…創ったのは誰か?

 

定朝様の「定朝」で、

父・康尚の後を受け継ぎ

「寄木造」を完成させた仏師である。

 

 

 

「寄木造」は、

従来の「一木造」

〈とは云え、手足は別の木から造る〉に対して

より大きな仏像を造る為に、

別々の木を各パーツに彫り、

合わせると云う画期的な手法であった。

 

それまでの「巨大な仏像は銅像」

と云う固定概念を覆し、

木造による巨大な仏像の造立が可能となり、

木製の「丈六像」が誕生した。

 

如来の立姿1丈6尺(5m弱)であると云う、

「三十二相」の仏像が木で彫られる様になった。

 

平等院の阿弥陀如来像も丈六であるが、

坐像のため像高は3mほどである。