すい臓に直径6cmの腫瘍が見つかり、すい臓半分(体尾部)と脾臓全摘の手術を受けた私。
まさか30歳になったばかりで、こんな大きな手術をするとは思わず…泣きたい気持ちでいっぱいでした。
でも、「すい臓は手術ができるだけでもラッキー」という先生の言葉に励まされ、手術日を迎えます。
手術が終わって目覚めたら
4時間ほどの手術を終えて、看護師さんの声と、肩を叩かれる感触で手術台の上で目が覚めました。
「大丈夫ですか?無事終わりましたからね!」
と言われ、ぼんやりとしたまま頷くと、次に目が覚めた時には病室にいました。
↑この間、3階の手術室から5階の病室まで運ばれているはずなんですが、全く記憶にないんです。
やっぱり手術後は麻酔でぼんやりしているんですね(;'∀')
HCUがいっぱいだったので、手術後は個室の病室で1泊することになり、6~8人くらいの看護師さん、お医者さんに囲まれてストレッチャーからベッドに移りました。
あとは、心電図のモニターを付けたり、点滴を変えたり…と10分くらいバタバタしていて、再び眠りに…。
「手術後は痛いんだろうな」
と覚悟していたのですが、この時点では麻酔が効いていたのか、まだ痛みは感じず。手術したお腹の所が鉛を抱えているように重たく感じただけでした。
次に起きたのは、外が真っ暗になってから。おそらく、4~5時間程度寝ていたんだと思います。
この時に体を少しずらそうと動かすと、全身にジーンという痛みが(ノД`)・゜・。
しばらくして、下腹部に”ズシン”という重みを伴った痛みを感じ、我慢しきれなくなりナースコールを…。
看護師さんに、「お腹が痛い」と伝えようとしましたが、うまく声がでなくて、小声で「痛い」というのが精一杯でした。
鼻にチューブの酸素マスクをしていたからなのか、麻酔がまだ切れきっていなかったのか、発声ができなかったんですよね💦
でも、看護師さんがすぐ分かってくれて、
「痛み止め追加しますね~」と言って、痛み止めの点滴を追加してくれました。
10分程度経って、痛みは治まり、眠りに落ちました。
手術当日の夜はこうして更けていき、痛みで目が覚めては、追加で痛み止めを打ってもらい、また眠る…という繰り返しで過ぎていきました。
手術翌日の朝、目覚めると…
手術翌日の朝、ふと窓からの射し込む、明るい朝日で目が覚めました。
もしかしたら、この時ほど朝日が美しいと思った日はないかもしれません。
病気になって、病名も分からないまま大きな手術をすることになって…。
親や兄弟とも疎遠で、結婚もしていないし、子どももいない私は、正直、生きていることにあまり未練もなかったんです。
むしろ、生きてくるのがずっとつらかったので、「死んだら楽になるのかな…」なんてちょっと考えちゃったりもしていました。
でも、手術翌日に見た朝日は涙が出るくらい綺麗で、感動しました泣。
そして、なぜか”がんばって生きよう”と思いました。
このブログを読んでいる人の中には、これから手術を受ける人やそのご家族の方もいるんじゃないかと思います。
不安でいっぱいだと思います。
でも、手術を乗り切れば、すてきな朝日が見えるかもしれません。
正直、手術は楽じゃなかったです。
手術自体は眠ってたら終わったので、そんなに苦痛では無かったんですが、主に術後が楽ではなかったです。
→私の場合、術明けの痛みが強かったり、長期に腫瘍を放置した結果、すい臓が腫れあがり、膵液漏れがなかなか治らなかったりしたので(;´∀`)
ただ、手術をして、この朝日を見た時を思い出すと、がんばって良かったなと思うし、これからもがんばっていこうと思うんです。
自然の美しさは偉大です😊
ぜひこれから手術を受ける皆さまも、素敵な朝日が見れることを願ってます。
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手術翌日~翌々日にかけてのことは、次回に~~。
◆過去記事◆
すい臓の生体検査。超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を受ける