あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

 

今回は教習指導員とのトラブルについてです。

教習生と指導員との間でよくあるトラブルの一つに、バイク走行中に指示を出す指導があります。

 

通常、指導員は教習生を指導する時は、バイクを止めた状態で横で指導をする事が多いです。教習項目も、一旦走らせてみて、終わった後に、問題があった場合は指導員が生徒のバイクを一旦止めさせてから説明を行います。

 

しかし、一部の教習所では、教習生にバイクを走らせて、これから教習項目に入るという状況で、指導員が大声もしくは拡声器を使って指示を出すことがあります。

人は1度に2つの事をするのは難しいと言われている通り、指示を聞きながらバイクを操作するというのは難易度が高く、実際に集中力を乱してしまって失敗する人が結構います。

そういう場合でも基本的に指導員は教習生の技術不足と捉えます。中には生徒の話も全く聞かず、同じような指導を繰り返して失敗させて教習生を罵倒しまくった上に不合格、補習にしてしまう指導員もいます。

 

教習生の立場からすると、普通に何も言わずに教習項目をやらせてくれれば、うまくいって合格のレベルに達していたかもしれない。それを大声を出されたから失敗している。要するに指導員によって失敗させられているという意識が強くなります。

指導員によって失敗させられているのに、全く話を聞いてくれず、すべての責任を背負わされて補習にさせられる。補習になれば当然、時間もお金も無駄にかかってしまう。これは教習生にとってはたまったものではありません。

 

実際そういう指導員に当たって教習生がブチ切れてしまった例もよく聞きますし、レビューで指導員を非難している書き込みも見られます。よくある「指導員は金のためにわざと教習生を不合格にして、補習費をしぼり取っている」という書き込みの一部は、このようなトラブルが原因だった可能性があります。

 

 

ちなみに指導員が金のためにわざと教習生を落とすかという事については、現役指導員と元指導員の方が動画を投稿されています。

 

・補習になるような生徒は、指導員が付きっ切りで見ていないといけないので効率が悪い。

という理由で、わざと落として補習費を取るという事について否定されています。

 

下の元指導員さんはもう少し具体的にお話しされてまして、

・教習所の売り上げの比重は入校料が圧倒的に多い。教習所は教習生を延長させて補習費を稼ぐより生徒を沢山入れて入校料を優先させた方がいい。

・教習生が延長になると、バイクの燃料代や人件費などがかかり、利益が出ない。

・わざと落として補習費を稼ぐようなことをしてしまうとネットで悪口をいっぱい書かれて、肝心の入校者が減ってしまう。

との事情があるようです。

 

 

では何故、一部の指導員はバイク走行中に大声や拡声器で指示を出すのでしょうか。

これには恐らく2つの理由があると考えます。

 

まず一つは指導員が全く分かってないという事例です。

こういう事をする指導員は基本的に教習生の話をほとんど聞かない事が多く、特に失敗するような教習生の言い分は取るに足らない意見として軽視する傾向があります。

その結果、「教習生は走行中に声をかけると集中力を乱して失敗しやすい」という事をそもそも分かっていない可能性があります。

 

もう一つの理由は「指導の一環のため」というものです。

教習生が将来免許を取ってバイクを走らせた時、後ろでワーワー言われたりしても、事故なく安全に操作できる能力を養うためにやっている、ということのようです。

それは一見正しいようにも見えますが、一つ疑問なのは、それが国や警察からやるように言われている事なのか、それとも指導員(もしくは教習所)の独断でやっているのか、ということです。

 

自動車教習所は基本的に都道府県警の認可を受けて教習所を運営しています(非認可の教習所も一部あり)。

そこでは全国一律の基準で教習を行っています。

全国一律の基準であれば、事故防止のために必要な事で、免許取っている人全員がやっている事と判断出来ますので、教習生にとっては苦難なものでもやらなければなりません。

しかし、今回の件では実際にバイクを止めて丁寧に説明している教習所もありますので、本当に国や都道府県警がそんな指導をしているのか疑問です。

 

もし指導員の独断でやっているなら、本当に事故の防止に本当に役に立つか疑問です。そもそもバイクは一人乗りが基本で、2人乗り(タンデム)は免許取得1年以内は禁止されています。ワーワー言われるシチュエーションがそもそも少ないですし、言われる内容にもよっては効果がない時もあると思います。

 

しかも、他の教習所であれば合格できるレベルに達しているはずの教習生が、指導員のそういった指導によって失敗し、不合格にさせられているとすれば、その様な意図が無かったとしても、他の教習所より補習費として多くのお金を取ってしまう、という問題もあります。

 

私は国や都道府県警が教習所にどのような指導を行っているのか知る由もありませんので、もし本当にそういう指導をする様に言われているのであればそれは仕方のない事ですが、現時点ではこういう指導には反対寄りの立場です。

 

指導員の皆様、もしこのブログを見ているのであれば、

 

ちゃんとバイクを止めて説明した方が教習生には伝わりますよ。説明する時はただ否定的な発言を重ねるのではなく、何をしたら良くなるか、というのに重点を置いて丁寧に説明して欲しいです。

 

と言う事をお願いしたいと思います。

 

 

 

突然になりますが、このブログは次回を持ちまして更新を終了とさせていただきます。

 

何かトラブルに巻き込まれた、という訳ではなく、元々このブログは1年で終わる予定でした。

いつも1ヶ月に1回で、これが11回目のブログという事になります。

 

教習所という狭いネタで2年も3年も続ける事は出来ないだろうと思ってましたので、今まで全力投球で書かせていただきました。

そういう意味では順調に終了に向かっているという感じです。

なお、更新終了しても特に問題がなければブログは削除せず、そのまま残す予定です。

 

次回まで続きますので、最後のブログもお付き合いいただければと思います。