毎日ワールドカップが楽しくて、韓国ドラマは休戦状態💦
試合毎に語りたいことも多いけど、
自称、旧ユーゴスラビアオタクだった私
スイス対セルビア戦について、長~い独り言。
(私の記憶違いもあるかも?💦)
ワールドカップ前、日本とも親善試合をしてくれたスイス代表
22日のセルビア戦で、
🏃シャキリと🏃ジャカのゴールパフォーマンスで見せたポーズは、
🇦🇱アルバニアの国旗に描かれている「双頭の鷲」を意味し、セルビアに対する政治的挑発として、制裁が下されました。
🏃シャカと🏃シャキリに7600ユーロ(約97万円)の罰金処分。
出場停止処分は免れ、今回は罰金のみとなりました。
そもそも
「スイス人が、あのポーズでなぜいけないの」
各ニュースの中で、既に説明されていますが
実は、🏃シャカや🏃シャキリの両親は旧ユーゴスラビアのコソボより移民してきたアルバニア人で、ジャカの兄、🏃タウラント・シャカはアルバニア代表。
元々コソボはユーゴスラビア時代からセルビアの自治領で、
セルビア人の⚽ピクシーは、バリバリの現役時代に徴兵され、コソボに赴任していたこともありました。
でも、ユーゴ解体でクロアチア、スロベニア、ボスニアヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロも独立してしまい、
やっとコソボも10年前に独立した国だけど、未だにセルビアはコソボの独立を認めていない未承認国家。
コソボには⛪セルビア正教の聖地もあるので、
日本に例えると
「富士山🗻が中国のものになるようなもの」と読んだことがあり
バルカン半島には、島国🗾日本からは、想像もつかない長い複雑な歴史があります。
またアルバニアは90年初頭まで、二人に一人は秘密警察と言われた鎖国の恐怖政治で💦、
多くの人がユーゴスラビアのマケドニアやコソボに亡命し、コソボ兵になった人も多かったとか。
(「蹴る群れ」木村元彦著より)
そして
ユーゴスラビア代表監督としてセルビアを仕事の拠点としていたオシムは、そのセルビア軍が、自宅のあるサラエボを攻撃していたのに我慢ならず辞任し、ギリシャで監督をしてから数年後にオーストリアへ亡命、
スイス代表は、現在⚽FIFAランキング6位の強国ですが
ハリルホジッチはプレーしていたフランスに亡命
他にも多くの人がイタリア、ドイツ、オーストリア、スイス等に亡命しました。
旧ユーゴスラビアからスイスへの亡命移民の子供達が青年になり、実は旧ユーゴにルーツを持つ選手がとても多い。
特に今回は……
まず🏁ペトコビッチ監督が、🏁オシムや🏁ハリルホジッチと同じ、ボスニアヘルツェゴビナの出身。
選手は、私の買った本の情報だけでも
🏃ハリス・セフェロビッチ =ボスニアヘルツェゴビナ
🏃マリオ・カブラノビッチ =クロアチア
🏃ヨシプ・ドルミッチ =クロアチア
🏃ブレリム・ジェイマリ =マケドニア(アルバニア系)
🏃アドミル・メーメディ =マケドニア(アルバニア系)
🏃ヴァロン・ベーラミ =コソボ(アルバニア系)
🏃ジェルダン・シャキリ =コソボ(アルバニア系)
🏃グラニト・ジャカ =コソボ(アルバニア系、因みに兄はアルバニア代表)
….……と、今回だけ見ても、まるで旧ユーゴスラビア代表で(笑)、それもセルビアと敵対した移民二世だらけのスイス代表
彼らのルーツを想うと、オシム時代のユーゴスラビアが
「東欧のブラジル」と言われた由縁を思い出します。
ユーゴスラビア内戦で、セルビアは世界の悪者になってしまったので、
これまでも過去のクロアチアやアルバニア戦など、極右サポーターの乱闘等で没収試合になった公式戦も多く、毎回ヒヤヒヤ💦
で、制裁を受けるのはいつも選手達。
また逆に、今回のセルビア代表では
🏃ミロシュ・ヴェリコビッチと🏃プリヨビッチは
スイス生まれ
あともう一人セルビアのMF🏃アダム・リャイッチは、コソボ近郊出身のイスラム教徒で、
スイス代表の🏃シャキリや🏃ジャカと、ルーツ的にはとても近いので、
彼が今回の件をどう思ったのかをとても知りたい
やはり🏃リャイッチは以前、セルビア国歌斉唱を拒み、12~14年の🏃ミハイロビッチ監督から召集外にされていたらしいけど、何がきっかけで戻ったんだろう?監督の交替……?
