春の箱根と小田原へ!念願の家族旅行記2023〜その18 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

久々の家族旅行で、3月なかばに「箱根・小田原」を訪れた道中記をお送りしています。



旅の第1日目も、すっかり夕暮れを迎える頃に。登山電車で山を下りつつ、小田原駅へと戻っているというところ。まずは箱根湯本駅へ向かいます。



行きの記事でも触れましたが、途中に3カ所のスイッチバックが存在している登山電車。

もちろん、帰路にもこれを活用しながら急勾配を下って行きます。大平台駅で、方向転換とともに行き違い列車待ちのために、しばし停車。


乗車しているのは、最新型の「アレグラ号」。
じっくり観察出来るなとこれ幸いに、ホームに降り立ちます。


しかし、これは大きな窓ですね。開放感もさることながら、景色を存分に楽しめるもの。

さらに運転台の後方は、一面のガラス張り。展望席になっていました。観光路線にふさわしい車両だと感じます。


正面から。こちらもガラスは腰下まで至るほどの大型なのに、あらためて驚きます。しかし…



あれ?連結器がえらい、いがんでいる…
本来ですと、動かないように正面へしっかりと固定されているもの。

こちらももちろん元では固定はされてはいるのでしょうが、首振りの幅というのか、可動域に相当な遊びを持たせていることがわかります。


このようなものは、見たことがありません。
行きしなには気づかなかったこと。さてはて、と気になるところですが、少しずつモーター音が聴こえて来ました。

山を登る強羅ゆきが接近して来たようです。


すれ違ったのは、箱型の旧型車両!無骨で、力強いイメージです。
さらに昭和時代から変わらないこの塗装ですので、登山電車というとまずこれを想起します。

多くが引退してしまい、少数派になったといいますが、こちらにも乗ってみたいところ。運転手さんの左側、手ブレーキが味わいあります。


大平台を発車。丹念に各駅に停まりますが、相変わらず乗って来る人は居らず。

春の夕暮れ時、静かな山あいの景色を楽しみながら、のんびりした時間が過ぎて行きます。まさに、これが旅の醍醐味。さしもの三人組は、居眠りしつつ(汗)




彫刻の森駅から30分ほど。急に市街地の景色が広がって来ました。湯本の温泉街です。




この時間になりますと、昼間のような人通りが嘘のよう。閑散としているのが印象的です。

画像が斜めっているのは、急勾配を下っているがゆえ。国内随一の「1000分の80勾配」です。


定刻の17時20分、箱根湯本駅に到着。
三人組がホームの売店を覗きに行っている間、車両チェックの続きをさせて貰えます。



3両編成を、順に辿って行くのですが…

そういえば、車両と車両とをつなぐ貫通幌がこの登山電車にはないことに気づきます。本来ならばこの位置にあり、車両同士の行き来が出来るようになっているものです。


一応、踏み板や手摺りは設けられてはいますが
入ってはならぬようになっています。


そして、踏み板の下には連結器。




思えばここまで、急勾配のみならず、路線には一般的な鉄道ではあり得ないほどの、急カーブが連続していたことを思い出しました。

最も急なものは、半径30mにも及ぶというもの(=直径60mの円を回るカーブ)。


この、いがんでいるように見えた連結器は、そのような急カーブに耐えられるように、わざと首振りの角度に遊びを持たせているため。


貫通幌がないのも、急カーブを通過する時に破損してしまうおそれがあるため、でしょう。思えば、すごいところをわたしたちは通って来た訳です。


さらに床下のあちこちから、絶えず流れ出している水!



行きしなの写真を確かめて見るのですが、給水用の水栓が線路脇に設けられていました。

列車が急カーブ通過時に発生する騒音(車輪の軋む音)と、レールの摩耗とを防止する目的でレールに散水しているものだとのこと。スプリンクラーの役目ですね。


しかし、この登山電車が大変な特殊装備ばかりなことに感心しきりですが、維持管理されている関係者の方々には、本当に感服します。

そのおかげで、気軽にも絶景を楽しめるのですから…


36年振りの登山電車でしたが、当時は思いもしなかったことばかり。奥が深いですね。ほどなくの折り返しで、強羅駅へ出発。



いっぺんに、大好きになった登山電車でした。今回は2泊3日の旅ですし、明日はさらに奥へと赴くので、また乗る機会があればと願います。


次回に続きます。

今日はこんなところです。