「〇〇 〇〇、電撃結婚!お相手は『普通のサラリーマン』」。これは、先日みかけた某美人女優さんの結婚報道の見出しです。

私は、見た瞬間に違和感・・・「えっ?・・・普通のサラリーマン?」私の違和感は、サラリーマンとこの女優さんが結婚したことではなく、「普通の」という形容詞にです。みなさん、「普通のサラリーマン」ってどういう意味かわかりますか?逆に、「普通でないサラリーマン」ってどんなサラリーマン???きっと、この報道の見出しは、この美人女優さんが一般男性と結婚したことを強調して書きたかったのでしょう。あるいは、一般人でも、芸能人と結婚できるチャンスがあるんだ!と夢を与えたかったのかもしれません・・・。

 

さて、そこで今日はこの「普通」って言葉について少し考えてみます。

私たちが何気なく使っているこの「普通」っていう言葉、時に人を傷つけているかもしれません。先の報道の見出しを見て思い出したことがあります。私が外来で担当している発達障害の患者さんのことです。その患者さんが勇気を出して自分の障害を友人や職場の同僚に自分の障害を打ち明けると、ほとんどの人が「わからんよ。普通にみえるよ」と返事が返ってくるそうです。そして、この「普通にみえるよ」という言葉がツラいと話していました。

この患者さんのような発達障害の方だけでなく、世の中には、生きにくさを抱えながら必死に生きている人たちが、たくさんいます。

そのような方々に対し、私たちは、無意識に自分たちを「多数派」ではなく、「普通」という言葉にすり替えて、知らず知らずのうちに誰かを傷つけたり、排除したりしていないでしょうか。私自身も・・・。

 

女優さんの結婚報道から、「普通」について考えを巡らせた、秋の日でした。

 

ヤム

皆さん、こんにちは!はったらーです。

本日は、「自分の実践を見つめ直したいとき」に、きっと役立つ書籍をご紹介したいと思います。

 

皆さんは、日々の業務を振り返ったり、立ち止まって考えたとき、自分のしていることが「支援」と呼べるものなのか・・自問自答したことはありませんか?皆さんの中には、振り返る時間・立ち止まる時間すら持てず、葛藤を抱えながら日々を過ごしている方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、2つの書籍をご紹介したいと思います。

 

一つ目は「支援者が成長するための50の原則(著書 川村隆彦 中央法規)」です。

掲載されている50の物語は著者の実体験や見聞が主でとてもわかりやすく抵抗感無く読める内容になっていると思います。

さまざまな業務に追われる中で、相手の立場に寄り添う大切さや倫理観をつい見失うことも時にはあると思います。そんな時に、専門職としての指針や「人として」どのように接したら良いのか、改めて考えさせてくれる書籍でもあると思っています。

知識不足、技術が未熟という以前に「人間性の確立」が何よりも大切であるという著者の思いも感じられます。

 

二つ目は「ソーシャルワーカーの力量を高める理論・アプローチ(著書 川村隆彦 中央法規)です。

ある研修にて「あなたはその支援をしたエビデンスは何に基づいているの?」と問われたことがあります。

何も説明できない私がそこにはいました。「それは、私の経験上というか何というか・・・ソーシャルワーカーの勘とでもいうべきか」と、冗談半分で答えると、真面目に怒られてしまったことを今でも鮮明に覚えています。講師の先生に対して大変失礼な態度をとってしまったと今でも反省しています。

〇〇アプローチってそういえば、学校(研修)で習ったような・・・。エビデンスに基づいて支援したいなぁ・・・。ケースの検討や振り返りをしたいなぁ・・・。そんなあなたにおススメなのがこの書籍になります。そして、後進育成や学会の参考資料等、お守り的に部署にあると重宝する一冊でもあると思っています。

 

MSWの置かれた環境は、決してラクではないハードな環境ではありますが、悲壮感よりは幸福感を抱きながら働きたいものですね。

 

はったらー

 

 

皆さん、こんにちは。よねおです。

季節は移ろいすっかり秋になり、過ごしやすい日々が続いていますね。皆さんの秋はスポーツの秋ですか?それとも食欲?芸術?
よねおはこう見えて(どー見えてやねん!)読書家でございます。最近の悩みが本棚がパンパンになって入るスペースがないことです(笑)よねお的には毎年読書の秋です。ということで、今回は医療ソーシャルワーカーが主人公の作品をご紹介します(一つは主人公ではないですが、ご愛嬌ということで・・・)。
 
①人は、永遠に輝く星にはなれない 山田宗樹
こちらの作品は嫌われ松子の一生で有名な作家さんが書いた作品です。
医療ソーシャルワーカーの猪口千夏の視点で描かれる日常のケースのやり取り、その中で出会った独居高齢者への支援から垣間見えたその高齢者がこれまで送ってきた人生とその終末が描かれています。
 
 
①´ いよう! 山田宗樹
こちらも山田宗樹さんの作品。
甥の哲坊と破天荒な叔父清治郎、それぞれの人生の中で絡んだ少年・青年・中年期のとある場面・エピソードを追想していくのがこの作品の内容ですが、素性を隠して病院へ入院する清治郎の姿が描かれています。そして、清治郎が過去と向き合う為に対話したのが上記①の主人公の医療ソーシャルワーカー猪口千夏。終盤の重要な役割を担ったので①´とさせていただきました。
 
 
②いとしのタンバリン くじらいいく子
こちらの作品は漫画です。
医療ソーシャルワーカーが主人公の漫画が出る!ということで1巻発売当時は業界は沸いたとか・・・・。
設定は元外科医でパーカー着てて存在しそうにないんですが、クライエントとのやり取りはMSWがそのもの。
登場人物のキャラ設定も立っていて、地味に同僚の「みずたまりさん」が私的にはツボです。
 
 
医療ソーシャルワーカーが登場する作品を紹介させていただきました。その中には「こんな場面あるある!」という共感や「あーこの主人公みたいに振舞えばいいのか!」などの参考にもなります。秋の夜長に一冊手に取ってみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
 
よねお