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九大昆虫班のブログ

九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

 皆さん初めまして、昆虫班二年の石津です。主にトンボを採っています。今日から少しの間遠征記録を書かせていただきます。よろしくお願いします。

 先にトンボを採っていると書きましたが、今回の遠征では蝶とか直翅とか甲虫とか色々採ってます。(トンボは時期的にちょっと早いんです・・・)。あと、今回の遠征でトンボの写真をほとんど撮ってませんでした。申し訳ございません。m(__)m

 

 さて3月20日は西表島から石垣島へ戻る日です。朝早くに荷造りをして港へと向かいました。港へ着いてから船が出るまで少し時間があったので各自休憩となりましたがさすが昆虫班、この間に港で虫を探している人もいました。

 そして班員の一人が発見したのがウミアメンボの一種です。(種類までは分かりません、ごめんなさい)


 

 やっぱり池とか川にいるアメンボとは雰囲気が違いますね~。その名の通り、海に生息しています。塩水に耐えられるよう特殊な構造をしているらしいです。僕も一度見てみたかったので嬉しかったです。

 そうこうしている間に船が到着。4日間お世話になった西表島を後にしました。色々あったけど西表島楽しかったです。石垣島まで1時間もかかりませんが船内がとても暑く、石垣島に着いた時はぐったりしていました。

 

 今日から先輩が一人途中参加されました。早速港で合流。その後レンタカーを借り、再びキャンプ場へ。4日間しか離れていませんが、なんだか懐かしく感じます。

 夕方からライトトラップを行うため野底へ向かいました。道中偶然出会ったのが・・・

 

 

なんとカンムリワシ(多分)。車でゆっくり近づいたためか、近くまで行っても逃げませんでした。

 目的地について少し時間があったのでスウィーピングしているとちょっと変わったものを見つけました。

 

 

 オオカヤコオロギの幼虫です。スラッとしていて綺麗ですよね。いつか成虫も見てみたいです。他の人たちもシロアリモドキやホタルの幼虫を見つけていました。

 

 暗くなってきたのでライトトラップ開始。いつも最初に飛んでくるのはミズムシ。しかも個体数も多いです。ただ今回目立ったのが意外にもケラでした。いつの間にかケラチャレンジなるものが行われていました。

 他にもゴミムシ、ゾウムシ、カメムシなどいろいろな昆虫が飛んできました。

 ライトの最中に林道を歩いているとコバネコロギスや大きなアマミナナフシなども発見。ナナフシと一緒に記念撮影した先輩もいらっしゃいました。

 

 西表島からの移動でバタバタした1日でしたが、いろいろな虫を見ることができました。

 

今日はこれまで!お付き合いありがとうございました。

明日に続きます。

 

 6日目の記事も引き続き西谷が担当いたします。

 

 2019319

 朝からキャンプ場にはけだるい雰囲気が漂っていました。先日(18)の水田の採集・夜の山採集の疲労がたまっており、だれも早くから活動しようとしませんでした。

 

 この日も10時くらいから採集開始でした。K先輩とHくんと私西谷の3人で名もない林道に向かいました。

 

 登り始めは低木の林でした。西谷は近くの草木をスウィーピングしながら進んでいきました。コバチ上科やヒメバチ上科の小さな寄生蜂がかなり採集できました。また、とくにうれしかったのはゴキブリヤセバチの一種です。ゴキブリに寄生するそこそこ大きな黒い寄生蜂で、後体節がほとんどないに等しいくらい小さいです。石垣島の街中で採集したものと比べると半分くらいの大きさしかなかったので、おそらく2種目だろうと思われました。

 

 このように林の中を歩いていると、何やら見たことのない蝶が飛んできました。走って追いかけてネットに入れて、そして叫びました。

 「なんじゃこりゃ」

 マルバネルリマダラという迷チョウを捕ってしまいました。まさか自分が迷チョウを捕る日が来るとは......。私は展翅が全くできないので、K先輩に差し上げました。写真は撮り忘れてしまいました.....。

 

 しばらくすると林を抜けました。だだっ広い緩斜面にほぼ1種類の草が生えているというところに出ました。その中にところどころアダンの群落があります。多くのツマベニチョウが頭上を高速で通り過ぎていきます。

 ここではとても大きなヘリカメムシを見つけました。アシブトヘリカメムシです。割といい匂いがします。

 

 K先輩はアダンの葉の隙間に入るチャイロヒラナガゴミムシを採集して、とてもうれしそうでした。今回の目標のひとつだったのだそうです。

 

 草原を抜けるとひたすらアダンの茂みが続きます。ここでアダンの葉が食べられている一角を発見、そこのアダンの葉の隙間からはヤエヤマツダナナフシの幼虫が見つかりました。

 

 目がくりくりしてかわいいですね。成虫は化け物みたいになるそうなので、また夏に会いに行きたいです。

 

