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九大昆虫班のブログ

九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

2年の野崎です。5月の対馬遠征の続きです。

 

3日目。

 この日はフェリーで帰らなければならないので、早めに起きてトラップ回収へ。雨の中3箇所ほど設置地点を回り、カブリモドキ3匹追加、無事人数分をまかなうことができました。(僕は生きている個体を持って帰ることになったので、標本にせずに飼ってみることにしました。)

僕の黒魔術トラップの残りはそれほど環境がよくなかったのか、昨日よりも少なく、10数頭ほど。その代わりエンマコガネだけでなくガムシも入っていました。

 

ここで体がべたべたするので温泉にいってさっぱりしようということに。3日ぶりの風呂で温泉に入るのは最高に気持ちよかったです。

その後少し時間が余ったので、再び山に行き見回り。。。。ましたがよく覚えてないのでこのときは特に何もなかったような。

 

山を降りて車を返し、港町で先輩に対馬バーガーをおごってもらい無事去年の雪辱?????を晴すことができました。

 

 

 

 その後フェリーに乗り無事福岡へ帰りました。

 

というわけで今回の対馬遠征は無事終了!ツシマカブリモドキをはじめとした対馬特産の甲虫や様々な甲虫を沢山とることができたので、去年に比べれば大満足でした。ただホソカタムシに関しては結局全然スプレーイングしなかったので、次回はもっとその辺を攻めたいなと思いました。

 

メクラチビやオオズオオナガなどの珍しいものをゴミムシ屋ではない僕がたまたま発見できたのはなんだかうれしくもちょっと複雑な心境でした。国田は物欲センサー(ほしいほしいと思いながら虫を探してるとその邪念を虫が感じて逃げているかのように思える状況)だといっていましたが、僕には気まぐれな山の女神が意地悪くほくそ笑んでいるように思えて仕方ありませんでした。

 

 

 

文責:野崎

2年の野崎です。5月の対馬遠征の続きです。

 

2日目。

朝早くおきて、カミキリのポイントへ。先輩が網を掲げ、天を仰いでいる間、僕と国田は歩き回りながらときどき地面に這いつくばります。この日はそんな光景が対馬各所で繰り広げられるわけですが。。。とにかく僕は目当てのキイロシリアゲアリの蟻客を探します。地面の上やシフターにキイロシリアゲアリ自体はよく見つかりますが、やつらの巣がどんな感じになってるのかよくわからず、シリアゲアリが多いところのリターを篩っても見当たらず。そもそも好蟻性アリヅカムシをとったことのないやつが最近寄主が判明したようなやつをとれるわけもなく。。。。今思えば、もっと積極的に石起こししたほうがよかったかもしれません。 そんなこんなで悔しい思いをしながら落ち葉を篩っていたらなにやら大きくてかっこいいアリヅカムシが入りました。(同定できないorz) 

 

 

あとは各所でニジゴミダマ、クロハナムグリ、メダカハネカクシ、オオキノコムシなどの雑甲虫をとりました。(生きた虫の写真が少なくて申し訳ないです。)

 

 

 

 日も落ちだしたので夕食休憩を挟んで、夜の山に繰り出します。ちなみに対馬にはスパーもあるし、ポ○ラという素敵なコンビニもあるし、食料関係ではさほど苦労しません。

さて、夜の山に入り林道の側溝をのぞきながらどんどん上っていくと、対馬特産のヒメダイコクコガネ、ツシマオサムシ(初日の夜もいっぱい見たけど)がたくさんいました。いくつか小型哺乳類の糞(ペリット?)をばらしてみましたが、こいつらの破片がたくさん入っているので、かなり多く生息していると思わます。去年のゴールデンウィークでは、灯火でヒメダイコクをとって大喜びしていましたが、なーんだ普通にいるジャンという感じ。でもかっこいいので見つけたのはとりました。

 

 最初は3人かたまって歩いていたはずですが、有象無象のゴミムシを拾っていた国田君をいつのまにかライトの光が見えないくらいはるか後ろに置いていってしまいました。彼は闇に飲まれてしまったんだねえ、などと先輩と話しながら、カブリモドキをとりたい僕はずっと側溝に集中して歩いていました。先に歩いていた先輩もずっと側溝を見ていましたが、ちょっとだけ側溝以外に気をそらしていました。その隙に先輩が見逃した側溝の中でありと一緒に食事をしていたゴミムシをよくみてみると。。。

