おはようございます。
そろそろ春を感じる気候になってきましたけど、
今週木曜日から、また寒くなるみたいです。
三寒四温?て言うんですかね、この時期のこと。
さて、今日のドラッカーは「企業のグローバル化」についてでした。
ちょっと引用して、読み返しておきたいと思います。
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グローバル企業の自己認識はすでに国境を越えた。
旧来型の多国籍企業からグローバル企業への転換が進んでいる。
扱う財・サービスは同じである。だが組織構造は異なる。
グローバル企業にとって、経済単位は一つしかない。世界である。
・・・
グローバル企業といえども、各国政府のコントロールの外にあるわけではない。
対応はしていかなければならない。
だがそれらの対応は、いわば例外的な措置にすぎない。
グローバル企業の自己認識はすでに国境を越えた。
この自己認識が現実化したものが、30年前には想像もつかなかったもの、
すなわちグローバルなトップマネジメントである。
(「グローバル経済と国民国家」「フォーリン・エフェアーズ」誌収載)
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おや。まるでトランプ大統領の発言によって、
いろんな企業が対応を余儀なくされている状態が書かれているようです。
ただ、ドラッカーが「いわば例外的な措置にすぎない」と書いているように、
進出先の国で必要になったら、企業は対応しますよ、
でもそれは全世界のマネジメントに影響するものではなく、
例外的に行なう必要があるからですよ、ということのようです。
話はちょっと変わりますが、
あらゆるITが発達し、AIによって、これまで不可能と言われてきたことが、
どんどん実現する世の中になってきています。
これまでは、人が1000人かかって数ヶ月かけて行なわれていた、
例えば何かの研究や調査といったことが、
AIによって数時間で行われ、ITによってニーズ先に報告されます。
AIによって今後可能となることは、もう人がしなくて良くなるでしょう。
こういったことが、今後数年でなくなる仕事なんて言われているものです。
まさに、調査やデータ分析などはAIの得意分野です。
あるいは複雑な動きを必要としない、定型業務なども
もしかしたらそうなのかもしれません。
でも、AIやITの進化によって、素人が出来るようになることが増えるはずです。
おそらく今後、ありとあらゆる専門的な機器やコンピュータが使いやすくなります。
考え方さえ理解していたり、実現したいことが明確になっていれば、
いわゆるコンピュータ言語なども必要なくなるんじゃないでしょうか。
電卓が出てきたときにソロバンを使わなくなったように。
ソロバンははじけなくたって、電卓は誰だって使えたでしょう。
iPhoneなんて、説明書見たことある人いるんでしょうか。
ただでさえ、「このままいけば」世の中のIT技術者が、
数十万人単位で足りなくなると言われている現在です。
ここを技術革新によって解決しないはずがありません。
AIにとっては、コンピュータ言語なんて楽勝分野なはずですし。
また、企業の規模で言えば、どんなにスモールビジネスであっても、
グローバルのことを全く意識せずに経営することは不可能です。
どんなビジネスでも、日本の真裏からいきなり競合サービスが現われます。
そんなこんな、こういったことに思いを馳せていくと、
これから最も苦労するのは「考え方が古い」と言われるような、
新たな物事の概念に、ついていけない人なのかもしれません。
新しいものに敏感で、いろんなことに好奇心を持ち、
変化を肯定的に受け取れるような、そんな人になりたいな。
そんな風に思わせられた今日のドラッカーでした。
ほな