 この後、道は林に入っていき、沢にあたりました。沢ではすごい数のオオゴマダラが飛んでいました。そのうえ、下流側の崖下からたくさんのチョウが吹きあがってきたのです。採集する気が全く起きないくらい美しい光景でした。

 

 この沢で引き返し、山を下りました。帰りには黄色くて細長いコマユバチが捕れました。

 

この日はこれで終わりです。充実した一日でした。

ほかの人たちは別の林道で採集していて、そちらも充実した一日だったようです。

 

文責 西谷

 5日目の記事も西谷が引き続き担当いたします。どうかお付き合いください。

 

 遠征5日目、318日はゴミムシ屋のK先輩のもとで2か所の湿地をめぐりました。昼の部のメンバーはK先輩・甲虫屋のHくん・トンボ屋のIくん・西谷の4人です。

 

 4日目はかなり遅くまで活動していたので、10時ころにキャンプ場を出発しました(かなり前から起きていた西谷はアカアシセジロクマバチらしきハチを振り逃したり、ヨツメオサゾウムシを捕ったりしておりました)。

 目指す場所はとある水田です。森に囲まれた谷にため池と水田があるという環境です。

 ここではまずクビナガゴミムシを狙いました。ここはクビナガゴミムシの仲間が2種類いるようなのですが、午前中にスウィーピングなどで採集できたのは1種のみでした。

 

 西谷は何をしていたかというと、池の真ん中にいるミズスマシらしき昆虫を狙っておりました。Iくんがタモ網を持っていたのでそれを借りて、限界まで伸ばして捕ろうとしますがまったく届きません。

 あきらめきれない西谷は奇策を繰り出します。「そうだ。6mの長竿にタモ網をくくり付ければいいのでは?」

 こうして作った6mのタモ網を手に再びミズスマシに挑戦です。今度は何回か振り逃したのちに捕獲することができました。

 Hくんに訊くと、ツマキレオオミズスマシだということでした。池全体での生息数は20頭くらいであるように見えました。池の中心近くで群れを作って泳いでいました。

 

 昼頃にはちょうど干潮になるため、干潟に海の甲虫を探しに行きました。

 結果は、何もいない、ということでした。選んだ場所と潮の引き方がいまいちだったようです。

 

 昼過ぎからは前述の水田に戻って採集の続きを行いました。西谷は道ばたの木の葉や草の葉をスウィーピングしましたが、特に目立ったものは捕れませんでした。5~1㎜の寄生蜂が少し捕れましたが、科や上科すらもよくわかりません。勉強不足です……。

 Iくんは水田の上を飛んでいるヤンマを狙っていましたが、捕獲できなかったようです。

 K先輩は無事2種類目のクビナガゴミムシを採集していました。さすがです。

 Hくんは様々な甲虫を採集していました。彼の捕る甲虫は本当に多様で、面白いです。

 

 このような感じで夕方まで採集を続けて、昼の部は終了です。夕方からは一旦キャンプ場に戻り、ライトトラップの道具をとってきました。

 

 ライトトラップの場所は、また例の水田です。メンバーはK先輩・Hくん・Iくん・徳升くん・西谷の5人です。

 この水田の近くの森はヒメボタル観察のポイントであるらしく、夜になると多くの人が水田の入り口に車を停めていました。

 この日は特に湿気が多く、水田に向かう農道にはたくさんのカエルたち(サキシマヌマガエルだと思われます)が出てきており、踏まないように運転するのが大変でした。幸い、1頭も轢かずに到着できました。

 さて、池の近くまで行ってライトトラップを点灯します。が、風が強いです。白い幕を固定するのに大変苦労しました。そして、小雨が降り始めました。

 「虫は、来ないんじゃないかな……」という会話がなされ始めます。そして予想通り、ライトトラップにはあまり昆虫が来てくれませんでした。一番のハイライトはコガムシらしきものが飛んできたことでしたが、コガムシはそのまま闇に消えてしまいました。

 一方で、水田周辺のナイトルッキングは大変面白かったです。湿度が高いおかげでものすごい数のゴミムシたちが出てきてくれたのです。目につく中で大きなものではオオスナハラゴミムシ、オオミイデラゴミムシ、ムナグロミイデラゴミムシなど、小さなものではキベリアオゴミムシ類などがいました。キベリアオゴミムシ類はとても個体数が多かったです。とてもきれいでした。K先輩やHくんはほかにも多くの種類のゴミムシを採集していました。

 西谷はもっぱらカエルの観察とカタツムリいじりをしていました。カエルではヒメアマガエル、サキシマヌマガエル、ヤエヤマアオガエルが見られました。また、ヘビではサキシママダラと思しき尾を確認しました。すべて普通種だと思いますが、初めて見るものばかりで感動しました。

 

 ちなみに西谷たちが水田にいる間、N先輩とTくんは先日行った山に登っていました。雨の中ものすごく大変だったのではないかと思います。

 

 西表3日目はこれで終了です。

 

 この日も写真を撮り忘れておりました。申し訳ありません。

 

 文責 西谷