福澤徹三「怪を訊く日々―怪談随筆集」
梅雨が明けてしまいました~早いよ!(バカルディ三村さん風 笑)
早速、猛暑となっておりますが、こういう時には背筋がゾーッとする怪談でも読んで…という季節になってしまいましたね~
福澤徹三「怪を訊く日々―怪談随筆集」(2002年)
福澤さんは1962年福岡生まれ。小説を書く傍ら、実話怪談本も執筆されています。
「怪を訊く日々」は、実話怪談集です。
怪談といっても、執筆する人によって色々なスタイルがありますけど、福澤さんのお書きになる怪談はあまり派手に話を盛らずに、事実だけを淡々を語っていくような感じの怪談です。「新耳袋」タイプと言いますか、言うなれば実話怪談ではないですけど岡本綺堂さんみたいな感じかも。
そういう怪談ですので、話によっては心霊話というより不思議な話というか。でも読んでいるとそういうことを感じさせない、ゾクゾクと背筋がヒヤリとするような感覚があります。妄想が広がっていくような感じです。
でも、大仰な怪談ではないので、物足りない人もいるかもしれませんね。
そして、福澤さんのお書きになる実話怪談にはもう1つ大事なことがありまして。
私は北部九州の在住です。福澤さんも福岡生まれで福岡在住という事もあってか、怪談の舞台がほぼ九州・山口なんですよ。
本の中にも書かれてますけど、福澤さんは飲み屋でお客や店の人等に怪談を取材することが多いそうなんですね。福岡・北九州の飲み屋ですから、お客も店の人もその近辺の人たちですし、当然その周辺での話がほとんどなんですね。怪異が起こった場所が明確に書かれていない怪談でも、文中の会話文を見れば九州・山口訛りなんですよね。そこは地元の人間しか分からないかもしれませんけど(笑)
ですから、北部九州在住の私にとっては、福澤さんの怪談話はものすごく身近に感じられて怖さが倍増するんです(笑)