 

「あ?お?おおおおおっz。。。。オオズだあ。」

「あ?あーほんとだ。オオズだねえ。」

という感じでカブリモドキを狙っていたところでまさかのオオズを発見してしまいました。ゴミムシ屋をさしおいて大物を見つけてしまい(メクラチビのこともあり)、複雑な気持ちになりつつ引き続きのぼっていくと

 

「あ!カブリモドキ!」

と今度は先輩が目的のツシマカブリモドキを無事発見しました。

 

 こうなると気になるのはこの成果をはるか後方の闇に消えた国田にどう報告するかです(カブリモドキは普通に伝えるとして)。道を戻りながら先輩とあれこれ相談してオオズであることに気づいてないふりをしようということになりました。しばらく歩くとライトの光が見え、「おーす、なんかとれた?」と互いに訊きあいます。

 

のざき「カブリモドキいたよ」

くにた「まぢ?いいじゃん」

の「あとなんかプテロとれたんだけどこれなに?」

く「へえプテロ。。。どれどれ。。。ちょい見せて。。。。。。え゛!?はあ?なにこれオオズじゃん!」

先輩「(にやにや)」

 

という感じでなかなかいい反応をしてくれました。

ちなみに彼は側溝のなかの枯れ草を漁ってすごい数のいろんなゴミムシとヒメダイコクをとっていました。すごい。

 

そのあとは少し雨が降り出したので、早めにトラップの一部を回収しました。糞虫を集まる禁断の魔法をかけていたトラップに40頭くらい入っていて黒魔術の効果を実感。普通種しか入んなかったけど。

↑後日撮影したひとつのトラップに入った糞虫

 

 残りのトラップにも期待して就寝。

こんにちは。はじめまして。2年の野崎です。大学1年から甲虫をゆる~く集めてます。

2018 5/11~5/13まで対馬に行って来ましたので3回に分けて報告させていただきます。

 

メンバーはカミキリを狙って頻繁に南にいく今回の計画者の有田先輩、2月からゴミ沼にはまった班長国田、4月から微小雑甲虫採集をはじめた野崎の甲虫屋3人。

 

 僕の狙いはやはり去年のゴールデンウィークにとれなかったツシマカブリモドキ、あと対馬固有の好犠牲アリヅカムシ、ホソカタムシの福岡でとれない種。ゴミ屋の国田くんが対馬のプテロがどうとか言ってたので、直前にネットで調べてみると、ツシマオオズオオナガというかっこいいのがいるというのを知りました。とれなくても別にいいけど万が一とれたら嬉しいなあなんて軽い気持ちでいたら、さっそく初日にオオズを狙いに行くことに。

 

 初日。

昼間はほとんど移動・トラップ設置でつぶれ、日が落ちてしばらくしてからオオズを探しにいくことに。ずんずん歩きながら次々に石を起こしていくと寝てるハンミョウくんがいっぱい出てきたり、ツシマオオナガゴミムシが出てきたりします。30分ほどそんなことを続けてそろそろ飽きてきたなあ、と思いつつよっこいしょと石をどけると、なにやら小さくて色の薄いゴミムシが走り回っています。とりあえずつまみあげて白トレイの上に出してみると。。。。。

「あれ?これ、ちび。。。あれ?めく。。。?」

 

みたいな変な声を出してしまいました。

そう、よくみるとチビゴミムシ亜科の眼の退化したゴミムシがトレイの中を不器用に走り回っていた。人生初のメクラチビゴミムシです。まったく予期してないところで偶然とれてしまったのでけっこうびっくりしてしまいました。(後日詳しい方に見て頂いたところ、かなり珍しいものであることが判明しました。)しょっぱなからこれか。運がいいなあ。

 

 なんだか信じられないような気分で歩いていると、糞に沢山糞虫が集まっているのを発見。その中にこれまた人生初のコブスジコガネが!糞虫が好きなのでこれは結構うれしかったです。