みなさんこんにちは。前回からの続きです。
久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。
旅の第2日目(2023年3月11日)。
芦ノ湖、箱根神社、海賊船、大涌谷…などと、箱根山中の観光名所を巡ったこの日も、あとは拠点にしている小田原駅に戻るのみ。
夕暮れ迫る「強羅駅(神奈川県足柄下郡箱根町)」で、山を降る登山電車を待っているのですが…

プラットホームがない引き込み線に、オレンジ色をした車両が留め置かれていました。工事の時などに、資材を運ぶための事業用車両です。
これも、列車待ちながら観察出来ます(苦笑)

「スカート」と呼ぶ、線路上の障害物を跳ね飛ばす排障器が、尖った形の雪国仕様に!
これほど標高の高いところならば、冬は降雪の対応も、大変なのでしょうね。

そして、連結器も横から見ますと、通常よりなんとも長い。さらに首振りのみならず、上下にも動かせる構造だと見て取れます。
昨日、彫刻の森から箱根湯本に戻る時にも気づいたのですが、営業用の車両でも連結器の位置がとんでもない方向を向いていたのを思い出しました。大平台(同)にて。
急勾配に急カーブが連続する、他に類を見ないような過酷な路線状況がゆえに、車両同士をつなぐ連結器を長くし、さらに遊びを持たせることで、それらを克服している…という工夫なのでした。↑でも触れました。

さらに、ぜひに観察してみたかったのが台車。
一般的な鉄道では、まずあり得ないほどの急勾配ですが(枕木にレールを固定しておかないと勝手に滑り落ちるそうです)、箱根登山電車の車両は、そういったブレーキ系統を実に4つも兼ね備えているのだそうです。
ちなみに「カーボランダム」を、毎度おなじみ「フリー百科事典Wikipedia」で調べますと…
ダイヤモンドとシリコンの中間的な性質を持ち、硬度、耐熱性、化学的安定性に優れることから、研磨材、耐火物、発熱体などに使われ、また半導体でもあることから電子素子の素材にもなる。結晶の光沢を持つ、黒色あるいは緑色の粉粒体として、市場に出る。
とありました。
おそらくは硬度という点で、摩擦係数に利点がある(≒摩擦が強くなればなるほどブレーキがかかりやすくなる)ということなのでしょう。こうなると物理の話しなので、根っから文系のわたしにはさっぱりなんですが(苦笑)
過酷な条件を克服し、観光客を運んでくれている登山電車だということがわかります。
見えない、知らないところでも、さまざまな工夫がなされていることに目からウロコです。

さて、折り返しの箱根湯本ゆきがやって来ました。これに乗り込みます。
次回に続きます。
今日はこんなところです。