サピ保護者会後の先生との会話に戻ります。
どの科目の先生に話しかけても、先生は子供達のことを1人ずつ、親が想像するより、ずっとずっと本当に良く見てくれてました。ママ友も一緒に並んで、先生に子供の事を相談していましたが、うちとは全く違う事を言われていて、本当に1人ずつ良く見てくれている!!
また、保護者会のたびに先生に質疑応答をすることにより、親の顔を覚えてもらえ、また次回もこの親から授業の様子を聞かれることがあるかもしれないと、先生はより一層、授業中にその子の状態をよく見て、改善点があるか良く考えてくれるようになるでしょう。
コロナ禍により保護者会はオンラインになり、直接先生と話す機会はなかったと思いますが、(最近はまた保護者会が復活した校舎もあるらしい)直接会えなくても、質問メールや相談電話で先生と話す機会を設けるのをお勧めします。
5、6年になってからは私の時も全てオンラインになったので、私はよく質問メールや困り事の相談、成績が下がってきた科目についてのアドバイスをメールで聞いてました。
5年の頃は徐々に下がってきた算数の成績についての相談。テキストは全てやっているので、更に追加したら良い問題集など。
5年ではこちらの2冊をサピの先生から勧められました。
難関中学の文化祭の古本市にもだいたいこの2冊は何冊も売ってました。それほど受験界ではかなりメジャーな2冊です。開成、聖光、渋幕に受かった我が家は2冊とも購入してやりましたし、お友達の巣鴨、芝などに受かったお子さんもやっていたと言ってました。なのでサピ偏差値50〜70ならやるべき問題集だと思います。
この算数の2冊はお出かけの際にやる事が多かったです。出先で重くならないよう、習い終わった単元毎にコピーした物を持ち歩いて、移動中の新幹線や電車の中、泊まったホテルなどでやりました。あとは学校の自習時間などにも、コピーを持って行って、与えられた課題が終わって暇な時にやってました。
上の2冊が終わったら、こちらも。こちらは筑駒、開成、聖光など上位校を受ける人向けです。
5年の頃、うちが先生に相談したのは、歴史が始まると「授業が眠い」と言い出し、これまでの地理は楽しそうに塾の授業の話をしてくれたのに、歴史の授業については話をしなくなった事などを相談しました。
授業がどんなふうに変化してるか親はよくわからないので、「これまで授業は楽しいと言っていたのですが、歴史に興味が持てないのか、授業が眠たいと言い出しまして、、。困っているのですが、もしかして地理から歴史になり、先生が変わられましたか?」とか「授業中、ぼーっとしたり、寝てないですか?」なども一応確認しました。
先生も「アルワンにいたとしても、興味のある科目とない科目や得意、苦手は誰にでもあるのが普通です。同じ先生が教えているので、授業スピードや教え方に違いはないはずですが、歴史が始まったばかりで、お子さんがまだ興味が持てない状態なのかもしれないですね。授業中はきちんと起きてますよ(笑)居眠りはしてません。ですが、もし眠そうにしていたら声をかけますね。」と言ってくれました。
また、その単元の楽しさや興味を持てるきっかけとなるおすすめの漫画やテレビ番組、旅行先、公共の施設、アプリなどあれば是非教えて欲しいなども相談しました。本当にこのCDを聞かせておいてよかった。
おかげで歴史に興味なくても大きく落ちこぼれる事なく、テキストや歴史年表トレーニングをきちんとこなしていくと偏差値67以上はキープできてました。
あとはできるだけ歴史人物に接する回数が多くなるように全巻購入済みの歴史マンガと上の歴史湯呑みでクイズ出したり、歴史系連ドラを見たり、家庭内でも何かと歴史の話題を話すようにしてました。
歴史漫画は4年ぐらいで揃えてたけど、4年の頃は見向きもされず。笑
うすうす興味ないんだろうな、とは思っていたけど、単に習ってないので必要なかったから読まないだけで
5年で必要になった途端、いきなり読み出しました。
更に6年では間違った問題の部分の流れを追うために、休憩時間に何度も読むように。歴史の順番の前後などを答えさせる問題やなぜこの事件が起こったのか記述する問題など、単に一問一答では対応できず、きちんと流れを知っていないと解けない問題が出てくるので、高学年であればあるほど歴史漫画の重要性を感じました。
それ以外にも、6年になってからは基礎トレをいくら言ってもサボって親子バトルで時間が潰れて困っている事。朝勉強を全くやらないが、みんなやってますか?とか、過去問の点数が全く取れないで困っている事。その当時の過去問の進みが周りに比べて遅い気がするが、この時期ならどの程度進んでいればOKか?や、SSが全くできなくてキツすぎて困っている事など。
その後は、11月は過去問の合格点を超えてきたら、今度は安心したのか調子に乗って中弛みしてしまい、困っている事などなど。
その都度、色んな先生からの声がけのお願いや家庭ではどうしたら良いか?を聞いたりしてました。
