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今回は免許種別についてです。

皆さんは二輪免許をどのような目的で取った、もしくは取ろうとしていますでしょうか。

 

二輪の免許種別は原付を含めると計7種類あります。

既にお目当てのバイクがある人なら、それに沿った免許を取得しようとするでしょう。

しかし、あくまで通勤通学などの移動目的で免許を取得しようとしている方の中には、バイクの事を全く知らないという方もいらっしゃると思います。

そういう方が教習所に入学する際、どの免許を取ろうとするか迷われると思います。

 

ここでは、各免許種別がどのようなバイクに対応しているか、どのような方に向いているかを解説していきます。

入学の際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

原動機付自転車免許(原付免許)

50cc以下の小さいバイク用の免許。自動車の免許を持っている人は原付免許も自動で付与されます。

 

原付免許は実技教習や試験はなく、学科試験のみで取得する事が出来るので、誰でも勉強すれば気軽に取ることが出来ます。

しかし、実技教習がないという事は練習もなく、突然公道に出なければいけないという事になります。

また、原付は30キロが制限速度で、国道とかの制限速度50キロや60キロの所でも30キロ以内で走らなければなりません。

車の流れに乗れないという事で危険が伴いますし、無理に合わせようとするとスピード違反で違反切符を切られます。

 

そういう事で、原付免許は事故や違反が非常に多いのが問題点となっております。

 

詳しくは下記の動画もご参照下さい。

 

 

 

 

配達などでどうしても必要な方や、小型二輪ATで挫折を経験した方などやむを得ない理由なら止めはしませんが、

十分な練習をしたら、出来る限り早く小型二輪ATなど上位種別にステップアップされることをおすすめします。

 

 

小型二輪免許(AT限定)

最も基本的な種別。スーパーカブやハンターカブなどのカブシリーズ、アドレスやリードなどのスクーターがここの免許に含まれます(カブやスクーターは原付のものもあります)。

取得者数は多く、将来普通二輪の取得を目指す人のステップアップにもよく使われてます。

 

教習所卒業の最短日程は2日。難易度はそこまで高くなく、初心者でもそこまで苦労はしないと思います。

ただ、スパルタ系の教習所で卒業出来なかった例も稀に聞くので、バイク操作に自信のない方は教えるのが上手な教習所を選んだ方が無難です。

 

 

小型二輪免許(MT)

クラッチ操作を必要とする小型二輪の免許。グロムやモンキー、GSX-R125などがここの種別に入ります。

 

この免許は普通二輪(MT)を目指す人のステップアップには良いかもしれません。

AT限定よりは若干難易度が上がりますが、クラッチ操作を覚えられるという事で、この免許を取ってグロムなどに乗って一通り練習すれば、あとは難関がスラロームくらいで、教習数も少なく楽に限定解除が出来ると思います。

 

難点は受けられる教習所が非常に少ない事。小型二輪ATや普通二輪AT、MTなど一通りの免許が取れる所でも、小型二輪のMTだけは受け付けていない所はいっぱいあります。

仮に受けられる教習所を見つけたとしても、バイクの数が少ない、教えられる指導員が少ないなどの理由で予約が取りにくい可能性もありますので、入学の際はどれくらいの頻度で教習が受けられるか十分に確認してから入ることをおすすめします。

 

 

普通二輪免許(AT限定)

よくバイクを知らない人が教習所に入学する際、誤解して入ってしまう事が多い種別。

特に車の免許を取っている人が「MTよりATの方がクラッチ操作がなくて簡単だから」という理由で入学し、バイクを見て絶望する、といったケースがよく見られます。

実は普通二輪に関して言うとMTよりATの方が難しいと言われています。

 

普通二輪ATに対応するバイクはいわゆるビッグスクーター、ビクスクです。

教習で使われるバイクはスカイウェイブ400が多いですが、デカい車体で小回りがききにくく、クランクなどは大変です。

 

また、低速走行が苦手という特徴もあります。MTだとギアがあるので、1速だと時速何キロまで、2速だと時速何キロまでというのが設定されていて、それ以上はフルスロットルで回しても速度がほとんど上がりません。つまり速度の範囲がある程度決められているため、特定の速度の調整がしやすいが、ATの場合、回せば回すほど速度が出てしまうため、速度の範囲が広く、調整が非常に難しくなってしまう、簡単に言うとそんな原理です。

 

むしろこの免許に向いているのはPCX160やマジェスティSなど、ビクスクに乗る事が決まっている人です。MTでもスクーターの教習はありますが、ATの方が練習する回数は多いため、免許取得後にスムーズに乗りやすくなります。

ビッグスクーターはシート下に広い積載スペースがあり、買った物を入れたりヘルメットをしまったり出来るので、買い物を多くする主婦の方などには最適。実際この種別を受けられている方は女性が多いようです。

 

 

普通二輪免許(MT)

多くの人が目標としている種別。この種別で400ccまで乗ることが出来ますが、特に250ccのバイクが人気で、各社多種多様なバイクが出ています。

主に教習に使われているバイクはCB400 SUPER FOUR、通称スーフォアと呼ばれています。長らく人気のバイクで、卒業後も買って乗り続けるという人がいっぱいいましたが、最近生産終了になったようです。。。

 

 

ATも含めた普通二輪の最大のメリットは高速道路に乗れることです。移動範囲が広くなるため、色んな場所にツーリングに行くのに適した種別となってます。

免許取得の難易度は普通ですが、小型にはなかったスラロームで苦労する人は多いです。あとクラッチ操作があるため、坂道発進のエンストには気を付けなければなりません。

 

ここで免許取得出来るのと、失敗してやり直すのとでは、金額も時間も天と地の差があるので、教習所選びは特に慎重に行って下さい。

教習所の選び方は下記に記してます。

 

 

 

大型二輪免許(AT、MT)

基本的にこの種別を選ぶ人はバイクが大好きでバイクを極めたい人、バイク関連の仕事に就きたい人が多いと思います。

多くのバイクの値段が100万円超。維持費もかかるし、取り回しや引き起こしは大変。一方で風に強く、高速道路は楽なようです。

 

もちろん難易度は高く、普通二輪にあった教習に加え、波状路もあります。

しかし、普通二輪に乗り慣れた人が受けている事が多いせいか、意外に挫折率は低いようです。

 
 
いかがだったでしょうか
各種別それぞれに特徴がありましたね。
 
ちなみに教習所は入学前に免許の種類について十分な説明を行わない所の方が多いです。また、大半の教習所は一度入学すると、他の種別への変更は出来ません(つまり、一回やめてから入り直す必要がある)。
入学の際はこの種別で本当に大丈夫か、自分に合っているか、今一度確認した上で入るようにしてください。
 
皆さんのバイクライフが良いものになりますように。