同じ事実でも、生まれた所や立場が違えば、感情は全く逆にもなるので、
今回の件はコソボとセルビアでは全く逆の報道らしいし📰、
スイスも否定的で
「彼はスイス代表ではなかった?!」
「スイスのユニフォーム着て、ユーゴのゴタゴタを持ち込むな」
といった空気らしい。
例えば、未だにラグビー日本代表や、大坂ナオミ、李忠成等に対するアンチなコメント💬を見掛けたりするのと同じで
先日ドイツでも、トルコ系二世の🏃エジルと🏃ギュンドゥアンが、エルドアンと会って
「我々の大統領へ」とサインし✒一緒に撮った写真をトルコで政治利用され
ドイツで「独裁者の味方か?!」と国民だけでなく、政治家からも
「彼はドイツ代表に相応しくない」と非難されたり……
国のエースでも、よっぽど普段から気を使っていても、挙げ足を取られてしまう。
あのイブラヒモビッチだって、スウェーデンの国民栄誉賞のようなもの?を受賞した時
「初めてスウェーデン人として認められた」と、とても感動した様なことを自伝に書いていた。
だから、シャキリ達のパフォーマンスは、貧しいコソボの子供達には夢を与えるかもしれないけれど、それはスイス国民にひんしゅくを買うのも仕方がないかな?
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.sankei.com/world/amp/180216/wor1802160038-a.html%3Fusqp%3Dmq331AQGCAEoATgB
「政治とスポーツは別」は理想だけど綺麗事で、日本のサッカー協会が公益法人であるように、国費も動くので、その国を代表する以上切っても切り離せないのか事実。
(逆に日本は、外交としてスポーツをもっと利用していいと個人的には思います。※国内向けは×)
今大会は、正にイランがアメリカからのスポーツ制裁で、大会直前にナイキ(アメリカのメーカー)のスパイク👟が供給停止になり、選手達は現地のスポーツ用品店で購入だとか
実際ストイコビッチの時は、スポーツ制裁を受け、ユーロやワールドカップの参加も出来ませんでした
でもでも、先日のサッカー番組で永島さんがセルビアでピクシーに会った番組で
「🗾東日本大震災では、欧州の最貧国の1つとも言われているセルビアにも関わらず、なんと一番多くの寄付金を日本に寄せてくれた親日国」
と伝えてくれて、フジを見直しました
でも、数年前のセルビアの大洪水の時は、日本のニュースでは、数秒間しか伝えなかったテレビが殆どで、ガッカリ🙍💨💨だったのを覚えています。
日本の世界のニュースは、アメリカ経由でアメリカ人目線で報道される事が多いから….……
その後、ストイコビッチのいた名古屋中心に、グランパスサポーターが、セルビアに寄付金を贈ったのを後で知りました。
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また、FIFAはこのゴールパフォーマンスに対して不適切なコメントがあったとして、セルビアサッカー協会のスラビサ・コケーザ会長とムラデン・クルスタイッチ監督をそれぞれ3800ユーロ(約49万円)の罰金処分に。さらに、試合中にセルビアサポーターが政治的意味を含めたバナーを掲げ、そのうえでピッチ内にものを投げ込んだとして同国サッカー協会に4万1000ユーロ(約525万円)の罰金を命じている。
また、FIFAはこのゴールパフォーマンスに対して不適切なコメントがあったとして、セルビアサッカー協会のスラビサ・コケーザ会長とムラデン・クルスタイッチ監督をそれぞれ3800ユーロ(約49万円)の罰金処分に。さらに、試合中にセルビアサポーターが政治的意味を含めたバナーを掲げ、そのうえでピッチ内にものを投げ込んだとして同国サッカー協会に4万1000ユーロ(約525万円)の罰金を命じている。
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日本人の両親から生まれ、🗾日本育ちが日本人として当たり前とされている島国日本では、○○人の定義が他の国際社会とは違うし、
また近代史に疎く、レイシズムに関しても気が付かない事が多い。
例えば「旭日旗に差別的な意味はない」という事を伝えても、
シャキリ達が「鷲の真似は差別的な意味はない」と言っているのと同じに映ってしまうと思うので、
それに過剰反応する韓国を常に頭に置いて、因縁を付けられないように、
選手に迷惑を掛けないようサポーターは心掛けて欲しいと思います。
そう言えば、数年前にギリシャの選手がゴールパフォーマンスで、「ハイル、ヒットラー!」と見られる敬礼をして、代表から追放されたこともありました。
私個人としては、
.……ロンドンオリンピックの時の「独島は韓国」を掲げた事に比べたら、
今回のシャキリ達の鷲ポーズは(モンテネグロの国旗も同じ双頭の鷹)、バナーを掲げた訳でもないし、罰金で済んで良かったです。
それより、コスタリカ戦のネイマールの首切りパフォもペナルティーだと思う
今夜……というか明日の「クロアチアvsアイスランド」が楽しみ~!