阪急うめだ本店「鉄道模型フェスティバル2022」訪問記〜その29 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。前回からの続きです。


先月、8日まで「阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)」で開催されていた「鉄道模型フェスティバル」を訪問した際の様子を、シリーズでお送りしています。



このイベント名物のジオラマ展示。
今年も、楽しみながら各々作品を拝見しているところです。


続いては「能勢電鉄(のせでんてつ)平野駅(兵庫県川西市)」とタイトルがなされているもの。えらく大きいレイアウトです。


「能勢電鉄」は、本題の「宝塚線」と接続する「川西能勢口駅(同)」を起点に、古くから信仰を集めていた「能勢妙見山(のせみょうけやんざん)」への参拝客や、行楽客を輸送する目的で建設された、地方私鉄です。

阪急系列の会社で、使用されている車両もすべて「元阪急車両」。大阪梅田へ直通の特急列車も運行されています。公式サイトより。


昭和50年代に、沿線開発のひと区切りとして「日本生命」が手掛けた「日生ニュータウン」まで新線も開業させるなど、観光以外にも、今日では通勤・通学の足として大きな役割を果たしています。グーグル地図より。


沿線に炭酸源泉が豊富にあることから、炭酸水やサイダーの製造工場を誘致、能勢電を活用しての製品輸送が激増したお陰で、開業以来の経営危機を乗り切った…というエピソードがありました。おなじみのこれらがそうです。


先日の、こちらの記事も宜しければどうぞ↑


その、路線中間付近に位置しているのが「平野駅」。駅に車両基地が併設されています。



しかし、駅構内と車庫がまるのまま再現されているとは。それだけですごいなと感じるのですが、ともかくじっくり拝見したいと思います。




側線には、2枚扉の小柄な車両が留め置かれています。やはり「元阪急車両」なのですが…




かつて沿線には急カーブが連続するなど、路線規格が低く、小型車両しか運行出来なかったそうですが、先ほど述べた「日生ニュータウン」への新線開業以降、平成年間にかけて各所で大規模な改良が進められ、面目を一新したといいます。もちろん「元阪急電車」です。出典①。


さて、それに続くのは、幾つもの留置線が引き込まれている車両基地。
そこに停まるさまざまな車両を見ているだけでわくわくするのですが、マルーン塗装の中に、なんとも派手な出で立ちのものもあります。


実は平成初期の頃まで、能勢電では車両のあらたなオリジナルカラーをいろいろと模索していたようです。


試験的に施された幾つかの塗装を経て、採用されたのが、車庫に停まっていたこれでした。「フルーツ牛乳」という諢名があったそうですが、これは明るくて目立つ!出典②。


ただし、さまざまな事情があり、結果的には親会社に当たる阪急のマルーンに立ち返り、今日に至っています。

車両はすべて元阪急のものですし、会社が違えどイメージという点では、これでも良かったのかも知れへんなあと、個人的には感じます。







しげしげと観察している間に、高速でマルーンの車両が走り抜けて行くのも気づかぬほど、これは本当によく作り込まれているなと、しばらく離れられませんでした(汗)


しかし、この塗装個人的には好きなんですが。元車両とまるで異なる明るいイメージもさることながら、ドアだけが塗られているのが特に…

次回に続きます。
今日はこんなところです。

(出典①「ヤマケイハンドブック4 阪急」廣田尚敬写真 吉川文夫解説 山と渓谷社発行 1982年4月)
(出典②「フリー百科事典Wikipedia#能勢電鉄_車両」より)