最近産科系の話が多かったので
久しぶりに、婦人科的な話をします

といっても
かなり前に説明した
【ホルモン】について
再度復習する為の記事です

女性ホルモン
成長ホルモン
甲状腺ホルモン
環境ホルモン


ホルモンって言葉は
とっても身近だけれども

本当の意味を理解している人は
凄く少ない

勉強するとややこしいのだけれども
産科・婦人科の領域では
特にホルモンについて知っていないと

変な商品にだまされたり
自分の生理を良く理解出来ない
大きな原因になってしまいます


この手の話は何度も読まないと
なかなか理解出来ないんだけれど
なるべく頑張って読んで欲しいです

すごーーく昔の記事で
ホルモンは鍵・作用部位は鍵穴
という話をしました
http://ameblo.jp/kyusan0225/entry-11213171083.html

今回は少し異なる視点で
ホルモンのイメージを解説します

人間の体っていうのは
脳から色々な命令が出ているのは
周知だと思います

一番簡単に納得できるのは

自分の右手を
開いてみる
閉じてみる


ほら
貴方の思った通りに動くでしょう?

この様に私達の体は
脳によって大部分制御されています

それは先ほどの右手の例の様に
意識的に動かす事ができる
筋肉だけでなく

意識せずとも動き続けている
心臓や消化器系

勝手に出る
汗や唾液

みんながイヤでも
ずっと付き合い続けなくてはならない
生理

などなど

約60兆個の細胞から出来ている私達の体は
好き勝手に生きている訳ではなくて
様々な指令によって制御され
生命維持を行っています

さて
この指令の出し方
本記事の大事なポイントです

人間の体の指令系統を
ざっくりと2つに分けると

神経系

ホルモン系

となります


そして
この2種類を
理解しやすいイメージが


電話




DM(ダイレクトメール)


なのです

はあ?


それぞれの意味を説明します
まずは分かりやすい方から



1:電話は早くて確実だけど
  電話線を引かなきゃならない


まずは
神経系=電話
です

最近は携帯やスマホが発達して
固定電話をイメージ出来ない人も
多いかもしれないけれど

神経のイメージは
固定電話です

先ほどの例で説明すると

頭が
右手を動かしたい!
と思ったら
すぐに動かせないと
意味が無いですよね?

そんなときに活躍するのが
神経系(電話)で

右手にすぐに電話して
「動かして!」
という命令を直接与える方法です

電話は、素早く命令ができて
なおかつ確実で便利


しかし反面

いちいち電話線(=神経)を
ひかなくてはならないし
命令の効果時間が短いので

命令を下す相手が
沢山いたらとてもじゃ無いけど
労力がかかりすぎです

例えば
明日開催する
A市のB地区の祭りの
参加者を集めるために
A市長(脳)が
B地区の住人全員に
いちいち電話するイメージ

面倒くさいし
効率がもの凄く悪いでしょ?


これが
神経による指令系統です

早い!確実!
だけど
命令する相手が多いと大変

60超個の細胞
一つ一つに電話線をひくなんて
面倒臭くてやってられません

そんなケースに活躍するのが
ホルモン系統による指令で
DMをイメージするとわかりやすい

2:DMは一斉に配る事ができて
  関心がある人達だけに効果がある


先ほどの
B地区の祭りの参加者を募るのに
電話するよりも簡単な方法は

A市長が

「来週B地区恒例のお祭りがあります!
ふるってご参加下さい!」

っていうDMを作成して
町中のポストに投函すれば良いのです

ポストにDMを配るのは
沢山いる配達員の役目です



ポストの中のDMを見て

A地区の住人は
DMに反応しますが

他の地区の人々は
DMを無視します



つまり
関心がある人にだけ
効果を発揮する事になります

これを
私達の体に置き換えると

市長がホルモン産生部位(今回は脳)
DMがホルモン
配達員が血液です
A地区の人はホルモンが作用する臓器で
その他の人は作用しない臓器です


ホルモンが産生されると
血液に乗って体中に運ばれ
作用する臓器にだけ効果をもたらします
(前回はホルモンをとして解説しました)

市長はDMを作るだけなので
労力は非常に少ないのですが

ポストを見てから反応するため
反応速度が遅いという欠点があります

さらにもう一つ

内容によっては
色んな人達が反応する


かもしれないって欠点もあります

例えばDMの内容が

「廃品回収します
物は何でもOK!」


とかだと

冷蔵庫を捨てたい人
ラジカセを捨てたい人
テレビを捨てたい人


結構色んな人達が
反応してしまいますね・・

ホルモンはその辺が難しい所で
このDMによっては
色んな反応が起こりうる

という特徴があります

ちなみにこの特徴は
良い方にも悪い方にも
出る事があります

例えば
生理を引き起こすホルモンである
プロスタグランジン
子宮収縮を引き起こすだけでなく
痛みも増強する
という迷惑な面を持っています

しかし一方
エストロゲン(女性ホルモン)
は子宮内膜(赤ちゃんのベッド)を
作る役割がありますが
他にも
肌を引き締める
骨を強くする
血管を若く保つ



色々なプラスの作用を持ちます

この様な特性を
しっかり理解していないと

美容に良いエストロゲンを補充しましょう!

なんて広告を見て
なんとなく良さそうだ~

なんて
コロッとだまされちゃう事になりかねませんので
ご用心を


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