物欲センサーと気まぐれな対馬の女神② | 九大昆虫班のブログ

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九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

2年の野崎です。5月の対馬遠征の続きです。

 

2日目。

朝早くおきて、カミキリのポイントへ。先輩が網を掲げ、天を仰いでいる間、僕と国田は歩き回りながらときどき地面に這いつくばります。この日はそんな光景が対馬各所で繰り広げられるわけですが。。。とにかく僕は目当てのキイロシリアゲアリの蟻客を探します。地面の上やシフターにキイロシリアゲアリ自体はよく見つかりますが、やつらの巣がどんな感じになってるのかよくわからず、シリアゲアリが多いところのリターを篩っても見当たらず。そもそも好蟻性アリヅカムシをとったことのないやつが最近寄主が判明したようなやつをとれるわけもなく。。。。今思えば、もっと積極的に石起こししたほうがよかったかもしれません。 そんなこんなで悔しい思いをしながら落ち葉を篩っていたらなにやら大きくてかっこいいアリヅカムシが入りました。(同定できないorz) 

 

 

あとは各所でニジゴミダマ、クロハナムグリ、メダカハネカクシ、オオキノコムシなどの雑甲虫をとりました。(生きた虫の写真が少なくて申し訳ないです。)

 

 

 

 日も落ちだしたので夕食休憩を挟んで、夜の山に繰り出します。ちなみに対馬にはスパーもあるし、ポ○ラという素敵なコンビニもあるし、食料関係ではさほど苦労しません。

さて、夜の山に入り林道の側溝をのぞきながらどんどん上っていくと、対馬特産のヒメダイコクコガネ、ツシマオサムシ(初日の夜もいっぱい見たけど)がたくさんいました。いくつか小型哺乳類の糞(ペリット?)をばらしてみましたが、こいつらの破片がたくさん入っているので、かなり多く生息していると思わます。去年のゴールデンウィークでは、灯火でヒメダイコクをとって大喜びしていましたが、なーんだ普通にいるジャンという感じ。でもかっこいいので見つけたのはとりました。

 

 最初は3人かたまって歩いていたはずですが、有象無象のゴミムシを拾っていた国田君をいつのまにかライトの光が見えないくらいはるか後ろに置いていってしまいました。彼は闇に飲まれてしまったんだねえ、などと先輩と話しながら、カブリモドキをとりたい僕はずっと側溝に集中して歩いていました。先に歩いていた先輩もずっと側溝を見ていましたが、ちょっとだけ側溝以外に気をそらしていました。その隙に先輩が見逃した側溝の中でありと一緒に食事をしていたゴミムシをよくみてみると。。。

 

「あ?お?おおおおおっz。。。。オオズだあ。」

「あ?あーほんとだ。オオズだねえ。」

という感じでカブリモドキを狙っていたところでまさかのオオズを発見してしまいました。ゴミムシ屋をさしおいて大物を見つけてしまい(メクラチビのこともあり)、複雑な気持ちになりつつ引き続きのぼっていくと

 

「あ!カブリモドキ!」

と今度は先輩が目的のツシマカブリモドキを無事発見しました。

 

 こうなると気になるのはこの成果をはるか後方の闇に消えた国田にどう報告するかです(カブリモドキは普通に伝えるとして)。道を戻りながら先輩とあれこれ相談してオオズであることに気づいてないふりをしようということになりました。しばらく歩くとライトの光が見え、「おーす、なんかとれた?」と互いに訊きあいます。

 

のざき「カブリモドキいたよ」

くにた「まぢ?いいじゃん」

の「あとなんかプテロとれたんだけどこれなに?」

く「へえプテロ。。。どれどれ。。。ちょい見せて。。。。。。え゛!?はあ?なにこれオオズじゃん!」

先輩「(にやにや)」

 

という感じでなかなかいい反応をしてくれました。

ちなみに彼は側溝のなかの枯れ草を漁ってすごい数のいろんなゴミムシとヒメダイコクをとっていました。すごい。

 

そのあとは少し雨が降り出したので、早めにトラップの一部を回収しました。糞虫を集まる禁断の魔法をかけていたトラップに40頭くらい入っていて黒魔術の効果を実感。普通種しか入んなかったけど。

↑後日撮影したひとつのトラップに入った糞虫

 

 残りのトラップにも期待して就寝。