「必殺商売人」第5話「空桶で唄う女の怨み花」は天保年間の設定。OPナレーションは桜田淳子だが劇中のナレーションは男で別の人。
必殺シリーズの歴史観では文化文政時代は法が名ばかりで不正が横行し、天保年間は改革で法の縛りがきつく、どちらも庶民が苦しんだことになっている。
天保の改革の時代は踊りの師匠も三味線弾きも飯の食い上げ、商賣(商売)上がったりだったはずだ。中村主水が宴会を仕切っているのとみると「てなもんや三度笠」を連想する。
奉行役は須賀不二男だったか?
規制緩和のせいで失業者が増えてもまだ政府関係者や地方の知事や規制緩和を求めている。規制緩和でバスの事故が増えても人々は規制緩和を求める。それならアメリカで銃の規制に反対論があるのも当然だ。
Y!Japan 規制緩和 バス 事故
民主党政権時代は政治の無駄をなくす流れの中で公務員の退職金を削減することが決まったようだが、それで年明け後に学校の先生が学期中に退職する結果となっている。
「必殺商売人」第5話仕置の的が主水の上司である南町奉行だった。「仕置人」第1話では主水が北町同心で奉行が的となった。「仕事にIV」最終話と「オール江戸警察」で主水が南町奉行を仕置した。
映画「必殺!4 恨みはらします」でも南町奉行が2回交代しているが、これは時代設定が江戸時代初期と思われるので、例外と考えていい。
「必殺商売人」第5話は天保年間(1830~1844)の話のようだが、この時期の南町奉行は筒井政憲→矢部定謙→鳥居耀蔵の3人だけである。
このうち、筒井政憲は「必殺!5黄金の血」の立札にあった筒井和泉守であろう。矢部定謙は「仕事人vsオール江戸警察」で闇の会に仕事を依頼した前南町奉行で、標的が南町奉行・鳥居耀蔵だった。
2012年8/2(Y!Blog)
「仕事人大集合」で主水が虎の元締と会っていたが、これも「必殺からくり人」と「仕事人アヘン戦争へ行く」の間であれば1841~42年の話になる。
一方、「必殺仕事人V旋風編」第7話で主水がオランダ商館から表彰されたのは1819年1月なので文政年間。すると同作第1話で主水が西順之助や鍛冶屋の政と再会し、銀平・お玉と組んだのは文政元年(1818年)である可能性が高い。
「仕事人V旋風編」で中村主水は銀平に「8年ほど前、裏の組織を仕切っていた虎から銀平という仕事人の話を聞いた」というような事を語っていた。これが文政元年(1818年)から8年前であれば文化7年(1810年)頃に虎が江戸の仕置人の元締だった事になる。
しかし「新仕置人」の時代、主水は虎と会っていない。虎と死神が会っていたのは鉄、巳代松(or己代松)、正八、おていで、主水が鉄の仲間であったことは当時、寅の会でも知られていなかったようだ。
また「旋風編」第7話の時代設定を文政年間とすると妙なことになる。第6話で将軍が主水に密偵のような仕事を依頼したが、その将軍が在職中に他界している。文政年間の将軍は家斉だが家斉は隠居して4年後に没した。それは「風雲竜虎編」第2話で描かれている。
必殺シリーズで将軍が在職中に他界した話は他にあり、「助け人」最終回もそうであった。
江戸時代の将軍で大御所にならず在職中に没した人物は、3代・家光、4代・家綱、5代・綱吉、6代・家宣、7代・家継、10代・家治、12代・家慶、13代・家定、14代・家茂である。
從って必殺シリーズで将軍が「現役」のままで没した話があったとすれば、その将軍は家光、家綱、綱吉、家宣、家継、家治、家慶、家茂のいずれかである。
「必殺商売人」第5話「空桶で唄う女の怨みうた」、第6話「手折られ花は怨み花」
「新仕置人」の辰蔵は仕置人の手口が骨外し、竹鉄砲、刀の3種類であることから3人目の仕置人の存在を見抜いた。奉行所は気付かなかったのか?
「新仕置人」最終回の悪役・辰(演:佐藤慶)は鉄の仲間に刀を使う謎の「4人目の仕置人」がいることに気付いていた。虎も死神も奉行所もこれに気付かなかったというのも妙である。
補足
主水と鉄が錠・おきん・半次と組んでいた旧「仕置人」では、仕置人の手口は「骨外し」と「鋭い刃物で一突き」であることに奉行所の役人が気付いていた。ここで奉行所の側は主水の刀による仕置を錠の手槍のそれと同一視していたか。
主水と鉄が錠・おきん・半次と組んでいた旧「仕置人」では、仕置人の手口は「骨外し」と「鋭い刃物で一突き」であることに奉行所の役人が気付いていた。ここで奉行所の側は主水の刀による仕置を錠の手槍のそれと同一視していたか。
江戸時代の将軍で将軍を辞めた後、「前将軍」になってから没したのは、初代・家康、2代・秀忠、8歳・吉宗、9代・家重(但し将軍を辞めた翌年に没)、12代・家斉、15代・慶喜である。
前後一覧
2013年1月(Y!Blog)
〔平成25年睦月〕(AmebaBlog)
関連語句