行雲流水的くっぞこ -187ページ目

山田正紀「金魚の目が光る」

 11月2日は、北原白秋さんの命日でした(昭和17年11月2日逝去)。もう過ぎちゃいましたけど…(笑)

 北原白秋さんを題材にした探偵小説をひとつ。



 山田正紀「金魚の目が光る」(1990年)です。


 山田正紀さんは、1950年名古屋生まれ。小説家。初めはSFを書かれていたんですけど、冒険小説・推理小説と、書くジャンルを広げて、今では、推理小説を中心に活躍されてるみたいですね。



 昭和12年11月…

 東京の小さな出版社に勤めている、矢代夕子(22歳)は、今まで雑用しかやらせてもらえなかったのに、北原白秋さんの担当に大抜擢されたんですね。彼女の大抜擢の理由は、祖父が柳河出身だと言う事。祖父は、柳河で造り酒屋を営む”綺羅”家から、”矢代”家に養子に出された人だったので、北原白秋さんともつながりがあった(北原家も柳河で造り酒屋を営んでいた)から、ということからでした。元々、白秋さんのファンでもあった彼女は大喜びするんですね。

 夕子は、出版の約束を白秋さんから取り付けたんですが、その直後、白秋さんは体を壊して、入院してしまいます。そこへ、出版社に白秋さん宛で”白霧”と名乗る人物から脅迫状が届きます。

 一方、柳河の綺羅家から”酒屋の家督相続のために親族会議に出席して欲しい”と便りが届くんですね。そして、綺羅家にも、”白霧”から、脅迫状が届いたということも知らされます。弁護士をしている夕子の父は、仕事が忙しいとの理由で、その役を夕子に譲り、夕子は、柳河へ向かいます。

 そこで、事件が起こるんですが…。



 北原白秋と、資産家の家督相続争いに絡んだ事件。

 もう、探偵小説のお膳立ては揃ってしまって、あとはどう料理するの?という、こういった小説です。推理小説だからネタはバラしませんよ。紹介しづらいジャンルなんですよね~推理小説って(笑)。

 山田さんの連作短編集「人喰いの時代」でも、探偵役をつとめた、呪師霊太郎(じゅし・れいたろう)の長編です。

 あと、私の場合、地元だから、ということも多分にあるんですけど、面白いです。地元だから、突っ込めるところも、ある事はあるんですけどね(笑)。小説に、ここ違うだろ!と突っ込んでもしょうがないですけど、気になってしまうんですよね(笑)。

 例えば、これ (あまりにも福岡ローカルなネタなので、別記事にしました 謝)。

「金魚の目が光る」と九州鉄道柳河駅

 「金魚の目が光る」のネタなんですけど(笑)。トリックとは全く関係ないところを一つ。

 福岡県南部・筑後地方ローカルなネタなので、ご注意下さい(笑)!


 矢代夕子が、綺羅家の親族会議に出席するために、柳河へ来るシーン。

 彼女は、到着が夜遅くなるので、柳河へ直接来ずに、大牟田で下車し、南関で一泊、翌日、柳河へ来ます。


 本の描写からすると、大牟田は、国鉄大牟田駅(現・JR)、柳河は、九州鉄道柳河駅(現・西鉄柳川駅)だ(モデルにした?)と思われます。

 本をパッと一読した感じだと、ルートからいうと、国鉄鹿児島線を大牟田駅で下車、一泊して、九州鉄道(現・西鉄)大牟田線を使って、大牟田→柳河と乗り、柳河駅で下車したんだ、と思ってました。


 ここを読んだ時(10年くらい前でしたけど)で、私がふと疑問に思ったのは、この当時(昭和12年11月)、西鉄(当時・九州鉄道)って、開通してたの?と言う事でした。読んだ当時は、PC/ネットがないから、本で調べましたが(笑)。

 九州鉄道(西鉄)大牟田線の福岡~柳河間は、”昭和12年10月1日”に開通していました。柳河駅は、ぎりぎり存在していたんですね。

 でも、大牟田まで開通したのは”昭和14年7月1日”なんですよ。つまり、この本の舞台となった昭和12年11月の時点では、大牟田→柳河間の足はないんですよ。


 これを調べた当時、間違ってるやん!と意気軒昂だったんですけど、その後、別な本を読んでて、バスがあったことを知りました(笑)!

 

 国鉄矢部川駅(現・JR瀬高駅)から、 柳河まで、バス(乗合自動車)が出てるんです。

 元々、矢部川駅(現・JR瀬高駅)から、柳河まで、”柳河軌道”という鉄道が通ってたんですが、ほぼ同じ路線の国鉄佐賀線(現・廃線)が開通したため昭和7年に廃止されました。その路線を、新しく作られたバス会社が引き継いで、矢部川駅(現・JR瀬高駅)から、柳河までの路線バスがあったそうなんですね。

 ということは、2日目は、国鉄鹿児島線を大牟田駅→矢部川駅(現・JR瀬高駅)と戻り、そこから、路線バスで、柳河へというルートなんでしょうか?


 何か自己解決してしまった、というネタなんですけどね(笑)。


 でも、彼女は、何故、大牟田に泊まらずに、南関に泊まったのか?

