みなさんこんにちは。前回からの続きです。
3年振りに、今年は現地開催となった鉄道イベント「きんてつ鉄道まつり」。
会場の「五位堂検修車庫(奈良県香芝市)」の訪問記をお送りしています。
さて、会場に入ったばかりなのですが、ひとまずは人の流れに任せて、うろうろとしてみることにします。

検車場向かって左側に、鉄道グッズを取り扱う各鉄道会社のたくさんのブースがありました。あちこちで長い行列が出来ている中、あれ、ここには人出がない…

廃車になった車両から発生した、鉄道部品のオークションのブースでした。どのようなものが出品されているのか、気になります。

おっ、これはナンバープレートです。
実車から解体されたものだとわかるのですが、
昨年、惜しまれながら引退した「スナックカー」こと「12200系」のそれです。
他にも、車両妻面(運転台がない側の、車両端部分)に取り付けられていた「自重板」。
形式や定員、車両のスペックなどが記されているもの。これも「スナックカー」に取り付けられていたものとわかります。貴重ですね。
オレンジと濃紺という、半世紀以上にわたって親しまれた近鉄特急を象徴する塗装も、この車系の引退で姿を消しました。
しかしいまなお、記憶に残るこの塗装です。松阪、鳥羽にて。こちらもどうぞ↑

ところで、ぱっと見でこれはなにに使用されていたのか?という、画像右側のマルーンレッドに、見慣れない白帯が施された板。調べてみますと…
伊勢志摩で早朝に獲れた、新鮮な魚介類を奈良や大阪へ行商する人々を、商品とともに運んでいた「鮮魚列車」。専用で使用されていた車両の、この部分なのでした。榛原にて、出典①。
しかし、国内では近鉄にしかなかったこの珍しい「鮮魚列車」は、行商関係者の利用が年々減少するのにともない、2020(令和2)年3月のダイヤ改正で廃止されました。
余談ですが、その「伊勢志摩お魚図鑑列車」が登場したダイヤ改正では、名阪新型特急「ひのとり」がデビューしたことが最大の注目点でした。以上、鶴橋にて。
さらに現地会場だけではなく、今年はオンラインでも同様のオークションがあるとのことですが、ただただ観察しているだけでも、これは目の保養になります(笑)
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「フリー百科事典Wikipedia#鮮魚列車」)