九大昆虫班のブログ -13ページ目

九大昆虫班のブログ

九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

4月、九大昆虫班は多くの新入生を迎えました。そして、新入生を迎えての初めての採集活動を424日に行いました。恒例、新歓採集と呼んでるやつです。

今回はその時のことをお話します。昆虫班2年の秀野です。

さてさて、新歓採集では、1年生あまた具して能古島(のこのしま)に行って参りました。能古島は、博多湾の真ん中らへんにある小島で、大雑把に言うと半径1から2キロメートルの楕円をしています。調べてみましたが、人口は700人くらいだそうです。ふーん、ですね。

当日は、快晴。日差しが少し強かったです。船に乗ってからは10分ほどでした。島に漂着したようです笑。蝶をメインで採集するグループと甲虫をメインで採集するグループの二つのグループに分裂をした後、採集を開始しました。道路に沿って進みつつ、道中に見つけた虫をキャプチャーしました。僕は、蝶をメインで採集しましたが、甲虫をメインで採集する班にいました。

ベニカミキリ(Purpuricenus temminckii)がいました。ベニカミキリは、普通15ミリメートルほどの大きさで、前胸、上翅が赤色で、前胸には黒紋があるカミキリムシです。上翅に黒紋がある個体も僅かにいるようです。頭部や触角や脚は黒色をしています。4月から6月にかけて日本で広く見られるようです。僕はベニカミキリが飛んでいるところを、伊都キャンパスという並外れた自然豊かな場所でよく見かけます笑。ゆっくり飛びますが、よく飛びます。

ハンミョウ( Cicindela japonica)もいました。ハンミョウは20ミリメートルほどの虫です。姿の説明は僕の言葉では難しいので写真に語ってもらいます。これ。

一応言っておきますが、僕が撮った写真ですよ。色が綺麗な虫なので好きです。ハンミョウは、人が近づくと飛んで逃げるが、12m程度飛んですぐに着地します。よくこれが繰り返されるので「ミチシルベ(道しるべ)」とか「ミチオシエ(道教え)」とかいう別名があるようです。

あまり覚えていませんが、他にはゾウムシの仲間やコメツキムシの仲間など色々な甲虫が見られました。僕は蝶メインで採集しましたが、蝶も色々いましたよ。僕は、ヒメウラナミジャノメ、ナガサキアゲハ、ツマキチョウ、キチョウ、ベニシジミ、アカタテハ、を採集しました。蝶は他に、クロコノマチョウ、アオスジアゲハ、アゲハチョウ、モンシロチョウ、等が飛んでいました。

山道を歩くのは体力が要り、疲れますが、それでも自然の中は気持ちがいいものです。四月といえども能古島はもう夏の気配を漂わせているようでした。ここで写真一枚カシャリ。

お日様も高く上ったころ、僕たちは採集を終えお昼としました。能古島名物!?の能古バーガーを食べました。美味しいハンバーガーでした。外で食べましたが、その時にした1年生とのたわいもない会話も楽しかったです。

さて、昼食を終えここでお開き、と大部分の人はなったのですが、採集熱心な1年生がおり、それに釣られ僕も午後の採集をしました。

1年生の一人はアメンボの話を熱心にしてくれました。外洋性ウミアメンボ類っていうのがいて、そいつは、陸の見えない大海のど真ん中で暮らすそうです。最も遠洋まで進出した昆虫なんだってね。面白いなあ。

午後の採集も充実してました。こうして新歓採集は終わりました。終わり。話したいことは他にも色々あるんですが、長文になっちゃったのでね(こじつけ)終わり。

先ほど写真を撮ったハンミョウの標本、片付けないとな。

次の日の分からは班長にタッチ交代です。佐藤です。

 

それでは、六日目(3/27)です。

 

午前中は姶良という場所へ。川を三回くらい越えて必死の思いでたどり着いた場所は、普通種の楽園でした。

サイズを間違えた長靴で痛む足を引きずった結果がこれですかそうですか。

最後は日向ぼっこしつつ、とりあえずウスキシロチョウやヒメアサギマダラをやけになって採り時間をつぶします。

 

何も報告できるものがない虚無感。

 

そのあと、とある林道でルリタテハと、ようやく採れたスジグロカバマダラが本日の収穫らしい収穫でした。

ツマベニチョウの姿がありましたが、速い!高い!止まらない!の三拍子そろい踏みであえなく撃沈。

つらいです。

 

ライトトラップのことはきかないでください。

 

自分が書く分の最後がこれなのはむなしいものがあるので、この日以降のめぼしい収穫を少し書きます。

まず、29日にアオタテハモドキが雄雌セットで二匹ずつほどとれました。あと、石垣に戻ってからシロオビアゲハを二匹ほど。以上です。解散。

 

先輩からさんざん期待を高められるようなことを言われてたので、リュウキュウムラサキなど採りたかったものが採れなかったのは残念ではありましたが、それでも本土では通常お目にかかれない蝶の数々に出会えて大変楽しい遠征でした。

機会があれば来年も行きたいものです。

 

それでは、次からは変わって班長のレポートをお送りします。お楽しみに。

 

早速行きます五日目(3/26)

 

本日から西表島へ移動です。

ほぼ満席のフェリーで熟睡すること45分で目的地へ。

ついたキャンプ場の第一印象は、きれい…設備がある…でした。

ようやく温水シャワーが浴びられます(感銘)。

 

石垣島と同じように、テントを立てればキャンプ場の周囲で採集へ。

ヒメウラナミシジミとイシガケチョウ、ヒメウラナミジャノメ、マサキウラナミジャノメなどなど。

見たことのある名前ばっかりですか?気のせいですよ...気のせい。

 

西表の夕焼けです。ライトトラップの光もあいまって綺麗ですね。

何が言いたいかというと、あまりに虫が来ないのでついに風景を撮り始めた哀れな人間をご覧下さいということです。

つまりは、そういうことです。

場所を変えたらワンチャンあるんじゃないかと思ったのですが、あえなく裏切られた形ですね。世界は残酷です。

先輩は、やはり何かを失わなければ得られないのだなどとおっしゃっていましたが、そんなオカルティック等価交換、理系として認めるわけにはいきません。犠牲になるのは、班長に貸したら曲げられた私の竿で十分です。

 

ちなみに、西表での主食は食パンと魚肉ソーセージになりました。たんぱく質おいしいです。