作家 吉井春樹 366の手紙。 -1547ページ目

[恋文]好きでいていいのです。

人は人を好きになる。

それはとても幸せなこと。

ごくごく自然なことだから、

好きになるのは、けっこう簡単です。

会った瞬間、なんてこともあるし、

一度に何人も、なんてこともある。

仕方ない。人は人が好きですから。

でも「好き」を続けることは、

実はけっこう、難しいのです。

好きでい続けること、

好きにさせ続けること。

時間や環境や考え方とか、

いろんな変化の中でも、

それだけは間違いなく同じ。

好きがどんどん増え続ける。

変化というより、成長です。

ふたりが成長しあうことで、

その「好き」は続いていく。

その「好き」は積み重なっていく。

[元気]勝った?

一度くらい負けたからって、

気にすることはないのです。

一千回でも、一万回負けたとしても、

嘆くことはないのです。

戦法は、いくつでもある。

あなたは、

あなたらしく挑めばいい。

きっと、

あなたが勝てる場面に、

かならずいつか、

巡り会えるはずです。

そのときを絶対に逃さないように。

あたりまえのことですが、

勝った人たちは皆、

戦った人たちばかりなのです。

[恋文]愛される■。

自己嫌悪にひたって、

自分には愛される資格がない、

とかなんとか思っちゃったり、

はたまた口走っちゃったりして、

悲劇の演者をきどること、ありますね。

でも、愛する側になったとき、

資格というか、理由でもいいです、

そういうこと、考えるものなのかな、と。

中にはそういう枠組みをつくる人も

たくさんいるんだと思いますけど、

少なくとも、僕はそうじゃない。

つまり、資格なんて、考えてなくて、

その人そのものを、どう思うかです。

いちいち書く必要なんかなくて、

きっとみんなわかってることだと思います。

でも、えてして、

自分が受身になったときに、

なかなかそうは思えないものです。

だから、もし不安になったとき、

人知れず、あきらめの気持ちが芽生えたとき、

思い出してください。

その人そのものが、

あなたそのものが、

好き、の理由であることを。