<訃報>「大鵬」納谷幸喜さん72歳、第48代横綱(毎日新聞) - Y!ニュース
大相撲中継の時に速報が出た。
「巨人の星」でスカウトが言ったのは「巨人・大鵬・さつまいも」だった。
梶原一騎原作のスポーツ漫画で扱われた種目は球技の野球とサッカーの他は格闘技が多く、プロレス、柔道、空手、ボクシング、キックボクシングなど。梶原一騎の代表作に相撲漫画が見当たらないのは不思議。それで意外にも水島新司の方が度々漫画で相撲を描いている。
〔梶原魂~梶原劇画名言BOT~@kajiwara_meigen〕
負けは負けです。 たとえどんな状態であろうとも チャンピオンに 敗北はゆるされない! (キックの鬼/沢村忠)
〔返信先:@kajiwara_meigen〕
原作の「巨人の星」ではキックボクシングの沢村忠が登場したが、アニメの「巨人の星」では回想シーンで野球の沢村栄治が登場。二人の沢村が登場する辺りはさすが梶原一騎作品。
昭和の日本スポーツ界で「沢村」といえば野球の沢村栄治と並んで有名なのがキックボクシングの沢村忠。「巨人の星」の原作にはキックの鬼・沢村忠も登場した。また、演歌の星・藤圭子も登場した。「HOWマッチ」でお馴染みの石坂浩二と大橋巨泉も登場した。
梶原一騎作品
侍ジャイアンツ(#水木一郎=松本茂之、子門真人)
新巨人の星II(水木一郎)
空手バカ一代、柔道讃歌(子門真人)
タイガーマスク二世(水木一郎)
梶原一騎は『巨人の星』『侍ジャイアンツ』で野球を描いたが、投手と打者の勝負、特訓がメインだった。梶原作品は野球劇画であっても格闘技が基本になっていた。
〔午後7:53 · 2020年5月17日〕
水島新司は梶原野球漫画に対抗し、『ドカベン』『野球狂の詩』などで団体競技としての野球漫画を描いた。捕手の場合、捕球と打撃だけでなく遠投能力も必要であることは『ドカベン』で知った。
水島新司から見れば梶原野球漫画は野球を知らない人たちが描いた安易な作品に見えたのだろうが、それでは水島新司が描いた格闘技(例えば相撲、柔道)はどうだったか。
サッカー
梶原一騎原作で『赤き血のイレブン』がある。『巨人の星』の花形満は野球だけでなく乗馬もサッカーもテニスもうまかったようだ。
水島新司作品で『へい!ジャンボ』の主人公が様々なスポーツに挑戦していたようだ。
ボクシング
〔梶原作品〕
周知のごとく、『あしたのジョー』という名作がある。『巨人の星』でも星飛雄馬が大リーグボール1号を編み出すためにボクシングの練習をする場面がある。川崎のぼる作画のボクシング漫画も見てみたいものだ。
もし、川崎のぼるが『あしたのジョー』の絵を描いていたら→星飛雄馬が大リーグボールを編み出すためにボクシングをやった描写が参考になる。
もし、ちばてつやが『巨人の星』の絵を描いていたら→『ちかいの魔球』が参考になる。一徹が大LB3号に対して行った推理など、アニメで改変された場面の多くが原作の時点で変えられていたかも知れない。
キックボクシング
〔梶原作品〕
『キックの鬼』『紅の挑戦者』がある。
『巨人の星』では野球の沢村栄治が話題になっていたほか、キックボクシングの沢村忠(キックの鬼)も原作の終盤に登場。
プロレス
〔梶原作品〕
『タイガーマスク』が代表作。『チャンピオン太』『ジャイアント台風』『プロレススーパースター列伝』もある。
ジャイアント馬場はキャラクターとしての登場ではなかったが、巨人二軍時代の星飛雄馬と大内山先輩の会話で話題になっていた。そこで馬場のイラストも描かれていた。
川崎のぼるが描いた「ジャイアント馬場と覆面レスラーの対決」の絵もあった。
原作『侍ジャイアンツ』では不二立彦にプロレス界からスカウトが来た。この場面(回想シーンに近い)でジャイアント馬場が登場(文庫6巻、【9】大噴火の章、ジャンボの大挑戦の巻、347ページ)。アニメでは未登場。
テレビアニメ『新巨人の星II』に登場した丸目太(まるめ ふとし、声:田中亮一)は青雲高校で格闘技系の選手だったが、星飛雄馬との野球での勝負を経て巨人に入団。最終回で江川卓の投げたボールを受けていた。
柔道
〔梶原作品〕
『柔道一直線』と『柔道讃歌』がある。『巨人の星』の伴宙太も柔道部出身(川崎のぼるは『いなかっぺ大将』で柔道を描いた)。
〔水島作品〕
初期の『ドカベン』が柔道漫画だったのは有名。水島新司が梶原野球漫画に対抗して『ドカベン』を始めたようでありながら、その『ドカベン』が梶原一騎の得意分野に対抗するように格闘技ものとして始まったのは興味深い。
