行雲流水的くっぞこ -176ページ目

SYSTEM7「POWER OF SEVEN」

 いかにも、CGという感じのジャケットなんですけどね(笑)

 SYSTEM7「POWER OF SEVEN」(1995年)です。


 システム7は、元カーン(KHAN)・ゴング(GONG)・ナショナルヘルス(NATIONAL HEALTH)のスティーヴ・ヒレッジ(STEVE HILLAGE)さんと、ミケット・ジロウディ(MIQUETTE GIRAUDY)さんのユニット。打ち込みに、ヒレッジさんのギターが絡むという音。

 ヒレッジさんは、1980年代はプロデューサーとして裏方に回ってましたが、1991年、システム7を結成します。ゲストを交えて、7人のユニットを作る、というのがコンセプトで、早い話が、ゲストを7人呼ぶのが特徴、というわけです。


 このアルバムは、「システム7」としては、4作目。


 ヒレッジさんのギターがあまり表に出てこないんですよ。鳴ってるけど、効果音的な感じだとか、ロング・トーンで、ドローンみたいな感じだとか。さりげなくと言うか。控えめで、上品に(笑)。これが、気持ちいい。


 試聴できます(real player)


 この盤で地味に目玉なのが(笑)、1曲目”INTERSTATE”。NEU!の”HALLOGALLO”の冒頭の部分がサンプリングされています。

 何故、目玉なのか? NEU!等、クラウス・ディンガーさんの曲から、無許可でサンプリングしている曲は、あると思うんですが、本人に許可を取ってサンプリングしてるのは、おそらくこの曲だけだと思います。クラウス・ディンガーさんが、1997年のインタビューで語っておられます(「マーキー」70号より)。ブックレットのクレジットに、クラウス・ディンガーさん、ミヒャエル・ローターさん、コニー・プランクさんの名前が、ちゃんと書いてありますしね。

 言わば、NEU!とSYSTEM7の共演(笑)! NEU!の骨組み反復+キラキラしたシンセ+ヒレッジさんのギターが重なっていって、いいんですよ、実は(笑)。


 もちろん、アレックス・パターソンさんや、ユースさんはゲスト参加してます。

 デリック・メイさんとの共作”BIG SKY CITY”は、音が、もろにデリック・メイさんですよ。聴けばすぐ分かるというか…やっぱり独特ですね。

 そして、その弟子のカール・クレイグさんとの共作”CIVILIZATION”もデトロイトテクノなんですけどね。ヒレッジさんのロング・トーンのギターが、独特の間を作って、気持ちいいですよ。いい塩梅ですね~。

 約18分で3つに分かれた”OSMOSIS SUITE”もアグレッシヴだけど、フワフワとしたアンビエントな感じで好きですね。



 3月21日、クラウス・ディンガーさん逝去。享年61歳。

 ご冥福をお祈り致します。

いたちのおやこ

 いたちは、今までも、ねずみと一緒に、たまにゴソゴソ屋根裏を走り回ってたんですけどね(笑)。

 ここ数日、お縁側と、お座敷の天井裏で、キィーキィーキィーキィー鳴いてて、ちょっとうるさい!

 いたちの子供が鳴いてるんでしょうけどね~(笑)

 家の近くで工事が始まったんですけど、一家揃って、逃げてきたんでしょうか…?

黒伊佐錦・五合瓶・ごんごん♪

 艶出しB賞の賞品が届きました。

 先々週から賞品が変わって、鹿児島の焼酎「黒伊佐錦」になりました。

 今度は、KBCから届きました。金曜だったから、4日ですね。早い!

艶出しB賞♪

 栗田さんのラジオ番組の川柳コーナーで、艶出しB賞を頂きました。

 ”騒ぐ”というお題でしたが、私は全然思い浮かばなくて…。一見すぐ思い浮かびそうなお題だなぁ~と思ったんですけどね(笑)。難しかったので、嬉しいです!

 ありがとうございます!

横田順彌「押川春浪回想譚」

 ↓タイトルが金色のため、黒く写って、見えなくなってますが…(笑)

 横田順彌「押川春浪回想譚」(2007年)です。


 横田さんは、1945年佐賀生まれ。東京育ち。1971年デビュー。SF作家・研究家です。


 この小説は、いわゆる”春浪+龍岳+時子”シリーズと呼ばれているものの最新短編集です。明治40年前後の日本を舞台にした小説で、実在の人物が多数登場します。

 特徴として、”明治40年前後の時代に書かれた小説”という前提で書かれているので、当時流行ったものや、全てのものが当時の名称・呼称で書かれています。それに対しても、前に書いた理由から、一切説明はありません(笑)。

 横田さんは、SFを書くかたわら、明治時代の科学小説・冒険小説の研究家でもあるんですね。その2つを合わせたのが、これらの明治時代を舞台としたSF・冒険小説です。


 主人公の鵜沢龍岳(うざわ・りゅうがく)と黒岩時子は、架空の人物ですけど、科学・冒険小説家の押川春浪(おしかわ・しゅんろう)をはじめ、実在の人物が多数登場します。

 鵜沢龍岳は、新人科学小説家で、押川春浪さんの弟子みたいな存在の男。黒岩時子は、早くに親を亡くし、警察官の兄と2人暮らし。兄が担当した不思議な事件によって、時子と龍岳が知り合い、兄も認める恋仲になっています。

 押川春浪さんは、1876(明治9)年、愛媛生まれ。1895(明治28)年に「海底軍艦」でデビュー。雑誌「冒険世界」「武侠世界」の主筆を勤めながら科学・冒険小説を発表します。1914(大正3)年没。


 この短編集は、いつものものと違って、主人公が、押川春浪さんなんですよ。

 どれも、押川春浪邸に遊びに来た龍岳と時子が、春浪さんがスクラップした面白い記事を見て、その事件について春浪さんに話を聴く、というスタイルです。


 この短編集は、コンビニでよく売られてた、何十冊と出ている、井上雅彦さん監修の文庫本のホラー・アンソロジー「異形コレクション」に収められていたものを中心にまとめられています。

 春浪+龍岳+時子という、三者の雰囲気もいいんですよね。春浪の妻・亀子さんに昨夜の飲酒をたしなめられて、頭を掻く春浪さん。それを笑って見ている龍岳と時子。鵜沢龍岳というのは、横田さんの分身として描かれている、というのを読んだことがあります。憧れの世界に、自分を投影させたキャラを登場させて、憧れの人物に絡める…まさに理想郷ですよね。