作家 吉井春樹 366の手紙。 -1536ページ目

[元気]かこさく。

長い長い時間をかけて、

その昔のあなたが、

諦めてきたもの。

捨ててきたもの。

乗り越えてきたもの。

信じ続けてきたもの。

過去に重ねたあなたの時間。

辛さも悲しさも悔しさも、

たくさんあったことでしょう。

喜びも嬉しさも幸せも

きっとあったはずなのでしょう。

それは、ときどき、

どん底に落ちている、

ちいさな幸せだったかもしれません。

それは、もしかしたら、

雲の上にあるような、

遠い悲しみだったかもしれません。

光も影も、黒も白も、強さも弱さも。

あなたらしさの中で、

生まれたものです。

あなたの時間を重ねて今、

あなただけの色を手にして、

とびきり魅力にあふれてくのです。

あなたの存在が、

何よりもすばらしいだけでなく、

あなたがあなたの色で、

輝いていく未来を思えば思うほど、

その過去を、愛しく感じてしまうのです。

[元気]あきない。

どれくらいまで、

自分を信じてあげられるか。

飽きやすい自分を信じれば、

飽きやすい自分なわけです。

失敗ばかりな自分を信じれば、

失敗ばかりする自分なわけです。

ほかにもいろいろ、

自分が自分を決めています。

疑ってしまったとしたら、

「そんな簡単にいくわけない」って、

信じている自分がいるわけです。

信じられたほうがきっと、

しあわせになれると思います。

[元気]ごるつぎ。

どこまで行けるか。

それは、
どこまで行きたいか、
どこまで行こうとするか、
つまり、意志で決まるのです。

その場所は、
ある人にとってはゴールで、
ある人にとっては通過点で、
ある人にとってはスタート地点。

望まなければ、たどり着けない。
自分にフタをして、
目を閉じて、耳ふさいでたら、
諦めてばかりじゃ、動けないのですね。
もし動けたとしても、迷うばかりです。

まず、目的地を決めること。
そして、そこにたどり着いたら、
その次にどこを目指すかを考える。

そんなことは、
たどり着いてからでいい。
なんて声も聞こえてきますが、
せっかくだから想像するのです。

目的地からの景色を。
目的地に聞こえる物音を。
ひとつひとつ具体的に考えることで、
一歩一歩、近づいてる実感が湧く。

それが、目的を達するチカラに、
目指し続ける気持ちの源になるはずです。