飛騨高山から少し移動しますと合掌造りで有名な白川郷があります
その白川郷からもう少し行きますと、越中五箇山(現在の南砺市上平村)に行徳寺と言うお寺があります
ここは赤尾の道宗と言うお方が建立されたお寺です
浄土真宗では「妙好人」と言われる方々がおられます
「妙好」という言葉は、もともと蓮華の美しさを称する 言葉ですが、それを人に当てはめ、その信仰や心の美しさをたとえて「妙好人」といいます
赤尾の道宗と言うお方はその代表のようなお方です
みずからは厳しい聞法の道を歩まれ、3メートルも4メートルにもなる雪深いところながら、7里(約28キロ)先のお寺までを行き来されたそうです
有名なのは「赤尾道宗心得二十一箇条」、自らの心得を21にまとめたもの
それと、48の割木
阿弥陀様の御恩を我が身がすぐに忘れてしまうからと言われ、48本の割木の上で寝て寝返りを打つと痛さで目が覚めるたびにお念仏申されたような自分に厳しいお方であったそうです
多くの方に信仰の大切さを教えてくださった方で、中でも世界的に有名な版画家、棟方志功(むなかたしこう)さんは非常にこの道宗さんをたたえられたお方です
飛騨高山 白川の地で花開いた浄土真宗の御教えを受けられて生きていかれた方々の生き方を通して、改めて仏法との出会いを喜ばさせていただきました(^人^)