作家 吉井春樹 366の手紙。 -1545ページ目

[恋文]すきらい。

好きな人の

好きなところは

もちろんたくさんある。

好きな人の

嫌いなところ。

これも実はたくさんあるかも。

でも好きの中にある

嫌いならいいのです。

嫌いなところを

少し見方をかえて、

新しい価値観をみつける。

そしたら、

もっと好きが強くなる。

好きになればなるほど、

もしかしたら、

嫌いになればなるほど、

しあわせになれる、

かもしれませんね。

[元気]えらぶの。

あっちもこっちも、

あらゆる全部ほしい。

それって本当は、

選ぶのが怖いだけのような、

そんな気もします。

選ぶ何かと選ばない何かと、

そういうふたつが生まれます。

そうなるのが怖いから、

選べないまま、いるのでは。

そのままでいいのだろうか。

いつか勝手に消去法で、

ひとつがきれいに残って、

それを選ばざるを得ないことを、

指くわえて待ってるままで、

本当に欲しい何かは、

手に入れることができるのかな。

[元気]いちど。

止まったまま、

思い込むのはやめたらどう?

考えたつもりで、

身勝手に答えを出して何になる?

動きもせずに、ダメだったなんて

言い訳にもほど遠い子供だまし。

あなたはその人の、

何を知っているというのですか、

あなたはその人に、

何を伝えられているのですか。

考えただけでは、

辿り着くことができない真実。

あなただからこそ、

見えてることもあるかもしれない。

でも、

あなただからこそ、

見せられないこともあるかもしれない。

わかったようなこと言うのはやめて、

わからないなんて逃げるのもやめて、

ぶつかって、見える、

あたらしいその人らしさや、

あたらしい自分らしさが、

見えてくるのかもしれません。

ネガティブだろうが、

ポジティブだろうが、

それは、ただの想像。

100考えても、1000想像しても、

たった1度の勇気にはかなわない。