くさまです。

 

横浜市水道局では、「より良いサービス」「より効率的な仕事の実現」のために、職員の皆さんが日常業務を通して気づき、実践してきた取り組みや研究の成果を発表する「はまピョンカップ」を毎年開催していますが、今日がまさにその日でした。

 

 

僕は2011年に議員に当選してから、毎年このはまピョンカップに参加して、普段なかなか接することのない現場のみなさんからの提言を参考にさせていただき、勉強しています。

 

2011年「はまピョンびっくり!水道局業務改善大会。」
http://ameblo.jp/kusamatsuyoshi/entry-11109396017.html
2014年「はまぴょんカップ2014。内発的な気づきの連鎖を目指す水道局。」
http://ameblo.jp/kusamatsuyoshi/entry-11980315413.html
2016年「横浜水道のKAIZEN文化【第13回はなぴょんカップ2016】」
http://ameblo.jp/kusamatsuyoshi/entry-12120239221.html

 

今年も、多くの皆さんからのKAIZEN事例発表がありました。

 

 

 

災害時の給水所がどこにあるか知らない市民が6割以上いる中で、給水場所の認知度向上のためにスマホアプリの「ロケスマ」を活用した事例では、初めて質問もしてしまいました。

 

 

 

 

給水所マップへのアクセスは3443回ということでしたが、まずは1万回目指して頑張って頂きたいと思います。

 

 

運営も発表も、初任の若い皆さんの存在が目立っていました。

 

 

みずじゅん、全市展開しましょう!

 

途中で失礼してしまったのですが、いかに市民の皆さんに水道行政をPRするかという工夫の発表も多かったと思います。

 

先程も触れましたが、今回は初任のようなかなり若い皆さんの事例発表が目立ちました。若い職員の皆さんからの発表からは、初々しさやより市民に寄り添おうとする気持ちはとっても感じて、大変いい空気を感じましたが、会場の空気感も含め、これからの水道行政に対する危機感はあまり感じませんでした。

 

皆さんまだ自分の仕事も慣れてないでしょうから、そりゃそうかもしれません。ただ、60名程度入ったという昨年の新卒の皆さんのこれから時代は特に、水道行政の大変革の時代です。

 

先日、厚労族の国会議員と意見交換させていただいた時には、与党の自民党の厚労族の中でも、今の水道インフラをこのまま維持していくのは難しいから、飲み水はペットボトルで、あとの生活用水は飲めないレベルでもいいのではないかという話を真顔で言っていたので、とっても驚いてしまいましたが、この危機感、現場にはもちろん伝わってないでしょう。

 

研究発表の中では横浜水道と岩手県矢巾町の事例もあって、資料をあとでよく読ませていただきたいと思いますが、今回の委員会視察で矢巾町に行った意味というのもまさにそこの危機感に基づくもので、「蛇口をひねればどこでも安全でおいしい水を飲める」横浜水道の矜持であり当たり前のことが、当たり前ではなくなるかもしれない時代に突入しています。

 

「ペットボトルでいい」と考える国に対して水道事業体の誇りをみせ、この課題を突破し、持続可能に運営していくためには、まさにこのはまぴょんカップで表れる職員1人1人の改善意識や強い公共意識が重要です。

 

僕は知り合いもいないのでわかりませんが、もし、水道の労働組合がしっかり機能しているのであれば、組合運動の中心はまさにこうした時代の認識を若い職員の皆さんにもってもらうことでしょう。それを切り開いていく意識は、今から準備しておかないと自分たちの存在にも関わってきます。少なくとも、アマチュアである僕の意識よりは高くあってほしいです。

 

菊名のサービスセンターの看板を毎月工夫して変えている新人職員の皆さんが、これからもずっと誇れる水道局と水道行政であってほしいと、自分も議員としての役割を果たしていこうと気持ちを新たにしました。