こんにちは。
大人の自己肯定感を
育てる専門家
真理カウンセラーの
かとちゃんです。
15体のAIアンドロイドが「人類を滅ぼすべきかどうか」についてのディベートバトルを繰り広げる。監督はあの堤幸彦。以前からかなり楽しみにしていた作品。初日鑑賞。
「シンギュラリティ(技術的特異点)」とは、「技術の進化により人間を超える知性が現れる未来」を指す言葉。
そんなAIの人類に対する脅威を描く作品はいままでもたくさんある。誰もが知る『ターミネーター』や『マトリックス』。昨年スマッシュヒットした『ザ・クリエーター/創造者』、ノーラン制作の『トランセンデンス』などが記憶に新しめ。個人的には本作内で明らかに『地球爆破作戦(1970)』へのリスペクト演出があるのがツボ。
多くの作品ではAIが「人類は危険だからいらん」という結論に達し人類を滅ぼそうとする。というか、それが前提で映画が作られるので、なぜその結論に達したかの途中経過はあんま描かれない。コンピュータ内のことだけにブラックボックス。
だが本作は15体の個性的なAIたちが、人類を「滅ぼす派」「滅ぼさない派」に別れて、ディベートを通じてその思考過程が描かれる。面白そうでしょ。
人とは何か、機械とは何か。完璧な知性たちが “完璧でないもの”の存在意義を議論することで到達する境地とは。SFを観に行ったつもりが奇しくも哲学・宗教・心理学・スピなどにも通ずる世界へと導かれる。
15体を同じ役者が同じ格好で演じ、絵的にかなり変化がないのだけど、それも短尺76分なので楽しく見られた。ただ短い分、15体は多くそれぞれの主張が描ききれてなかったのは残念。とはいえそもそもAIでも2:6:2の法則で半数以上が日和見になるからいいのだな、とも今思った。8体ぐらいでもっと密な討論するバージョンも見たい。
面白い実験映画だった。エンドロールの初音ミクの声がしみる。なんにせよ、アマプラに降りてきたらもう一度噛み締めてみたい映画。なんにせよ、アマプラに降りてきたらもう一度噛み締めてみたい映画。
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