ラグビーW杯の競技場 巨大遊水地として効果発揮~川氾濫の危険性伝える緊急速報メール 住民に届かず | Just One of Those Things

Just One of Those Things

Let's call the whole thing off

科学オタクの主婦が危機感から一人でこねまくっております、危機管理シリーズより、自然災害編。
 
台風19号の検証されたデータの報道を取り上げます。

 

10月23日。台風19号により各地の河川で氾濫が相次いだ中、かつて「暴れ川」と呼ばれた神奈川県を流れる鶴見川では、隣接するラグビーワールドカップの競技場に設けられた「巨大遊水地」が洪水対策に効果を発揮していたことが分かりました。
 

----------------------------------------------------------
ラグビーW杯の競技場 巨大遊水地として効果発揮 横浜 港北区
2019年10月23日 18時19分 NHK
 
©NHK

台風19号により各地の河川で氾濫が相次いだ中、かつて「暴れ川」と呼ばれた神奈川県を流れる鶴見川では、隣接するラグビーワールドカップの競技場に設けられた「巨大遊水地」が洪水対策に効果を発揮していたことが分かりました。
 
©NHK

今回の台風で巨大遊水地として機能したのは、ラグビーワールドカップの日本戦や決勝などの会場になっている「横浜国際総合競技場」がある横浜市港北区の新横浜公園です。
 
隣接する鶴見川に面した堤防には、一部分をあえて低くする「越流堤」が設けられ、水位が上昇して氾濫するおそれがある場合に川の水を引き込めるようになっています。
 
また競技場は1000本以上の柱で支えられている高床式で、競技場の下に水を流し込める構造です。
 
遊水地全体で25メートルプール1万杯分に当たる390万立方メートルの水を一時的にため込むことができ、台風19号の際には、増水した鶴見川からおよそ94万立方メートルの水を引き込んだということです。
 
国土交通省は、鶴見川では横浜市内の観測所の1つで、水位の上昇を30センチ抑えられたと分析していて、巨大遊水地がなければ氾濫危険水位を超えていたおそれがあるとしています。
 
国土交通省の京浜河川事務所の太田敏之副所長は「まとまった土地が確保できれば、遊水地は都市型河川の洪水対策として一定の効果が見込まれる。一方で、近年は想定を上回る雨が降るなど、ハード面の整備だけでは限界があるので、住民にはみずから身を守る行動をお願いしたい」と話していました。

■住民「遊水池できて浸水なくなった」

横浜市鶴見区の潮田地区では昭和57年に鶴見川が洪水を起こした際、川の流域で浸水被害が出ました。
 
この地域で昭和20年代から駄菓子屋を営むという70代の男性は「30年ほど前には4年に1回ぐらい浸水があり、ひどいときには畳の上まで水につかったこともありました。遊水地ができてからは浸水はなくなり、暴れ川のイメージも変わってきました。ただ、想定を超える雨が降ることもあるので対策はしっかりしたいです」と話していました。

■“暴れ川”「狩野川台風」規模の水害対策を目標
 
©NHK

鶴見川は、東京 町田市から横浜市や川崎市にかけて流れる全長およそ42.5キロメートルの一級河川です。
 
台風などの大雨のたびに幾度となく洪水を起こしたことから、流域では「暴れ川」と呼ばれてきました。
 
昭和50年代には5度の台風で洪水が起きて浸水しているほか、平成に入ってからも、排水が追いつかず市街地で水があふれる「内水氾濫」を引き起こしています。
 
背景には高度経済成長期の急激な市街化があると考えられています。
 
流域の市街地率は昭和33年にはおよそ10%でしたが、現在は90%以上と一気に市街化が進んだことで、保水機能を持つ田畑がコンクリートに変わり、鶴見川に大量の水が流れ込むようになったとみられています。
 
こうした中、国土交通省は今回の台風19号でも注目された昭和33年の「狩野川台風」規模にも対応できる水害対策を目標としました。
 
すでに流域が整備されていた鶴見川は、川幅を広げる対策には限界があったことから、横浜国際総合競技場がある新横浜公園などの84ヘクタールの土地を活用し、巨大な遊水地を整備して、平成15年から運用を開始しました。
 
遊水地ができて以降は鶴見川で洪水が起きたケースはないということです。
----------------------------------------------------------
 
10月23日。台風19号の大雨による河川の氾濫で被災した茨城県では、水戸市とひたちなか市で、国土交通省が川の氾濫の危険性を住民の携帯電話などに伝える緊急速報メールが届かない設定になっていることが分かりました。2つの市は、今後、対応を検討したいとしています。
 
----------------------------------------------------------
川氾濫の危険性伝える緊急速報メール 住民に届かず 茨城
2019年10月23日 19時01分 NHK
 

https://www.youtube.com/watch?v=-qGAC8-vHq8&feature=youtu.be

 

©NHK

 

台風19号の大雨による河川の氾濫で被災した茨城県では、水戸市とひたちなか市で、国土交通省が川の氾濫の危険性を住民の携帯電話などに伝える緊急速報メールが届かない設定になっていることが分かりました。2つの市は、今後、対応を検討したいとしています。

「エリアメール」などの名称で知られる緊急速報メールは、川の水位が「氾濫危険水位」に達した場合などに配信されるもので、事前の登録は必要なく、流域にいる人の携帯電話に自動的に送られます。
 
