作家 吉井春樹 366の手紙。 -1548ページ目

[恋文]その人の未来を好きになれますか。

いかにも暗そうな、

薄ぼんやりした未来だとして、

そのことを考えるのは、とても怖いです。

ましてや、そのことに関する何かを、

今の時点で決断するなんて不可能に近い。

だからだとは思うのですが、

「今だけをなんとか乗り切ろう。」

「足元を見ないで、先ばかり見ててはダメだ。」

なんて声すら、聞こえてきそうです。

もちろん、それだって大事なこと。とても。

たとえ一瞬だとしても、

その先のことは一切わかりません。

100%なんてないのかもしれない。

絶対が、絶対ないのが、未来さん。

だから、

そう思われても仕方のないことです。

でもやっぱ、未来を信じる信じない、

そんなものは別として、

どうしたいか、どうするつもりか、

それが、いちばん大切だと思うのです。

がんばっても、がんばらなくても、

行きたいと願う先にしか、行けないのです。

1キロしか望んでない人が、100キロ先には行けません。

たとえ、その能力や環境や運をもっていたとしても。

1ミリでも近づくためには、

1ミリでも近づきたいと強く願うしかない。

その願いの先には、行動だったり、方法がある。

でも、まずは、願うこと。

ちゃんと願うことを、しっかり実現しつづけること。

それに尽きると思うのですね。

だから、僕は、

どれだけ無謀だと思われようが、

どれだけ敵を作ろうが非難されようが、

周りから不幸だと言われようがなんだろうが、

自分の意思で、自分の道を選びます。

僕の道には、僕のしあわせが待ってます。

それは、他の誰にもわからないのです。

他の誰も手に入れることができないのです。

だから、僕は今は、願うことを叶えつづけます。

そして、「ほらね」と、告げるのです。

いつの日かの未来の、隣のあなたに向けて。

[恋文]征服を。

すでに侵攻中なのです。

こうしている今でさえも、

細胞の、瞬間の、意思の、

ひとつひとつを、

着実に侵しているのですね。

もしかしたら、

あなたは気づいてないかも。

でもきっと、

気づいてるような気もするけど。

それは、心地よいもの。

そして、苦しみから生まれるもの。

だからこそ、手放せないのです。

どんな苦しみより、

どんな後悔より不安より、

喜びとか幸せとか興奮より、

もっともっともっと、本物。

ひとつひとつを、塗り変えていく。

染めていくというより、

色を抜いていくような。

半端なことはせず、

やるからには

徹底的に無我夢中で。

最後の最後まで、

諦めず戦い抜く覚悟で。

ただひとりのあなたを、

のっとるのです。完全に。

もちろん、あなたがそう、

望むかぎり。かならず。

[元気]ゴールへ。

一度でも逃げたら
きっと手遅れです。
逃げてしまったら、
その逃げ腰がくせになる。
言い訳ばかり考えてないで。
足かせがジャマなら、
足かせごと早く走れ。
目の前の壁なんて、
ぶち壊してしまえ。
夢を見れなくなったとき、
その行き詰まりこそ、
あたらしい展開への、
たいせつな一歩なのです。
めざす先はちがっても、
誰にでも必ず、
ゴールはあるのだから。