くさまです。
11月の決算委員会では
日本で一番歴史がある横浜市水道局の業務改善について質問しました。
■当日のインターネット中継
労働組合がはびこり、古い体質だとおもっていた水道局ですが
実は9年前から、現場の職員手作りの業務改善推進大会を開催しています。
昨日も、質問で言いっぱなしなのはいけないので
第9回業務改善推進大会 はまピョンカップ2011~KAIZENでカッパツな職場~を
こっそり見てきました。
局長・副局長・部長級が見守る中
現場の職員から10の改善事例が紹介されましたが
僕の水道局に対するイメージを底から変えた取り組みがありました。
横浜市北部第一給水維持課が発表した
「消火栓補修弁保全金具の採用による不断水での消火栓補強方法」です。
長いタイトルなんですが・・
実は横浜市でも消火栓の老朽化により、
街路のマンホール(消火栓)から水柱が出る事故が多発しました。
一度、消火栓が破損し水柱が出ると、
付近を断水して工事をしなければならないのですが
このように老朽化に対するチェック・修理が必要な消火栓は
横浜市内全域に残り3万2000箇所あるそうです。
普通に補強工事をやると1箇所84000円の経費が必要で
なんと、この消火栓の補強法を市の職員が独自に開発し
専用のボルトナットも自分たちで工夫して製作し
1箇所の工事につき、約16000円で補強できる方法を生み出したのです。
市内全体で考えれば約5億円で済むことになり
驚くことに、職員提案のこの方法で20億円近い予算を節約できる計算になります。
すでにこの補強法は事業化・予算化され
他の自治体にまで応用されているようですが
行政においても、いかに現場の声が大切か、現場の創意工夫が貴重か
また、改善の積み重ねが大切か、思い知ったイベントでした。
あっぱれです!↓
横浜市の行政職員は「悪」ではありません。
不祥事や組合問題は確かに存在しますが
横浜の職員力のポテンシャルは相当高いと実感しています。
そのポテンシャルを最大限引き出すこと、制度を作ることが
政治の役割だと確信しています。
市長にも見てほしかった!
市内全域で約26億円の予算が必要な事業になるのですが