『ドカベン』では山田、岩鬼、影丸、賀間、木下が柔道から野球に移った。影丸は高校3年のときに剣道も始めたようだが、プロ野球編では野球に戻ったようだ。
〔午後8:43 · 2020年5月17日〕〔午後8:46 · 2020年5月17日〕
空手
〔梶原作品〕
原作の『侍ジャイアンツ』で番場蛮は空手の特訓をしたことがあるが、その成果は打球を蹴るもので、サッカーの練習の方がよかった。
テレビアニメの『侍ジャイアンツ』で番場蛮は分身魔球を編み出すために空手家・大山田拳(『空手バカ一代』原作の大山倍達とテレビアニメ版の飛鳥拳を合わせたような名前)のもとで特訓し、自然借力法(じねんしゃくりきほう←ハフ)で硬球を握りつぶす怪力を得た。
アニメ終盤の強敵、アスレテックスのロジー・ジャックスは番場蛮の縱分身魔球を打つ方法をウルフ・チーフに見せるため、道場で日本の武闘家にヌンチャクを投げてもらい、それをバットで打った。
〔20:51 - 2020年5月17日〕〔20:55 - 2020年5月17日〕〔20:56 - 2020年5月17日〕
武士道、剣道、弓矢
〔梶原作品〕
梶原一騎は『巨人の星』『侍ジャイアンツ』で武士道をベースにして野球を描いた。宮本武蔵、千葉周作と国定忠治、山中鹿介の逸話などが描かれている。
アニメ版『侍ジャイアンツ』でヤクルトの眉月光が番場蛮のハイ・ジャンプ投法によるボールを打つため、高所から飛んでくる矢を打つ特訓をしたが、結果としては無駄だった。眉月は矢を打つ特訓を終えて試合終了間際にかけつけたが、番場が高さを変えて投げたので眉月は対応不能。最後に眉月は番場の着地後の投手守備の弱点に気づいてバントで攻略したが、その前の特訓がたたって体を痛めて一塁まで走れなかった。八幡捕手が打球を拾って一塁に送球して眉月はアウト、試合終了で巨人の勝利。眉月は特訓などせず、最初から試合に出て3打席ほど対戦すればよかった。アニメでは、この「バントによる攻略」は中日の大砲万作に受け継がれた。
〔水島作品〕
水島新司は『一球さん』で忍術と武士道を野球に取り入れたが、梶原作品とはまるで雰囲気が違っていた。梶原キャラクターの傷だらけの特訓と違い、忍者の血を引いた真田一球の天賦の才が強調された。むしろ水島新司の作品の方が謎の「念力」らしき描写があるなど、荒唐無稽だった。
『大甲子園』では影丸が高3夏の千葉予選で青田高校に敗れて、明訓と対戦できなくなり、野球から剣道に移っていた。そして山田世代高3、甲子園の最後の相手は剣道から野球に紫義塾だった。
高倉健が演じた時代劇風のヤクザと菅原文太主演の『仁義なき戦い』にあるリアルなヤクザの違いは『巨人の星』『あしたのジョー』『ドカベン』『野球狂の詩』で描かれている。
相撲
相撲に関しては梶原作品では意外と少ないようで、スカウトの一人が「巨人 大鵬 卵焼き」ではなく「巨人 大鵬 さつまいも」と言った場面(文庫3巻「スカウト合戦」、230ページ)、、そして星飛雄馬が「成績不振で大関に格下げしてもらった横綱」の話をしたくらい(文庫7巻340ページ、「美奈の死」)。
〔21:08 - 2020年5月17日〕〔21:11 - 2020年5月17日〕
水島作品で相撲が何度も描かれていた。山田太郎と雲竜大五郎は相撲少年であった。『虹を呼ぶ男』は最初、野球漫画で、途中から相撲漫画になったようだ。
『ドカベン スーパースターズ編』第29巻では大垣万作という四国アイアンドッグスの捕手が登場。リハビリのため、相撲の練習をしていた。結局、東京スーパースターズに敗れ、野球をあきらめて相撲に戻った。
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前後一覧
令和2年〔2020年5月〕
関連語句
〔相撲 野球 [5]〕
〔@kyojitsurekishi 梶原 水島〕〔@kyojitsurekishi 巨人の星 沢村〕(twitter)
〔巨人の星 沢村〕〔巨人の星 沢村忠〕〔沢村栄治 沢村忠〕(twitter)
〔梶原 柔道一直線 柔道讃歌〕(twitter)
参照
平成20年BLOG
〔野球漫画と時代劇、打撃と剣術、野球と格闘技〕
2008-09-15 14:24:25
平成21年BLOG
2009-07-22 13:37:50
平成24年BLOG
〔新弟子不足の相撲界が苦肉の策 峰崎部屋がプロ野球戦力外通告者にスカウト活動 (2012年11月9日) - エキサイトニュース〕
2012年11月9日 18:30
平成29年BLOG
LivedoorBlog>〔ものがたりの歴史・補足〕
(非公開)『巨人の星』、相撲関連
2020-05-17 15:24:16