困った点は相談すれば先生はすぐ対応してくれるし、顔も知らない、何も聞いてこない親は、先生から見ると対応不要なので非常にラクなんですが、その場合、今は問題なく順調にいき、親も満足していると先生は判断し、今の状態をキープしようとします。
子の愚痴ばかり言う親は困りものですが、本当に悩んでいるならば、メールや電話で相談してみると良いです!先生側はその子の自宅での様子を知ったり、苦手な事や困り事、足りない点を生徒に直接話す時もあれば、親に教えてくれる時もあります。
先生だって、自分のアドバイスを真剣に聞き、必死に改善しようと努力する家庭の学力を上げたいと思うものです。
先生方も相談された内容や困っている点がはっきりわかる為、情報を各科目担当者でシェアするし、子供が自分のアドバイスを聞いて変化した場合は努力を褒めたり、親から声かけを頼まれたら、励ましたり、サボったら注意したり、なにかしら話すきっかけを多く持つ事になります。
なにより次にその保護者が相談した時、塾での様子を報告できるよう、意識して目を配るものです。
子供も単に授業を教える先生より、何度も声をかけてくれたり、褒めたり、心配してくれる先生には、心を開くし、言うことに耳を傾け、話をより一層聞こうとするし、もっと先生に認めてもらえるよう期待に応えたいと努力したくなる可能性もあります。
子供にとって、心を開いている、大好きな先生の授業は聞いていて楽しいし、心の距離が遠い先生や関心のない先生の授業よりも何倍も集中できるし、そうなると徐々に興味が持てるようになるかもしれません。
保護者会でお話しした先生からも
「親御さんとご挨拶できるとこちらも安心します。自宅での学習の様子や、何をサボり、何の科目のどの分野が苦手で興味がないのか、自宅で宿題をどの程度やっているのか。
普段は何が好きで、どんな分野に興味があるのか。
普段から本を沢山読むタイプか、喋ってアウトプットするタイプか、などもわかりますし。
それにより、こちらの対応も、お子様が受け入れやすいアドバイスができる場合もあります。
また、夜遅くなっても平気なら、つまずいている分野について、質問教室に先生側から誘う事もできます。
あとは息子さんはふざけるタイプではないので関係ないですが、授業態度を注意したり、授業中に面白い発言をしたらいじったり、突っ込んだりして大丈夫な子なのか、というのも実際に親御さんと話してみないとわからないので、なかなか、親御さんを知らないお子さんには迂闊に注意もできないんですよ」と言ってました。
そりゃそうよね。世の中には「子供が先生に注意されたせいで塾に行きたくないと言っている」とか質問教室に寄って帰りが遅くなると「帰りが遅い。一体何をやってるのでしょうか?」などクレームを言ってくる怖い親もいるわけで。親と何かしら接点がないと先生としては、どうしても当たり障りない対応になるよね。
うちは「反抗期なのか親の言葉が響かず、困っています。ただ、先生から言われた事は響くので、先生から直接言われれば、それに答えようとします。なので、こうしたらもっと伸びるという助言や改善点、勿体無い失点についての注意など、是非何かあれば、子供の励みになりますので子供に直接言ってあげて欲しいのです。また、なにか迷惑行為をしたら、全然大丈夫ですので遠慮なく注意してください。よろしくお願いします」とお願いしました。
成績が上がった時、下がった時、苦手な分野を頑張って点数が上がった時、授業中にわからなそうな顔をしていて眠そうな時、先生からその都度、何かしら声をかけてもらえると、子供側から見ると、先生はきちんと自分を気にかけてくれている!見てくれている!ちゃんとしないと!とやる気になります。
うちも興味のなかった科目の点数がアップした時、「今回のテスト、頑張ったね!凄いじゃん」と先生が帰り際に声かけしてくれたそうで、自宅に戻ると嬉しそうに報告してくれました。
また眠そうな顔でボケ〜としてる時は、眠気が飛ぶようにあえて指名してなにかを質問したり、声をかけてくれたり。
そんな小さな積み重ねが、授業への集中力や、苦手な物も継続して努力する力になったり、苦手ながらも頑張った時に褒めてもらえる事で子どもの苦手意識を取り除いていく事に繋がるのです。
結局、苦手な科目や単元については最後まで気持ち的に興味は持てなかったとしても、それでも努力していくと、調子が良いと苦手科目でも偏差値70を超えた時もあったし、苦手な単元が出題範囲の時も67以上をキープできるようになってました。
同じようによく先生に相談していた同じクラスのママ友のお子さんも、息子が言うにはやはり先生からよく話しかけられていたんだとか。
また他にも、各科目で、何人か、帰り際やすれ違いざまに先生から何かを話しかけられる子はいたようです。
つまり何かしら声をかけてもらえる子の親は、見えない所でみんな先生に何かしら相談して働きかけているのです。という訳で、先生への相談は敷居は高いかもしれませんが、悩みがあるなら重たく考えずに気軽に相談した方が良いと思います!
