ギンティ小林「新耳袋殴り込み 第一夜」
怪談本「新耳袋」のパロディ企画というか、「新耳袋」の舞台を訪れて肝試しを行う「新耳袋殴り込み」ですが、その第一巻だった「新耳袋殴り込み」が文庫化されました!
ギンティ小林「新耳袋殴り込み 第一夜」
ギンティ小林さんは1971年東京生まれ。映画雑誌で映画ライターをなさっています。
このブログでも以前書きましたが、単行本も持ってるんですよね。
最初、単行本「殴り込み」を本屋で見たときは「新耳袋」の新刊が出たのか!と手に取ってしまったんですね。それがウンの付きで、前書きを読んでパロディだったのかと気付いて(笑)、数ページ読んで面白くて思わず買ってしまい、いまだに「殴り込み」のファンですけどね(笑)
実は文庫化にあたって結構書き直されているんですよ。
「殴り込み」メンバー(殴り込みGメン)の漫画家・ヒロモト森一さんの挿絵が載ってないですし、表紙も上の画像を見てもらえると分かるように「新耳袋」のパロディでもないんですよね。
でも、変更点はデザインだけではなくて、ボーナストラックとして、単行本の出版元である洋泉社が当時使っていたビル(その洋泉社が使っていたフロアでの心霊話も収録してありますが)の後日談が書き加えられていることですね。ボーナストラックとは言えかなり不気味な話です。
あと本編とは関係ない話が結構カットしてありますね。個人的にかなり印象的な話がカットされていたので、文庫版を読んだ時はそのカットされたページを読み飛ばしてしまったのかと,、思わずページをさかのぼってめくってしまいました(笑)
単行本では、そういうカオスな部分も含めて「殴り込み」だと思っていたんですが、文庫本は逆にスマートな「殴り込み」になりましたね~
ちなみに文庫版で解説を書かれているのは、単行本のコシマキに推薦文を書かれていた「新耳袋」著者の一人である木原浩勝さん。「殴り込み」の歴史だけでなく新耳袋の裏話も書かれています。
同じ時期に発売されたDVD「新耳袋殴り込み 地獄編」も見たんですけど、オーディオコメンタリーが、お酒を飲みながら収録したそうで、途中から思い切り脱線して、ものすごい事態になってました(笑)
動物記2013 ガネ
昨日夜、家の1階で寝ていたんですけど、部屋の隅にあるビニール袋がガサガサなってるんですよ。
あ~ゴッカブリ(ゴキブリの私のところの方言 笑)だな~と無視してたんですね。
そのうち、頭の近くの紙袋がゴソゴソ鳴り出して、今度はこっちに来たか!と。すぐに音は止んだので、そのままにしてました。
あおむけで寝てたんですけど、今度は脇腹とか腰のところをサワサワ、何かが触ってるんですよ。
あー!せからッサ!
と起き上がってみたら、黒い事は黒いんですが、そこにいたのは「ゴッカブリ」ではなく足から足まで5センチくらいの小さな「ガネ」(蟹の私のところの方言 再笑)でした!
お前か~!
ガネは長い間家の中にいた上暑かったせいか、動きが遅くなっていたので、すぐに手で捕まえて家の外に逃がしてあげました。
家の裏に川が流れているので、川からやってきて家の周りにはチョコチョコいるんですよね~。どこから家に上がってきたのか(たま~にあるんですよ 笑)
あ~ガネの写真撮るの、忘れた!(汗)
福澤徹三「怪を訊く日々―怪談随筆集」
梅雨が明けてしまいました~早いよ!(バカルディ三村さん風 笑)
早速、猛暑となっておりますが、こういう時には背筋がゾーッとする怪談でも読んで…という季節になってしまいましたね~
福澤徹三「怪を訊く日々―怪談随筆集」(2002年)
福澤さんは1962年福岡生まれ。小説を書く傍ら、実話怪談本も執筆されています。
「怪を訊く日々」は、実話怪談集です。
怪談といっても、執筆する人によって色々なスタイルがありますけど、福澤さんのお書きになる怪談はあまり派手に話を盛らずに、事実だけを淡々を語っていくような感じの怪談です。「新耳袋」タイプと言いますか、言うなれば実話怪談ではないですけど岡本綺堂さんみたいな感じかも。
そういう怪談ですので、話によっては心霊話というより不思議な話というか。でも読んでいるとそういうことを感じさせない、ゾクゾクと背筋がヒヤリとするような感覚があります。妄想が広がっていくような感じです。
でも、大仰な怪談ではないので、物足りない人もいるかもしれませんね。
そして、福澤さんのお書きになる実話怪談にはもう1つ大事なことがありまして。
私は北部九州の在住です。福澤さんも福岡生まれで福岡在住という事もあってか、怪談の舞台がほぼ九州・山口なんですよ。
本の中にも書かれてますけど、福澤さんは飲み屋でお客や店の人等に怪談を取材することが多いそうなんですね。福岡・北九州の飲み屋ですから、お客も店の人もその近辺の人たちですし、当然その周辺での話がほとんどなんですね。怪異が起こった場所が明確に書かれていない怪談でも、文中の会話文を見れば九州・山口訛りなんですよね。そこは地元の人間しか分からないかもしれませんけど(笑)
ですから、北部九州在住の私にとっては、福澤さんの怪談話はものすごく身近に感じられて怖さが倍増するんです(笑)
EMTIDI「ZAAT」
もう梅雨入りして一月ほど経ちました。そろそろ田に水が張られて田植えの時期になりました…芽生えの時!
EMTIDI「ZAAT」(1972年)
エムティディは、ドイツ人とカナダ人による男女の2人組のフォークデュオ。
この「ZAAT」は2ndアルバムになります。邦題は「芽生えの時」。
ジャケットがきれいで好きなんですよね~まばゆい粒子に包まれた麦の穂。そして輝く原色の大地とそこに咲いた花々から浮遊しだした花の種(花粉?)。
私は、麦の穂→芽生えの時→田植えと、つい連想してしまいました。(笑)
フォーク・サウンドではあるんですけど、そこはドイツ。しかもピルツ・レーベルですから(笑)
シンセやメロトロン、オルガン等、キーボードがフィーチュアされた音になっています。いかにもドイツらしいというか、ピルツ・レーベルらしい音ではあるんですよね。言うなれば、コズミッシュ・フォーク(笑)。
電子音なんですが宇宙を表現したのではなく、自己の内宇宙、ドイツだけにメルヘンとでも言いますか、そういった感じで。そしてドイツの暗い森の中じゃないんですよね。ジャケット通りの明るい陽光の中で繰り広げられる幻想的な風景。
この盤を聴いていると、なんだか他の音盤が頭の中に浮んできてしまうんですよ。…いやいや、似てるとか似てないとか、そんな事ではなくて、聴いていて思い浮かぶ風景とか印象とかがですよ(笑)
それは同じドイツのOHR/PILTZ/KOSMISCHでレコードを出していたASH RA TEMPELE「NEW AGE OF EARTH」(1974年)なんです。「ザート」はコズミッシュなフォークサウンドですけど、その歌物フォークサウンドが軽快なインストに転生したのが「ニュー・エイジ・オブ・アース」なんじゃないのかと。「ニューエイジ~」も燦々と降り注ぐ陽光の中で浮遊するような音ですしね。
ただ同じ空気を吸ってるんですけど一緒の風景の中にはいないような感じはするんですよね。同じような風景かもしれませんが、小川ひとつ丘ひとつ隔てた向こう側で繰り広げられる風景が見える気がするんですよね~音の傾向が違うからかもしれませんけど…あくまで私の脳内のハナシですよ(笑)

