[恋文]うんめい。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

[恋文]うんめい。

運命はきっと、

何度でも訪れるもの。

これが最後、

これこそ最後、

そういう繰り返しを、

続けている場合もあります。

最後の相手になりたい、とか、

最後までいっしょにいたい、みたいな。

でもね、

順番なんてどうでもいいと、

思ったりするわけです。これが。

最初だろうが、最後だろうが、

二番目だろうが、十六番目だろうが。

たとえばそれが運命ながら、

それこそ当然の出会いなのです。

たぶんね、あなたはその人にとって、

何かしらの最初で、

何かしらの最後なのです。

何の、の部分に、

何を入れるかによって、

自分の本当の価値観みたいなものが、

垣間見えてくるようにも思います。

最後の最後まで、

信じぬく覚悟さえあれば、

そのだいじょうぶ、は、だいじょうぶ。