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オンラインだとわからないクラス毎の保護者会の実態
〜アルファクラスの保護者会〜
話を戻しますが、コロナ前のまだ対面式の保護者会のあった頃(最近も戻りつつある)、保護者会の後の先生との立ち話では、当然、ここでも先生の話を聞きながら、親は先生の言葉をメモし、(その子に向けた直接的なアドバイスなので貴重!)家に帰れば子供にも保護者会で全体に言われた事、直接先生から子に向けて言われた事を情報共有し、時間を置いて、書いたメモを見返して先生に言われた事が家庭内で改善できているかチェックもしていました。
保護者が各科目の先生をハシゴするのは普通でしたし、私も他のアルワン保護者も、皆そうしていました。
これが私には普通でした。
と、ある日、学校行事とかぶってしまい、どうしても保護者会に参加できない時がありました。
塾に伝えると、「よろしければ、日程の違う、アルファベット中位(サピ偏差値50位)の保護者会なら参加できます」と言われ、少しでも今学期の情報を得ようと参加する事にしました。
(当時は欠席した人用の保護者会動画などなく、欠席したら、何も情報を得られず、それで終わりでした)
〜サピ偏差値50の保護者会〜
まず保護者の参加率の低さにビックリ。集合してるクラス数は同じなので、保護者の数は同じはずですが、参加する親の数が三分の一しかいないのです。アルファ保護者会では満席だった席が余りまくってます。周りを見ると、父親の参加率は0。母親しかいません。
アルファクラスの保護者会には両親共に参加している強者や、父親も会社半休取って休んだり、仕事の合間に時間を作って参加してる家庭も多かったのに。
先生の話が始まると、みんな、親は先生の話をうなずきながら聞くだけで、メモを取らない。ノートすら持ってきてない人、多数。1人で必死にメモをしまくってる私はちょっと浮いていたと思います。
アルファ保護者会では、全員無言で、静かな教室内に試験会場のようにガリガリとボールペン音が鳴り響くくらい、みんな真剣にノート取ってたけど、あれは当たり前の光景ではなかったのだな。。。
そして、保護者会後も、誰も先生に相談しないため、先生に列はできません。
アルファ保護者会では、終わった途端、どの先生にも長蛇の列ができ、列に並んで全科目の先生と話し終える頃には1時間くらい時間が経ってしまっている事が多かった。どうやら、あれも全然、普通ではなかったよう。
ブロックが違うと担当の先生も違うのですが、去年担当だった知ってる先生がいたので、私はその先生を捕まえて、その科目について相談しましたが、他の先生には誰も並んでいないので、各科目の先生方もいつまでも説明会の会場に留まる必要もない為、みんな早々と職員室に帰ってしまいました。。。
ガーン!!一科目分しか質問できなかった。。。
この保護者会を見て、上位層と中間層では、受験や勉強に対する保護者の真剣さが全然違うのだと気づきました。
それまでは、遺伝とか子の能力の違いかな?など漠然と考えていましたが、それだけではないのだと。
子供の成績以前に親の意識が違うのです。
なので、子供の成績が上がらないと悩む親御さんは、
まずは親の意識や受験に対する真剣さが足りていたか?
自分は上位層の親と同じくらい真剣に受験に携わっているか?
保護者会での先生の話をメモしたか?
先生に相談や質問をしたか?
子供に情報共有したか?
先生が言った点に気をつけて子供の学習を見たか?
何度も先生が話した内容のメモを親は時間をおいて見返したか?
先生に相談した子供の苦手を克服する対策をきちんとしたか?
を自分自身に問いかけてみてはいかがでしょうか。