行雲流水的くっぞこ -26ページ目

懐かしの商用車コレクション16号 マツダT2000バキュームカー仕様

 ミニカー付き雑誌「懐かしの商用車コレクション」16号を手に入れてきました!

 今回はオート三輪のマツダT2000のバキュームカー仕様。

 今のバキュームカーはタンクの上に自動でホースを巻き上げて収納する機構が付いています。でも、これはそれ以前の、タンクに人力でホースを巻き付ける形状のもの。

 色はオーソドックスな青色です。ドアには架空の「松田衛生(株)」という社名が付いています。

 良く出来ています~!バキュームカーはやっぱり良いな~

ルブラン/南洋一郎「ポプラ社 怪盗ルパン全集」序

 小学校の図書館に良く置かれていた、モーリス・ルブランさん原作/南洋一郎さん翻訳のポプラ社の怪盗ルパン全集の単行本。実は、ここ数年集めていました~


 集めだしたきっかけは2年ほど前、野暮用で押し入れをゴソゴソ探していたら、子供の頃買っていた怪盗ルパン全集2冊が出てきたんですね。「ピラミッドの秘密」「妖魔と女探偵」

 30数年ぶりに読み返したら、これが面白い!

 私は学校の図書館に置いてない本を買うんですよね。図書館で読めるからわざわざ買わないという理由です(笑)


 じゃ~他も読み返してみたいな~とPCで探してみたんですね。怪盗ルパン全集は全30巻なんですが、そのうちの15冊まとめて手に入れる事ができました。そうなると、他の巻も集めたくなるのが人情じゃないですか?(コレクター気質です 笑)

 あとは1冊1冊探して買って行ってナントカ揃った~というワケです(笑)

 ポプラ社の南洋一郎さん翻訳の怪盗ルパン全集は全30巻。

 昭和33年から刊行が始まり、完結したのは昭和55年。リニューアルして今も出てるみたいです。

 ルブラン原作なのは第25巻まで、第26巻~第30巻の5冊はフランスの推理作家ボアローさんとナルスジャックさんのコンビによるパスティーシュ作品を翻訳したもの。

 ボアロー=ナルスジャック原作「悪魔のダイヤ」

 モーリス・ルブランさんは1864年フランス生まれ。1941年逝去。

 南洋一郎さんは1893年東京生まれ。1980年逝去。

 今回、最初に15冊まとめて手に入れたものは、だいたい昭和55年前後に刊行されたものでした。その後1冊1冊バラで買っていったものは結果的に刊行年がバラバラなんです。昭和40年から平成7年まで(30年!!笑)

 それで分かった事があったんですが、年代で色々とマイナーチェンジしているんですね。特に昭和45年以前と昭和46年以後でかなり違うんです。

 それに気が付いたおかげで、昭和45年以前のものをさらに買っていく事に(笑)


 実は怪盗ルパン全集は、最初から全30巻の全集として刊行され始めたのではなく、最初は全15巻の全集としてでした。

 それが昭和46年に16巻以降の巻も刊行され始めて、それに伴って、それまで発売されていた1巻~15巻も、かなり手が入ってリニューアルしています。


 一体どこが変わったのか?

 それについて説明してみたいと思います。

ルブラン/南洋一郎「ポプラ社 怪盗ルパン全集」その1

 ポプラ社のモーリス・ルブラン原作/南洋一郎訳の「怪盗ルパン全集」について。

 これから分かり易いように、昭和45年以前の版を「旧版」、昭和46年以降の版を「新版」と記していきます。


 旧版と新版の違いについて記していきます。


 カバーの表紙・裏表紙に同じイラストが使われているので、昭和33年から平成まで同じ本が出版されていたと混同しがちかもしれません。私も全然気付かなかったんですけどね(笑)

