EMTIDI「ZAAT」
もう梅雨入りして一月ほど経ちました。そろそろ田に水が張られて田植えの時期になりました…芽生えの時!
EMTIDI「ZAAT」(1972年)
エムティディは、ドイツ人とカナダ人による男女の2人組のフォークデュオ。
この「ZAAT」は2ndアルバムになります。邦題は「芽生えの時」。
ジャケットがきれいで好きなんですよね~まばゆい粒子に包まれた麦の穂。そして輝く原色の大地とそこに咲いた花々から浮遊しだした花の種(花粉?)。
私は、麦の穂→芽生えの時→田植えと、つい連想してしまいました。(笑)
フォーク・サウンドではあるんですけど、そこはドイツ。しかもピルツ・レーベルですから(笑)
シンセやメロトロン、オルガン等、キーボードがフィーチュアされた音になっています。いかにもドイツらしいというか、ピルツ・レーベルらしい音ではあるんですよね。言うなれば、コズミッシュ・フォーク(笑)。
電子音なんですが宇宙を表現したのではなく、自己の内宇宙、ドイツだけにメルヘンとでも言いますか、そういった感じで。そしてドイツの暗い森の中じゃないんですよね。ジャケット通りの明るい陽光の中で繰り広げられる幻想的な風景。
この盤を聴いていると、なんだか他の音盤が頭の中に浮んできてしまうんですよ。…いやいや、似てるとか似てないとか、そんな事ではなくて、聴いていて思い浮かぶ風景とか印象とかがですよ(笑)
それは同じドイツのOHR/PILTZ/KOSMISCHでレコードを出していたASH RA TEMPELE「NEW AGE OF EARTH」(1974年)なんです。「ザート」はコズミッシュなフォークサウンドですけど、その歌物フォークサウンドが軽快なインストに転生したのが「ニュー・エイジ・オブ・アース」なんじゃないのかと。「ニューエイジ~」も燦々と降り注ぐ陽光の中で浮遊するような音ですしね。
ただ同じ空気を吸ってるんですけど一緒の風景の中にはいないような感じはするんですよね。同じような風景かもしれませんが、小川ひとつ丘ひとつ隔てた向こう側で繰り広げられる風景が見える気がするんですよね~音の傾向が違うからかもしれませんけど…あくまで私の脳内のハナシですよ(笑)