みなさんこんにちは。前回からの続きです。
今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。
まったくノープランの第2日目(2023年6月14日)。大阪・鶴橋から「奈良線」でまずは「生駒駅(奈良県生駒市)」までやって来ました。

車体のあちこちに彩られた大小さまざまな水玉模様は、他にはない斬新なデザインです。これを見かけると、ついつい凝視してしまいます💦
ところで最近の「中央線」というと「30000A系」のみならず、注目を浴びているのはやはりこの車両でしょう。新型車両「400系」です。
おおよそ鉄道車両とは思えない外観に、地下鉄車両としては日本唯一の、中間の一車両すべてクロスシート(窓を直角にして座る座席)仕様を備えるという、まるで夢のような車両です。
ただ、万博開催までに「中央線」の車両は、先ほどの「30000A系」と、この「400系」に統一されるとのこと。
万博で一気に様相が変わりそうなのは「中央線」「けいはんな線」で違いないようです。

反対側の先頭車両は、モザイク柄のさながら芸術作品のよう。相互乗り入れ先の「尼崎(兵庫県尼崎市)」まで行くものですが、阪神線内で驚かれますね☺
これは「志摩スペイン村」ラッピング編成でした。確か、JK長女が就学前に近鉄特急で行って以来なので、長いこと遊びに行ってないな。
温泉がすばらしかったのをよく覚えています。
そういったことで、実に多種多様な車両が行き交う、趣味的にはいつまでも居れそうな「生駒駅」なのでした。
ただ構成上、先へ進まねばなりません(苦笑)
それでは、この「生駒」については…
わたしのブログでは幾度も登場、全国47都道府県をテーマにしたシリーズもの「各駅停車全国歴史散歩30 奈良県(青山茂著 河出書房新社編 昭和59年5月発行)」から拾ってみることにします。
大阪のすぐ隣に位置し、近鉄のターミナルになっているので、朝夕のラッシュ時ともなると、勤め人でいっぱい。
近鉄の輸送能力も限界に達しており、1982(昭和57)年から大阪市内と結ぶ地下鉄の乗り入れ工事もはじまっている。生駒の山すそはむろん市内の丘陵地はいたるところで宅地開発され奈良市に次ぐ近代都市になりつつある。(後略、P40)
本文中で登場した「大阪市内と結ぶ地下鉄」とは、前回記事でも触れました「近鉄けいはんな線」のこと。

長年大阪市内の「深江橋(大阪市東成区)」が終着駅だった「中央線」は1985(昭和60)年4月になり、市域を越えた「長田駅(大阪府東大阪市)」まで延伸されました。おらが街に地下鉄がやって来た瞬間でした。出典①。
以上「長田駅」に掲出されていた、相互乗り入れ30周年を祝う記念パネル展示からでした。
「生駒駅」を出ると「奈良線」「けいはんな線」の列車ともに、すぐ府県境を抜けるトンネルに入って行きます。
いずれも、大阪市内へ直結する大動脈。
山の向こうは、すぐに大阪平野が広がります。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「私鉄の車両16 大阪市交通局」飯島厳・吉谷和典・鹿島雅美共著 諸河久写真 昭和61年5月保育社発行)