降、
この顕彰碑は
Black Lives Matter運動に巻き込まれ
破壊(落書き)されてしまっていました。
(最近修復が完了し、現在は、
上記の写真のような状態です)
ボストンコモンは
時代の流れとともに
・ピューリタンの集会場・演説場
・放牧場
・軍隊の訓練場
・絞首刑場
・市民の憩いの場
・・・などと姿を変えています。
ボストンコモンの
各史跡・スポットについても
時々紹介したいと思います。
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