今回、茨城県内では氾濫した那珂川の流域にある水戸市とひたちなか市で合わせて1600棟以上が水につかる被害を受けましたが、2つの市の住民には那珂川が氾濫危険水位に達したことなどを伝える緊急速報メールが送られていなかったことが分かりました。
 
国土交通省によりますと、メールは国が管理する河川の周辺の市町村と事前に協議をして、基本的には市町村側が断らないかぎり送られることになっていますが、現時点でこの2つの市には国土交通省が管轄している河川の氾濫に関するメールは送られない設定になっているということです。
 
送られない設定になった経緯について、2つの市は分からないとしていて、今後、国土交通省などと対応を検討したいとしています。

■国交省「自治体側から不要とされ対象になっていない」

国土交通省によりますと、緊急速報のメールは、国が管理する河川に関係する市区町村と事前に協議をして、基本的には市区町村側が不要だと言わないかぎり対象自治体の住民全員に送るようシステムが整備されているということです。
 
茨城県の水戸市とひたちなか市に河川情報の緊急速報のメールが届かなかったことについて、国土交通省は、「水戸市とひたちなか市については、自治体側から不要だとされたため、配信が始まった当初から緊急速報メールを送る対象にはなっていない」としています。

■河川の緊急速報メールとは

国土交通省によりますと、河川の情報を伝える緊急速報メールは、4年前9月の関東・東北豪雨を教訓に始められたということです。
 
国が管理する全国863の河川で、川の氾濫や洪水の危険性が高まった場合、浸水が想定される市区町村にいるすべての人に対して警戒を呼びかけるメールが送られることになっています。
 
メールは、事前に市区町村と協議をして、基本的には市区町村側から不要だとされないかぎり、対象となる市区町村のすべての住民に送るようシステムが整備されているということです。

■不要とする自治体も

ただ、事前に協議するなかでは、自治体側からメールの配信が不要だとされるケースもあるということです。
 
避難勧告や避難指示といった避難の情報も多く住民が混乱するとか、川の近くに住む住民は一部で、市区町村のすべての住民に送られてしまうと誤解を与えかねないなどといったことが主な理由で、こうした自治体については、緊急速報メールの対象になっていないということです。

■住民「着実に情報を受けとれるようにしてほしい」

住民からは、河川の水位が上昇している際には氾濫の危険度を伝える緊急速報メールなどの情報は欠かせないという声が出ています。
 
水戸市飯富町の農家、山崎一夫さん(68)は、敷地内にある倉庫や庭が1メートルほどの高さにまで水につかり、農業用機械やコメなどの農作物が大きな被害を受けました。
 
山崎さん自身も胸の辺りまで水につかるなか、なんとか避難したということで、すでに出されていた避難指示のほかに氾濫の危険度を伝える緊急速報メールも届いていれば、もっと早く避難できたと考えています。
 
山崎さんは「氾濫の危険度が緊急速報メールなどで分かっていたら、早めに避難をしたと思う。今後は着実に情報を受け取れるようにしてほしい」と話しています。

■水戸市「検討を重ねたい」

川の氾濫の危険性を住民の携帯電話などに伝える、国土交通省からの緊急速報メールが届かない設定になっていたことについて、水戸市はNHKの取材に対し「国土交通省が配信する緊急速報メールは河川の水位の危険度は分かるが、住民が具体的にどのような行動を取るべきか明示されておらず、分かりづらいと思った」としてメールの配信を受けない判断をしていたと明らかにしました。
 
さらに現時点では国土交通省の緊急速報メールの配信を受けない方針に変わりはないとしたうえで「緊急時の情報伝達の在り方について、何がいちばん適切か検討を重ねていきたい」としています。
----------------------------------------------------------
 
検証シリーズは少しずつ取り上げております。ご了承くださいませ。最新情報を知りたい方は、下記をご覧くださいませ。今後も続きます・・・。
 
≪NHKのコンテンツ≫
「台風19号 支援」-NHK NEWS WEB
「台風19号 検証」-NHK NEWS WEB
「台風19号」-NHK NEWS WEB
「台風19号 被害」-NHK NEWS WEB
「台風19号 影響」-NHK NEWS WEB
「台風19号 交通」-NHK NEWS WEB
気象・災害ニュース一覧-NHK NEWS WEB
 
≪NHKのスペシャルコンテンツ≫
ニュース特設 台風19号 豪雨災害
※ニュースのページ上から外れました。今後の課題は、ボランティアについてになってきたようです。
 
※今後に役立てるために、昨年の豪雨と同じく、データを取りあげつくして、後でまとめてデータベース化します。
 
≪家族のペットのために≫
ももこひめさんより。
【随時更新】台風19号 ペットとの避難・預かり・支援に関する情報まとめ
台風19号の被災地 長野より被災ペットの物資募集 その2
災害公営住宅もペット同居可 厚真町が第1期復興計画
台風19号 動物関連情報まとめ 10/30
災害時、ペット同伴で避難するには…12月に全国サミットを開催 岩手・宮古
「台風19号の被災者に提供する仮設住宅へのペット連れの被災者の受入れ配慮について」~環境省
 
 
※現在、台風19号の検証データが溜まっているため、科学データ編をお休みしています。
 
 
次は、究極に溜まりに溜まったネイチャーを取り上げます。
 
※ストレスの影響かお昼すぎまで爆睡しておりました。ほぼ巡回等行えておりませんが、先に取り上げなければならない溜まっているものを連続投稿いたします。巡回等は追って行いますので、大変遅れますが、申し訳ございません。
 
 
ペタしてね