作家 吉井春樹 366の手紙。 -1542ページ目

[恋文]うんめい。

運命はきっと、

何度でも訪れるもの。

これが最後、

これこそ最後、

そういう繰り返しを、

続けている場合もあります。

最後の相手になりたい、とか、

最後までいっしょにいたい、みたいな。

でもね、

順番なんてどうでもいいと、

思ったりするわけです。これが。

最初だろうが、最後だろうが、

二番目だろうが、十六番目だろうが。

たとえばそれが運命ながら、

それこそ当然の出会いなのです。

たぶんね、あなたはその人にとって、

何かしらの最初で、

何かしらの最後なのです。

何の、の部分に、

何を入れるかによって、

自分の本当の価値観みたいなものが、

垣間見えてくるようにも思います。

最後の最後まで、

信じぬく覚悟さえあれば、

そのだいじょうぶ、は、だいじょうぶ。

[結婚]時間と角度。

ふたりの時間は、


ずいぶん重なりました。


たいせつな時間は、


数えきれないほどです。


どこへ行くのも、


何を感じるのも、


あなたがそばにいて、


僕は笑っているようです。


その風景や記憶を、


僕が覚えていなくても、


たとえばあなたが覚えてる。


あなたが覚えていなくても、


たとえば僕が覚えている。


それぞれの角度から、


それぞれの想いと一緒に、


同じ時間を重ねられること、


ふたりで一緒の時間であることに、


じんわり喜びを感じています。

[元気]ほめたる。


あなた以上に、

あなたを褒めてくれる人は、

きっといないのです。

だったら、もっと、

あなたのことを褒めましょう。

そんなにも

チャーミングなんですから。

ご褒美なんがあげたりして。

鏡の前でにっこり笑ったりして。

他人の空言なんて、馬耳東風。

聞こえない。気にしない。腕押し。

シンプルに、自分に感謝。

今日、一日、ありがとう。

今日、一日、おつかれさま。

そしたらまた、にっこりして。

あなたを生きられるのは、

あなたしかいないのですから。


吉井春樹からの手紙-しあわせが、しあわせを、みつけてきた。
『「しあわせが、しあわせを、みつけてきた。」(アルファポリス)』より紹介。