 やっぱり、彼女が北原白秋ファンだったから、ということなんでしょうかね。白秋さんは、南関のお生まれなんですよ。”南関は、第二の故郷”だとおっしゃってるんですよね。

SPACEBOX「SPACEBOX」


 SPACEBOX「SPACEBOX」 (1981年)です。


 スペースボックスは、元GURU GURU~NEU!~FAUSTの、ウリ・トレプテさんのバンドです。

 ウリ・トレプテ(ULI TREPTE)さんは、1941年、ドイツ生まれ。1967年に、イレーネ・シュヴァイツアーさん、マニ・ノイマイアーさんとのトリオでデビュー。その後は、1968年、グルグル結成、1972年に抜けたあと、ノイ!やファウストに参加します。スペースボックスは、ファウストを抜けたあと、1975年結成、1984年解散。


 このCDは、1995年に再発されたものなんですけど、このCDのジャケット、ダンボール製なんですよ(笑)。ダンボールに「SPACEBOX」とハンコが押してあるだけの。

 ↑は、裏ジャケットなんですが、実は、CDが取り出しにくいので(笑)、よく聴く時は、CDだけ取り出して、別のCDケースに入れてたり、最近は、MDに落として聴いてたりしてましたけどね(笑)。あと、ダンボールだけに、あまり開けたり閉じたりして、箱が壊れるんじゃないか?という不安もあるんですけどね(ケチですか? 笑)。

 でも、このダンボール製のジャケットが、実にスペースボックスの音と非常に合ってるんですよ。


 ウリさんの過去の経歴から、何となく、”グルグル”というイメージが大きいですけど、このスペースボックスでは、ブルージィで、ヘヴィーな歌物ジャズロックになっています。音の感触でいうと、グルグル+ファウストという感じですね。ヘヴィーでサイケデリックな感覚はグルグル、人工的でヘンテコなポップ感覚はファウスト、といったところでしょうか。


 当時、グルグルも、このスペースボックスと、ほぼ同じ楽器編成だったんですね。ただ、当時グルグルは、陽気で明るいジャズロックをやってましたし、初期グルグルのコンセプト・作曲をやってたのはウリさんですから、初期グルグルに近いのは、当然、スペースボックスですね。地上スレスレのところで、のた打ち回ってるような、あの生々しいベースは、そのままです(笑)。

 人工的でヘヴィーで、しかもザラザラした録音で。2日で録音、2日でミックスしたそうですけど。

 その生々しさは、グルグルの「UFO」と同等かもしれませんね。音楽的には、ちょっと違いますけどね(笑)。このヘヴィーさは、ドイツのプログレそのもので、一度ハマルとなかなか抜け出せませんね(笑)。ヘヴィーなドイツの混沌(笑)。やっぱり、ドイツだなぁ~って、感じですね(笑)。


 スペースボックス! ダンケ! とウリさんが言って、この盤は終わるんですが、カッコイイですよ!

IMPELLITTERI「CRUNCH」


 IMPELLITTERI「CRUNCH」(2000年)です。


 インペリテリは、クリス・インペリテリさんを中心にアメリカで結成。1987年デビュー。


 ヘヴィーメタル/ハードロック・ギターの世界最速(笑)とか、誰が決めたんだろう?と思うような事も言われてましたけどね。私、好きなんですよ。


 様式美メタル・ネオクラシカル…どっちでもいいんですけどね(笑)。ディープパープルやレインボウに影響を受けた、様式美ハードロックをメタルにしたようなバンド。


 このアルバム製作時、インペリテリさんが、ロブ・ゾンビさんを好きだったそうなんですね。そういう事もあって、このアルバムは、インペリテリにしては、ヘヴィーなんですよ。クリスさん曰く、”瓦礫を踏みしめながら進む重戦車、若しくは、ゴジラのようなイメージ”という、「CRUNCH(=ガリガリと噛み砕く、バリバリと踏み砕く)」というタイトル通りの音。ホワイトゾンビ+インペリテリみたいな感じの曲もありますしね。


 大体、インペリテリのアルバムは、似た曲調の曲が多くて、飽きやすい…というイメージがありますけど、このアルバムには、アコースティックギターを弾いてるバラードも入ってて、より曲調がバラエティに富んでてで、聴きやすいです。これも、”インペリテリにしては”という但し書きが付いてしまうんですが(笑)。

 いつもの様式美ハードロック/ヘヴィーメタルから、ちょっと一歩抜け出した感じでしょうか。

 他は、いつものインペリテリ!と言えばそうなんですけどね(笑)。ロブ・ロックさんの熱唱型のヴォーカルも、クイーン張りのコーラスも、そうですし。相変わらずと言うか、どうしちゃったの?と思うような(笑)、クリスさんのギターの速弾きも炸裂してますし。そこが安心して聴けるという事なんですけどね。


 試聴できます(HMVのページ)


 このアルバム収録”SPANISH FIRE”(1曲フルで聴けます)

 ↑Youtubeに貼ってあったものですが、スタジオ版の音に映像を貼ったものでしょうかね。

 この曲、アル・ディオメラさんをイメージした曲だそうです。曲名から思うに、多分、クリスさんがイメージしているのは、”スペイン高速悪魔との死闘”ですね(笑)。あの曲ばりの高速ギターが聴ける曲です。

相原さんと竹熊さん

 小学館の月刊漫画誌「イッキ」12月号を買いました。

 相原コージ&竹熊健太郎さんの「サルでも描けるまんが教室」の新作、「サルまん2.0」が新連載したんですけど、表紙が…

 ですよ(笑)


 以前、さるマンが復刊した時、この雑誌の表紙が、相原さんと竹熊さんの、メイド服と女子学販水着のコスプレ写真だった事もありましたけど(笑)。私も、”この記事 ”で書きましたが(笑)。


 竹熊さんのブログで、この写真は見てはいたんですけど、本屋で見たら、買う気はなかったんですけど、つい買ってしまいました(笑)。

 途中に入ってる「1月号のお知らせ」にも、表紙の写真の別テイクが入ってて、これも必見ですね(笑)


 実は、シーツに包まっている、放心状態の相原・竹熊両氏の、ピンナップポスター(笑)が付いてるんですけど、気になった方は、書店でご確認いただきたいです(笑)。