 例えば第1巻「奇巌城」左が旧版、右が新版。

 まず、カバーを外した表紙・裏表紙・背表紙が違います。

 新版はカバーと同じイラストが使われています。

 しかし旧版はカバーと表紙・裏表紙は違うイラストが使われています。しかも全巻同じイラストが使われています。

 表紙はパリの地図の前で仁王立ちのアルセーヌ・ルパン。左が旧版、右が新版

 裏表紙はパリの風景画。同じく左が旧版、右が新版。

 背表紙だけにタイトル名が書かれていて、表紙・裏表紙にはイラストだけでタイトル名・著者名は書かれていません。


 見返しの部分のイラストも違っています。

 旧版はパリの凱旋門とルパンのシルエットが描かれています。

 新版はルパンの書斎という感じで、シルクハットや本、短剣やランプ、酒瓶などのイラストが描かれています。

 細かいところですが、カバーの背表紙のルパンのイラストが違います。同じく左が旧版、右が新版。

 どちらも円の中にルパンの横顔が描かれていますが、旧版は右目に片眼鏡をかけています。新版はイラストのバックが赤で周りにアルセーヌ・ルパンと書かれています。

ルブラン/南洋一郎「ポプラ社 怪盗ルパン全集」その2

 分かり易いように、昭和45年以前の版を「旧版」、昭和46年以降の版を「新版」として記していきます。


 ポプラ社の怪盗ルパン全集の旧版と新版1~15巻の違いについて。


 その1では表紙について説明しましたが、今回は本文について。

 単刀直入に言うと、かなり手が入っているというか、完全に書き直されていると言って良いんじゃないですかね。


 例えば第1巻「奇巌城」を例に出すと、

 旧版は総ページ304ページですが、新版は262ページと、42ページ少なくなっています。細かく見ていくと、文章自体が違っていますし、章もいくつか減っています。

 これは「奇巌城」に限らず、1~15巻全てにおいて書き直されて短くなっています。


 顕著なのは短編集ですね。


 1~15巻には「怪盗紳士」「八つの犯罪」「七つの秘密」という3冊の短編集が入っています。それらの3冊の短編集の旧版と新版では収録作が違うんです。

 これらの3冊の短編集はそれぞれ「怪盗紳士」「八点鐘」「アルセーヌ・ルパンの告白」という短編集をもとに翻訳されたものなんです。

 旧版は、この3冊は傑作選みたいな感じで、別の短編集からも短編が収録されているんです。

 新版では、新しく翻訳された16巻以降に何冊か短編集が出版されました。そのため、他の短編集から前述の3冊の短編集に収録された作品は、それぞれ16巻以降の(元々の)短編集に収録され、3冊の短編集から外されました。代わりに別の短編が収録されています。

 もう一つ、第13巻「ピラミッドの秘密」について。

 この長編「ピラミッドの秘密」は、まえがきによれば、いくつかの短編を南洋一郎さんが組み合わせて長編にしたものなんですね。

 前述の短編集の理由と一緒で、新版では16巻以降の短編集に収録するために、旧版「ピラミッドの秘密」冒頭に登場するエピソードが一つ削られて、その短編は16巻以降の短編集に収録されています。

 私が小学校の時に初めて読んだ「ピラミッドの秘密」は新版のほうなんですけど、もともと短編を組み合わせた作品なせいか全く違和感ないんですよね。

ルブラン/南洋一郎「ポプラ社 怪盗ルパン全集」その3

 分かり易いように、昭和45年以前の版を「旧版」、昭和46年以降の版を「新版」と記します。


 ポプラ社の怪盗ルパン全集の「旧版」と「新版」の違いについて。


 あとは本文の挿絵が変わっているんですよね。挿絵というか担当されている画家さん自体変わっています。旧版「奇巌城」の挿絵の一葉。

 挿絵画家さんを一覧にまとめてみました(敬称略)

               旧版       新版

(1)奇巌城        奈良葉二   中村英夫

(2)怪盗紳士      奈良葉二    岩井泰三

(3)8・1・3の謎     奈良葉二   岩井泰三

(4)古塔の地下牢   奈良葉二    岩井泰三

(5)八つの犯罪     山内秀一    中村英夫

(6)黄金三角      奈良葉二    岩井泰三

(7)怪奇な家      奈良葉二    岩井泰三

(8)青い目の少女   奈良葉二    岩井泰三

(9)怪盗対名探偵   中村猛男    山内秀一

(10)七つの秘密    清水勝     中村英夫

(11)三十棺桶島    奈良葉二    柳瀬茂

(12)虎の牙       奈良葉二    柳瀬茂   

(13)ピラミッドの秘密  柳瀬茂     柳瀬茂

(14)消えた宝冠     柳瀬茂     岩井泰三

(15)魔女とルパン    柳瀬茂     柳瀬茂


 ここで注目なのが第13巻「ピラミッドの秘密」と、第15巻「魔女とルパン」。

 旧版も新版も挿絵画家さんは柳瀬茂さんで、しかも載っている挿絵も旧版と新版と同じ…のように、「一見」見えるんですよね。

 でもよく見比べてみると違うんですよ。

 同じ構図で描かれているんですが、良く見比べると色の塗り方や線が違うなど、描き直されているんです。例えば「魔女とルパン」の中の挿絵。左が新版、右が旧版。

 旧版の全ての挿絵が新版に載っているわけではないんですが、それでも挿絵20点以上です。旧版で使用された挿絵を新版にそのまま転載すれば良かったのでは?と思うんですが、何でこんな二度手間な事をされてるんですかね?

 個人的な想像で言うなら、例えば原画が紛失したとか? 分からないですね。