作家 吉井春樹 366の手紙。 -1541ページ目

[元気]ききかけ。

自分をつうじて

何かのきっかけが生まれること。

その人が少し動くこと。

その人が少し変わること。

まったく目的になんて

思っても見なかった理想が、

まことしやかに起こってます。

もちろん影響力なんて、

まだまだ小さくて弱いけれど、

それでもその人その人の中に、

薄ぼんやりと刻まれる何かがある。

それを実感して吸収できることが、

とてもしあわせなことだと。

出会いがある限り、

その分だけの感情があります。

もちろんそれは

いつ出会うかにもよる。

あのときは何も感じなかった言葉が

なぜか今ならとても染みる。

そういうことはよくあることです。

今すぐに如実に、じゃなくていい、

いつかきっと、のために、

今、動いてみることの大切さ。

ほんの少し、併せ持つことができたら。

[恋文]にぎりかえして。

大切な人を、

大切にしようと。

いまさらながら、

あらためて強く思います。

忙しいとか、疲れてるとか、

そういうシガラミは

誰にだってあることでしょう。

それはこれからも

増え続けるかもしれません。

だからこそ、なのですね。

なんだか

わけわからなくなりそうだから、

キモチを一点に集中させる。

それは、自分のための

整理にもなるはずです。

何のために、何をすべきか。

いちばん肝心なポイントを

どうやら見過ごしているようです。

あぐらかいてて許されるほど、

きっと余裕はないのではないか、

そんなチカラも

備わってないのではないかと思います。

もちろん、

自信をもつことは大切ですし、

相手を信じること、

そのキモチも欠かせない。

だからこそ、

ちゃんとちゃんと、

水をあげたり、光をあてたり、

しなきゃダメなんじゃないでしょうか。

永遠に生きつづけられる人間はいません。

限りある、たったひとつの存在です。

枯らさないように、失くさないように、

じっと、あたたかく

やさしく握りしめておこう、

そう、決めただけです。

[元気]いえぬきず。

癒えることと、

消えることとは、

明らかに違うのですね。

深ければ深いほど、

その傷は消えにくいもの。

ちょっとしたことで、

よみがえってきたりします。

それでもやっぱり、

その傷は痛むし苦しいし、

どうにかしたいと思うもの。

癒していきたいのですね。

受け入れるとか、共存するとかでもなく、

癒していくのです。体と心の内側に。

そのためには、時間に任せてばかりじゃ、

いつまで経っても癒えることはないです。

自然治癒力が効かない傷もあるのです。

時には、自分から積極的に自発的に、

癒えよう、癒そう、癒されよう、って、

ちゃんと構えていることも大切だと思います。