臨床に戻り、まだ一週間もたっていませんが
やはりクソ忙しい日々
また戻って参りました
(半分嬉しいんだけどね・・)

前回記事でちょっと伝えましたが
長年皆さんに利用して頂いていました

お問い合わせメール

を一旦終了する事にしました


臨床も忙しくなり、
迅速なお問い合わせ対応が
難しくなったからです

その分なるべく頑張って
記事更新は継続しますので

どうぞ今年もよろしくお願いします。


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今回は、年末に大風呂敷を広げたまま
いまだ回収しきれていない

無月経の原因を知ろう

シリーズです

今までの記事では
・生理は脳下垂体(社長)と
 卵巣(社員)の共同作業により行われる
・脳下垂体はもの凄い量の仕事をしている
・脳下垂体にストレスがかかると
 生理に関わる命令系統が麻痺しやすい

なんてお話をしていました

さて、今回で
社長に異常があるパターン
終了するのですが

このパターンで
結構多いのが

高プロラクチン血症

です

脳下垂体の働きの時に
少し触れましたが
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-11960026468.html

プロラクチンと
生理に関わるホルモンとは
表裏一体です

プロラクチンの役割は
乳汁の産生を促進させる事です

つまり、一般的には
産後母乳を産生させる為に
必要なホルモンなのです

このプロラクチンが
大量に産生される事で
産後は生理が止まるのです

さて

実は産後でも無いのに
プロラクチンが多く
産生されてしまうケース

結構あります

プロラクチンが多い
=高プロラクチン血症

という異常になるのですが、
比較的多いケースが
3つあります


1)機能性高プロラクチン血症

自律神経のお話は覚えていますか?
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-11968740431.html

ストレスばっかりの生活だと
視床下部(オーナー)がおかしくなってしまう
という自律神経失調症の話です

自律神経失調症になると
プロラクチンの産生にも異常が生じてしまい
結果生理のホルモンも影響を受けるパターンが
多くあります

人間の体っていうのは
色んな場所がつながっていて
上手くバランスが取られているんですよね・・

2)プロラクチン産生腫瘍

脳下垂体の一部分に
腫瘍が出来てしまう病気です

いわゆる【脳腫瘍】なのですが
ほとんどは良性腫瘍です

しかし、この腫瘍の特徴として
ホルモンを産生し続けてしまう
というものがあります

以前ホルモンの事を
ダイレクトメールと説明しましたが
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-11957563919.html

例えて言うならば
社長室(下垂体)の中で
プロラクチンのダイレクトメールを
印刷するコピー機が壊れてしまい

社長の意志に関わらず
ダイレクトメールを
印刷し続けてしまう状態です


診断は
MRIという精密検査で行います

3)薬によるもの

様々な治療に使われる薬の中には
ドーパミンという物質を
ブロックするものがあります

実はこのドーパミンは
プロラクチン産生のブレーキの役目も持っています

そのため
ドーパミンをブロックする薬を使うと
プロラクチンのブレーキが外れてしまい
月経にも異常を来してしまうのです


高プロラクチン血症を引き起こす薬は

胃腸薬(ガスター・ドグマチール)
吐き気止め(ナウゼリン・プリンペラン)
向精神病薬
向うつ薬

等です

少し内服する分には
あまり影響がありませんが

精神疾患やうつ病等で
長期的に内服をしている場合なんかは
高プロラクチン血症なってしまう事が多いです

ただし、例え無月経になっても
向精神病薬や向うつ薬を
急に止める事は
絶対にしないで下さいね!


妊娠と薬剤の記事でも書きましたが
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-11962868486.html

この様な薬は
上手にコントロールする事が最も重要で
急に内服を中断したりすると
急激に症状が悪化したりします


必ず担当の先生と
よく相談しつつ薬剤変更や減量を
考えていく事が重要です

さて
ようやく【社長に異常がある】シリーズが
終了しました

次からついに
【社員に異常がある】
多嚢胞性卵巣症候群の話をしたいのですが

少し読みやすい記事を挟もうかと思います


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